「ヶ」やのうて「ケ」やろ!乗換案内各社で異なる表記

2024年2月28日(水)


    以前から気になっていたのだが、「Y!乗換案内」において発着駅名として「袖ケ浦」と「姉ケ崎」を入力しようとしても、自動的に「袖ヶ浦」と「姉ヶ崎」となる。「ケ」ではなく「ヶ」になるのである。検索結果の画面においては、「袖ケ浦」と「姉ケ崎」である。一貫性に欠けている。
    JR東日本のホームページによると、JR東日本では「袖ケ浦」と「姉ケ崎」を採用している。したがって、「袖ヶ浦」と「姉ヶ崎」は誤りである。

    世の中に流布している表記は、次のとおりである。
① そでがうら
  【袖ケ浦】袖ケ浦市(袖ケ浦市役所)/袖ケ浦駅(JR東日本)/袖ケ浦駅前(小湊鐵道(こみなとてつどう)バス)
  【袖ヶ浦】千葉県立袖ヶ浦高等学校(千葉県庁)/袖ヶ浦(海岸の名称/車のナンバープレート)
    県庁と市役所で相違があることに興味を覚える。
② あねがさき
  【姉ケ崎】姉ケ崎駅(JR東日本)/姉ケ崎駅前(日東バス)
  【姉ヶ崎】姉ヶ崎港/姉ヶ崎運動公園

    各社のアプリ(ソフト)における表記は、次のとおりである。併せて、Google(グーグル)についても調べてみた。
【えきねっと】「ケ」で統一
【駅すぱあと for web】「ケ」で統一
【駅探(Web版)】「ケ」で統一
【Y!乗換案内】入力時の駅名は「ヶ」で検索結果の駅名は「ケ」
【NAVITIME】「ヶ」で統一
【ジョルダン乗換案内】「ヶ」で統一
【Google】2駅とも「ヶ」

    「Y!乗換案内」、NAVITIME、ジョルダン乗換案内、およびGoogleに進言してみた。

<進言主旨>
    駅名が、「袖ヶ浦」および「姉ヶ崎」になっている。「ヶ」ではなく「ケ」を使用すべきではないか。
    (Googleの場合は名称の修正進言である)

<回答状況>
  【Y!乗換案内】問い合わせに対して回答しないことになっている
  【NAVITIME】未回答状態(2024年2月26日現在)
  【ジョルダン乗換案内】回答が届いたのだが、回答内容については開示しないよう要請されている。
  【Google】審査中(2024年2月26日現在)

<結果>
    従来どおり(2024年2月26日現在)

    本件は、単に袖ケ浦と姉ヶ崎に限った話ではない。国内の駅名やバス停名において、「ケ」や「ヶ」を使用している例は数多く存在する。そのすべてについて調査することは、本記事の本意ではない。

    なお、かつて鎌ケ谷(かまがや)駅で下車した際(2022年11月8日(火))に目撃した画像を紹介しておきたい。次なる情報は、調査当時の情報である。
【ケ】鎌ケ谷市(鎌ケ谷市役所)/鎌ケ谷駅(東武鉄道)/新鎌ケ谷駅(東武鉄道)/鎌ケ谷スタジアム(ファイターズ)
【ヶ】千葉県立鎌ヶ谷高等学校(千葉県庁)/新鎌ヶ谷駅(新京成電鉄/北総鉄道)/鎌ヶ谷大仏駅(新京成電鉄)
    県庁と市役所で相違があることに興味を覚える。

表札
(小さいように見えるが・・・)

駅名標
(駅名は正しいが・・・)

運賃表(問題無し)

注意書き
(お膝元(ひざもと)がこれでは・・・)

立て看板
(市役所は間違えない)

バス路線図
(市役所は間違えない)

    当時のウィキペディアでは鎌ケ谷駅に関する記事において「鎌ヶ谷駅」と表記していたが、それは誤りである。しかし、新鎌ケ谷(しんかまがや)駅に関する記事においては正しい表記となっていて、2通りの表記が存在することにも言及していた。


<関連記事>


「乗換・運賃案内」ってあらへんがな!JR東日本の特急料金ホームページ

2024年2月18日(日)


    以前から気になっていたのだが、JR東日本が公開しているWebの特急券に関するページに、次なる記述が存在していた。
  【詳しい特急料金については、えきねっとの「乗換・運賃案内」をご覧ください。】
    これは、不親切な表現である。いや、不親切を通り越して不適切な表現である。「えきねっと」を開いても「乗換・運賃案内」という項目が存在するわけではなく、詳しい特急料金については具体的に日時や発着駅名を設定して検索するしかないのである。

