読みがちゃうやろ!ウィキペディアの千五沢ダム

2025年10月10日(金)


    福島県に、「千五沢ダム」が存在する。「千五沢」の読みについて調べてみた。
【ダム便覧】せんござわ
【ウィキペディア】せんごさわ

    国土地理院地図においては、次のとおりである。
【せんござわ】地名としての「千五沢」が表示される
【せんごさわ】「千五沢ダム」が表示される
    これは、地名は「せんござわ」であるがダム名称は「せんごさわ」であるということを示している。にわかには信じがたい。

    国土地理院に質問してみた。

<質問主旨>
「千五沢」の2通りの読みを入力して検索した。
【せんござわ】地名としての「千五沢」が表示された
【せんごさわ】「千五沢ダム「が表示された
これは、間違いない情報か。

<回答状況>
    回答待ち状態である(2025年10月10日現在)。

<結果>
    従来どおりである(2025年10月10日現在)。

    福島交通バスに、「千五沢」というバス停が存在する。その読みは、次のとおりである。

バス停名称

    ②の「※」の意味は、次のとおりである。
・「せんござわ」でも「せんごさわ」でも「千五沢」が表示される
・ローマ字表記を選択すると「SENGOZAWA」が表示される

    福島交通のホームページが「せんござわ」でも「せんごさわ」でも検索可能にしている理由は、いずれを入力しても「千五沢」が表示されると利用者にとって利便性が高いということであると推察される。④~⑥においても、同様の理由であると推察される。

バス停表記

    なお、「千五沢」と「千五沢ダム」の所在地は、次のとおりである。
【千五沢】福島県玉川村
【千五沢ダム】福島県石川町
    「千五沢ダム」建設計画当時は、「母畑ダム」という名称であった。それがなぜか「千五沢ダム」と命名された。「千五沢」は福島県玉川村(たまかわむら)に存在する小字(こあざ)であり、「母畑(ぼばた)」は、福島県石川町(いしかわまち)に存在する大字(おおあざ)である。
    「千五沢ダム」の所在地は、「千五沢」ではなく「母畑」である。ダム湖の名称は「母畑湖」であり、「母畑湖」のほぼ全域が「母畑」という地域に所属している。ダム名称は「千五沢ダム」ではなく「母畑ダム」のほうがよかったように感じられる。
    また、「千五沢」という地域に上述の「千五沢」バス停が存在し、千五沢ダム近くに「母畑ダム」バス停が存在する。まことにややこしい。