2026年3月に、往復割引が廃止されるらしい。空路利用者が増加して、鉄道の長距離利用者が減少したということかもしれない。そうであるとしても、往復割引を廃止するということは、鉄道利用者の減少を加速するだけのことであるように感じられる。残念なことである。
往復割引が利用可能なうちに、もう一度利用しておきたい。1泊2日で、皿倉山(さらくらやま)のケーブルカーとスロープカーを訪問したい。
北九州市は私の原産地であり、皿倉山には徒歩で何度も登ったことがある。ケーブルカーについては、旧車両の時代に1度だけ乗車したことがある。当時は「帆柱(ほばしら)ケーブル」という名称であった。「皿倉山なのになぜ帆柱ケーブルなのか」と疑問に感じていた。スロープカーの軌道は、かつてリフトであった。リフトについては乗らずじまいである。
行程図
「柏(かしわ)~北九州市内」間の片道営業キロは600km超なので、往復割引とジパング倶楽部(クラブ)割引(以下「ジ3割」)を適用することができる(詳細はこちら)。但し、「のぞみ」の特急料金については、ジ3割を適用することができない。したがって、「ひかり」と「さくら」を利用する。
また、「柏⇒東京」間と「品川⇒柏」間については、在来線特急を利用する。両区間については、普通列車グリーン料金(以下「普グ」)よりも特急料金のほうが安価である。在来線チケットレス特急券のポイント特典(以下「チケレス」)を利用するので、ジ3割よりもお得である。
【チケレス】460P
【ジ3割】530円
【普グ(ポイント)】600P
【普グ(ジ3割)】700円
【普グ(Suica)】750円
<1日目>
(1) 特急ときわ
券面表記の「復ジ3」とは、往復割&ジ3割のことである。
チケレスは電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。
(2) 新幹線ひかり&新幹線さくら
<2日目>
(3) 皿倉登山鉄道 シニア割
【所在地】福岡県北九州市
【種別】
① ケーブルカー
② スロープカー(跨座式)
【用途】山頂アクセス
【入場料】無料
【運賃】有料
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
【投稿写真】確認可能
八幡(やはた)駅発着のシャトルバスを利用することができる。
ケーブルカーとスロープカーが直列している。
【山上】さんじょう
<ケーブルカー>
【設備名称】皿倉山ケーブルカー
【車両愛称】はるか&かなた
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線2両交走式
【最寄りバス停(高速)】高速皿倉山ケーブル(歩4分)
【最寄りバス停(路線)】帆柱登山口(歩7分)
【最寄り駅】八幡(歩28分)
はるか号(山麓駅)
はるか号(山上駅)
かなた号
山麓駅
往路の動画はこちら。
復路の動画はこちら。
展望台駅ホーム
展望台駅の軌道末端
往路の動画はこちら。
走行風景の動画はこちら。
(4) 北九州モノレール
【所在地】福岡県北九州市
【種別】モノレール(跨座式)
【運行形態】複線N編成方式
【区間】小倉~企救丘
【用途】旅客(りょかく)輸送
【最寄り駅】(JR)小倉(歩1分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
「小倉~平和通(へいわどおり)」間は、「平和通~企救丘(きくがおか)」間が開業した後に延長された区間である。「平和通~企救丘」間については既に乗車済みであったが、「小倉~平和通」間は未乗区間であった。本日の乗車によって、全区間完乗となった。
動画はこちら。
(5) サンパーク嵐山
【所在地】福岡県北九州市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅内移動(関係者専用)
【最寄り駅】徳力嵐山口(とくりきあらしやまぐち)(歩1分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
施錠されていて、立ち入ることはできない。したがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
周辺図
斜行エレベータ全景
マンション全景
(6) マンホールの蓋
北九州市役所は、松本零士(まつもとれいじ)の作品をマンホールの蓋に描いている。計10か所存在するのだが、そのうちの9か所は小倉駅周辺に存在し、残る1か所は北九州空港に存在する。
具体的な設置場所については、それを紹介する詳細なパンフレットが存在する。グーグルマップで確認すると、小倉駅北口から小倉城までの9か所を確認するための所要時間は約20分である。ちょうどよい時間つぶしになるので歩いてみた。
まずは、小倉駅北口から・・・。
筆頭としてふさわしいキャラクターである。
この場所は、歩行者の動線からややはずれていて、9か所のなかで最も見つけづらい。
エメラルダス
鉄郎
ハーロック
松本零士の世界
トラジマのミーめ
これは、銀河鉄道999(スリーナイン)とは別の漫画である。「なぜこれが?」という印象をぬぐえない。
(7) 新幹線さくら&新幹線ひかり
往路においては東京で新幹線に乗車したが、復路においては品川で新幹線を下車した。「特急ときわ」が品川始発なので、早めに乗車することができるからである。
なお、品川発着の新幹線特急料金は、東京発着と同額である。
(8) 特急ときわ
チケレスは電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。