    JR東日本に進言しようと思いながらもあと回しになっていた。本日、進言しようと考えて、進言する前に再度そのホームページを確認してみたら、次のとおり変更されていた。
  【詳しい特急料金については、「えきねっと」の「新幹線・JR特急列車を探す」で経路を検索してご確認ください。】

    先を越された。

乗れなくても見過ごせない!奥多摩湖ロープウェイ(東京都奥多摩町(おくたままち))

2024年2月17日(土)


    奥多摩湖(おくたまこ)ロープウェイは、奥多摩湖の湖上を渡るロープウエーであった。わずか5年弱で営業停止したが、現在も当時の姿が残っている。本日は、この奥多摩湖ロープウェイを訪問したい。

    また、奥多摩町(おくたままち)役場では、高齢者に対する福祉事業として福祉モノレールを設置している。そのうちの2か所について未訪問であり、併せて訪問したい。

    その福祉モノレールを見学するには、東日原(ひがしにっぱら)バス停において約1時間の滞在時間が必要であるが、時刻表は、次のとおりである。すなわち、東日原に到着したバスはわずか4~14分後に発車する。それでは滞在時間が短すぎるので、復路では1本あとのバスに乗車しなければならない。

路線バス時刻表

    往路において、①を利用するには早起きしなければならない。②を利用するには、奥多摩駅における待ち時間が長すぎる。したがって、先に水根モノレールを訪問したのちに、福祉モノレールを訪問することとする。そうすると、往路では④以降を選択することとなる。また、復路において⑥を利用すると就寝が遅くなる。
    したがって、往路では④を利用し、復路では⑤を利用するしかない。

行程図

<往路>
    「南越谷(みなみこしがや)⇒奥多摩」間の片道運賃は、西国分寺(にしこくぶんじ)または立川(たちかわ)で分割すればお得である。
IC運賃
  【西国分寺分割】659+736=1,395
  【立川分割】736円+659円=1,395円
  【一括】1,451円
【紙運賃】
  【西国分寺分割】660円+740円=1,400円
  【立川分割】740円+660円=1,400円
  【一括】1,460円
    なお、国分寺分割と国立(くにたち)分割は、一括よりも割高である。

<復路>
    「奥多摩⇒大宮」間については、日向和田(ひなたわだ)分割がお得である。
IC運賃
  【分割】318円+945円=1,263円
  【一括】1,275円
【紙運賃】
  【分割】320円+950円=1,270円
  【一括】1,280円

    ICカードを利用する場合は、分割駅で出入場すればよい。紙切符を利用する場合は、予め指定席券売機で購入すればよい。なお、紙切符を利用する場合、後半区間のみ購入したほうがよい。ICカードで入場すれば、下車時の精算において、前半区間の運賃がIC運賃となって更にお得である。その場合の運賃は、次のとおりである。
【IC運賃&紙運賃】
  【分割】318円+950円=1,268円
  【一括】1,280円

    往路については、立川で朝食をとるので、ICカードを利用して立川において出入場する。
    復路については、IC運賃のほうがお得であるが、日向和田で出入場する時間的余裕が無いので、あらかじめ「日向和田~大宮」間の紙切符を購入する。
    また、「のんびりホリデーSuica(スイカ)パス」よりも都度払いのほうがお得であり、採算は次のとおりである。
【都度払い】1,395円+1,268円=2,663円
【パス】2,670円

    なお、「南越谷(みなみこしがや)~奥多摩」間の片道乗車券の営業キロは100km以下であり、往復乗車券にしても「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を利用することはできない。しかし、「柏(かしわ)~奥多摩」間の往復乗車券にすることによって営業キロが200km超となって大休30割を適用することができる(詳細はこちら)
【大休30割】2,620円
【都度払い】2,663円
    都度払いよりも大休30割のほうがさらにお得であるが、次なる理由により都度払いを採用する。
復路は大宮帰着としたいのだが、「えきねっと」では連続乗車券を申し込むことができず、南越谷駅における「話せる指定席券売機」のコールセンター対応開始時刻は午前8時である。

(1)  ドリップマニア

    まずは、立川駅で朝食である。

ツナポテトてりたまサンド

(2)  青梅短絡線

    青梅(おうめ)線の「立川~西立川」間の下り線は、上り線からかなり離れている。その両線に挟まれた地域には、多くの民家が存在する。青梅短絡線という名称は、JRで使われている正式名称であるが、本線(上り)より短絡線(下り)のほうが距離が長い。どこが短絡線やねん。

青梅短絡線

    動画はこちら

(3)  青梅駅

駅名標

ヘッドマーク

    青梅線は、青梅で運転系統が分割されていて、「青梅~奥多摩」間はワンマン運転である。運転席の前面窓上に表示器が存在し、ホーム映像が表示されている。ドア開閉も運転席で操作することができる。車内放送についても、運転席における操作によって自動音声を流すことができる。したがって、運転士は、青梅から奥多摩まで立ち上がる必要がなく、運転席に着席したままである。

(4)  奥多摩駅
<関東の駅百選>

行き止まり

    背景は、奥多摩工業である(詳細はこちら)。

ロッジ風の山小屋駅

(5)  奥多摩湖ロープウェイ

    ここには、かつて運行されていたロープウエーが存在する。
【所在地】東京都奥多摩町(おくたままち)
【種別】ロープウエー
【愛称】くもとり号&みとう号
【編成】1両編成×1路線
【運行形態】複線2両交走式
【区間】川野~三頭山口
【用途】対岸アクセス 
    このロープウエーは、既に廃止された。川野(かわの)駅の最寄りバス停は、中奥多摩湖であり、三頭山口(みとうさんぐち)駅の最寄りバス停は、陣屋である。川野駅については、立入禁止の立札が存在する。三頭山口については、立入禁止という主旨の掲示物を目撃することは無かった。

三頭山口駅(遠景)

三頭山口
駅(近景)

みとう号

みとう号

駅名標

    「ち」の英語表記が、「THI」になっている。一般的には、「CHI」である。

(6)  小河内(おごうち)ダム

    ここには、モノラックが存在する。
【所在地】東京都奥多摩町(おくたままち)
【種別】モノラック(跨座式)
【編成】動力車1両&貨車1両×1路線
【運行形態】単線1編成方
【用途】桟橋(さんばし)アクセス 
    これは、奥多摩湖右岸に存在する。調査当時におけるGoogle Map(グーグルマップ)ではインクラインという名称で紹介されていて、航空写真で確認することができる。入口に立入禁止の札が掲示されていて、下駅に近づくことはできない。

全景
(左上の建造物は駅舎)

軌道

    柵の隙間からスマートフォンを差し入れると、車両を撮影することができる。

車両

ラックレール

ドラム缶浮橋

    湖面に、2か所の浮橋が存在する。現在は発泡スチロール製であるが、建設当時はドラム缶であった。建設当時のドラム缶浮橋が展示されている。

コンクリートバケット

    これは、コンクリートを輸送するための容器である。建設当時のコンクリートバケットが展示されている。

(7)  小河内駐在所

小河内駐在所

    「駐在刑事(ちゅうざいけいじ)」(主演:寺島進(てらしますすむ))というドラマにおいて、水根駐在所が登場する。実際に水根には駐在所が存在するが、その名称は「水根駐在所」ではなく、「小河内駐在所」である。

(8)  水根モノレール

    これは、かつて存在したモノラックである。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】モノラック(跨座式)
【運行形態】単線1編成方式
【区間】水根沢(みずねさわ)~八方岩展望台
【用途】林内アクセス(関係者専用)
    「水根モノレール」という名称は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。最寄りバス停は、水根である。調査当時におけるGoogle Mapの航空写真で確認することは、困難であった。

標識

防護扉

    この扉は、施錠されていない。これは、鹿対策のためのものなのだが、有効性に疑問が湧く(後述参照)。ここから八方岩展望台までジグザグ道を登るのだが、かなりの急勾配である。

八方岩展望台

    ネットの投稿記事によって紹介されているモノラックを目撃することはできなかった。工事のための一時的な設備であったと推察される。
    この脇に、案内標識が存在、「多摩湖口」が紹介されている。試しに、「多摩湖口」を目指してみた。

多摩湖口

    八方岩展望台からここまで、鹿対策の柵が存在しない。したがって、鹿は、この画像における左の階段を利用して悠々と国道に降りることができる。このようなことで良いのであろうか。

標識

    水根沢よりもこちらのほうがやや距離が長いが、勾配は緩やかである。ここの最寄りバス停は、奥多摩湖である。

(9)  東京都水道局小河内

    これは、かつて存在した貨物線である。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】SL列車
【編成】SL1両&貨車11両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【区間】氷川水根
【用途】貨物輸送(関係者専用)
    小河内線は、奥多摩ダムの建設資材を輸送するために敷設された。氷川駅は、現在の奥多摩駅のことである。

水根駅跡

水根橋梁と水根トンネル

第二水根橋梁と水根トンネル

第一水根橋梁

(10)  奥多摩町福祉モノレール境線

    ここには、モノラックが存在する。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】モノラック(跨座式)
【設備名称】モノレール
【編成動力車1両&客車1両×各1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】住宅アクセス(住民専用)
     奥多摩町役場では、高齢者に対する福祉事業としてモノレールの設置を行っている。いずれの路線も、レールは2本存在する。
    これは、住民専用の設備である。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    なお、線名は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。
    これは、既に廃止された。
    沿道に下駅が存在し、線路が高位(北)のほうへ延びている。調査当時におけるGoogle Mapの航空写真とストリートビューによって、確認することができる。しかし、訪問時においては、それらの設備は存在しなかった。既に撤去されたものと推察される。


下駅跡


(11)  第四境橋梁

    これも、かつて存在した東京都水道局小河内線の鉄橋である。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】SL列車
【編成】SL1両&貨車11両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【区間】氷川水根
【用途】貨物輸送(関係者専用)
    小河内線は、奥多摩ダムの建設資材を輸送するために敷設された。氷川駅は、現在の奥多摩駅のことである。


(12)  境モノレール

    これは、かつて存在したモノラックである。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】モノラック(跨座式)
【設備名称】モノレール
【編成】動力車1両&貨車1両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】貨物輸送(関係者専用)
    「境(さかい)モノレール」という名称は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。最寄りバス停は、境橋(さかいばし)である。調査当時におけるGoogle Mapの航空写真で確認することは、困難であった。
    この線路は、傾斜していなくてほぼ平坦である。

境モノレール

(13)  境の清泉
<東京都の名湧水57選>


(14)  奥多摩ビジターセンター 無料

(15)  ポートおくたま

ソフトクリーム

(16)  奥多摩町福祉モノレール東日原線

    ここには、モノラックが存在する。
【所在地】東京都奥多摩町
【種別】モノラック(跨座式)
【設備名称】モノレール
【編成動力車1両&客車1両×各1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】住宅アクセス(住民専用)
     奥多摩町役場では、高齢者に対する福祉事業としてモノレールの設置を行っている。いずれの路線も、レールは2本存在する。
    これは、住民専用の設備である。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    なお、線名は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。
    沿道に下駅が存在し、線路が高位(北)へ延びている。調査当時におけるGoogle Mapの航空写真で確認することは、困難であった

東日原線

遠景

下駅

車両(右寄り)

車両(左寄り)

ラック&ピニオン

ポツンと一軒家

(17)  日原(にっぱら)小学校跡

    ここには、かつて奥多摩工業で使用されていたELとトロッコが展示されていて、調査当時におけるストリートビューでも確認することができた。現在は撤去されて、跡形もない。
    なお、ここの最寄りバス停は、東日原(ひがしにっぱら)であるが、東日原(ひがしにっぱら)は、土休日における終点である。平日は、日原鍾乳洞の最寄りバス停である「鍾乳洞」まで運行される。土休日こそ「鍾乳洞」まで運行したほうがよいように感じられる。「鍾乳洞」まで運行できないほどマイカーが押し寄せるとは感じられない。「鍾乳洞」バス停を訪問した際の詳細はこちら

(18)  日原ふるさと美術館 無料

    ここは、入場無料でありながら、室内(フローリング)は清掃が行き届いている。照明も冷暖房も稼働中であり、電気代が心配である。


(19)  日原森林館

    ここには、気象システムが存在する。かつて私が関わった会社の機器が設置されている。


(20)  萬寿(ばんじゅ)の水


乗車券

(21)  𠮷野家(よしのや)

    𠮷野家のホームページにおける会社概要においては、社名として「株式会社吉野家」と表記してはいるものの、次なる記述が存在する。
    【※吉の字は、正しくは「土(つち)」に(くち)」と書きます。
    漢字の正統性で言えば、「吉」のほうが正しくて「𠮷」のほうは俗字である。「𠮷」は「つちよし」と称されていて、パソコンにおいては環境依存文字である。

牛皿定食


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