臨時特急「鎌倉」で行く!超秘境短絡線「武蔵野南線」(神奈川県横浜市)

2023年4月22日(土)


    武蔵野(むさしの)線の区間(起終点)は、「鶴見(つるみ)~西船橋(にしふなばし)」間であって、そのうち「府中本町(ふちゅうほんまち)~西船橋(にしふなばし)」間についてのみ旅客(りょかく)列車が頻繁に走行しているのである。「鶴見(つるみ)~府中本町(ふちゅうほんまち)」間は、もっぱら貨物線として利用されていて、武蔵野南(むさしのみなみ)線(通称)とも呼ばれている。

武蔵野南線

    その貨物線を走行する旅客(りょかく)列車が存在する。それは、主に土日祝日に運行される特急鎌倉(かまくら)である。
    本日は、特急鎌倉に乗車して、武蔵野南線を完乗したい。

    その時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    復路については、時間帯がやや早いので滞在時間が短い。したがって、往路のみ利用する。

行程図

    特急鎌倉の特急券については、「えきねっとトクだ値」がお得である。「えきねっとトクだ値」は、数量限定なので、早々に売り切れることが多いのだが、特急鎌倉の場合は、当日でも購入することができた。

(1)  プロント

    本日は、新越谷(しんこしがや)駅で朝食である。

トーストセット

(2)  特急鎌倉

    「えきねっとトクだ値」は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

鎌倉

    乗車率は、3割程度である。この列車の経路は、普通列車も頻繁運転されていて、なおかつ所要時間は、他経路による普通列車の乗り継ぎのほうが短い。したがって、この列車の利用者が少ないものと推察される。「えきねっとトクだ値」が売れ残るのも納得できる。

    「府中本町(ふちゅうほんまち)⇒鶴見(つるみ)」間は、ほとんどトンネル区間である。途中のトンネルとトンネルの間の短い地上区間に、梶ヶ谷(かじがや)貨物ターミナルという駅が存在する。

(3)  鎌倉駅(JR)
<関東の駅百選>

古都(こと)を感じさせる駅

(4)  名越切通(なごえきりどおし)

    ここは、JR東日本のCMにおいて吉永小百合(よしながさゆり)が歩いた場所である。

小百合ポジション

(5)  鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)

    ここは、JR東日本のCMにおいて吉永小百合がたたずんだ神社である。

小百合ポジション

(6)  カマクラおみや

生姜(しょうが)れんこん天

(7)  座(くら)かふぇ

    ここは、いわゆる足湯カフェである。

店舗

甘酒(あまざけ)

足湯

(8)  夢見屋(ゆめみや)

よもぎきなこ

(9)  鎌倉高校前駅
<関東の駅百選>

湘南(しょうなん)の海が
広がっている駅

駅舎

一斉(いっせい)にスマホを構える
江ノ電(えのでん)待ちの
ギャラリー

    ここは、アニメ「スラムダンク」の聖地である。動画はこちら

交差点の名称

    駅名は、「鎌倉高校」ではなく「鎌倉高校前」である。したがって、交差点の名称は、「鎌倉高校駅前」ではなく「鎌倉高校前駅前」でなければならない。

(10)  江の島(えのしま)

日本(にっぽん)の
モンサンミッシェル

    「えのしま」の漢字表記はややこしい。
  【島名】江の島
  【鉄道事業者名】江ノ島電鉄
  【駅名】
    【江ノ電】江ノ島駅
    【小田急】片瀬江ノ島駅
    【モノレール】湘南江の島駅
  【神社名】江島神社
  【水族館名】新江ノ島水族館

(11)  江ノ島駅

駅舎

(12)  扇屋(おうぎや)

    ここには、江ノ電車両の前面部分が展示されている。

店舗全景

江ノ電もなか

江ノ電600形651号機

(13)  片瀬江ノ島駅
<関東の駅百選>

竜宮城(りゅうぐうじょう)を
思わせる駅

(14)  東急ドエル横浜ヒルサイドガーデン

    ここには、斜行エレベータが存在する。横須賀(よこすか)線の車窓としてもマンション全景を眺めることができる。
【所在地】神奈川県横浜市
【種別】斜行エレベータ
【規模】2基
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)

全景

    斜行エレベータは、さらに右寄りに存在する。道路からは見えない。

(15)  ラブリハイツ浦賀(うらが)

    ここには、斜行エレベータが存在する。
【所在地】神奈川県横須賀市
【種別】斜行エレベータ
【規模】1基
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)

全景

下駅

(16)  川崎モアーズ

    ここには、世界一短いエスカレータが存在する。段差83.4cmで段数5段であり、 ギネスブックにも記載されている。
【所在地】神奈川県川崎市(かわさきし)
【種別】エスカレータ
【愛称】プチカレーター
【用途】商業施設アクセス

全景

    動画はこちら

(17)  足湯スカイデッキ 無料

全景
(視線の先は飛行機)

体験

(18)  湯セレクト

    ここは、いわゆる足湯カフェである。ここの足湯は、湯入りの長靴に足を浸けるという方式である。

店舗

宇治(うじ)お抹茶

足湯

(19)  だし場(ば)

    本日の夕食は、品川駅の駅弁である。

鶏照焼海苔
(にわとりてりやきのり)弁当

(20)  甘楽(かんら)

豆大福

(21)  普通列車のグリーン車

    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。

    Suica(スイカ)グリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車



乗り鉄は見過ごせない!「ろくもん」の超おもてなし(長野県軽井沢町(かるいざわまち))

2023年4月15日(土)


    しなの鉄道では、「快速ろくもん」という観光列車を運行している。外装と内装のデザインは、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が担当した。水戸岡(みとおか)氏がデザイン担当した列車は、(主にJR九州を中心として)多く存在する。水戸岡(みとおか)氏曰(いわ)く、「『ろくもん』はななつ星(ぼし) in(イン) 九州を除けば国内観光列車のナンバーワンである」。

    「快速ろくもん」については、乗車券と指定席券という組み合わせでも乗車可能であるが、食事付きプランという旅行商品も存在する。旅行商品とは、いわゆるパックツアーのことである。
    本日は、「快速ろくもん」の食事付きプランを体験してみたい。また、行程に余裕があるので、近隣のスロープカーやケーブルカー、および戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉についても、併せて訪ねてみたい。

    「快速ろくもん」の時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    ②では、軽井沢(かるいざわ)下車後に適した魅力的な観光名所を見つけることができない。したがって、①を選択することにした。

行程図

    「快速ろくもん」の食事付きプランには、軽井沢(かるいざわ)・長野フリーきっぷが含まれていて、乗車日の10日前に郵送で届けられた。
    軽井沢(かるいざわ)長野」間の往復運賃については、旅行商品の価格に含まれているので別途手配する必要は無い。したがって、「大宮⇔軽井沢(かるいざわ)」間の切符のみ手配すればよい。

    大宮⇒軽井沢(かるいざわ)」間の片道乗車券の営業キロは200km以下なので、「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができない。しかし、往復乗車券にすれば合計営業キロが200km超となって、大休(おときゅう)30割を適用することができる。

(1)  新幹線あさま

乗車券(ゆき) 大休30割

新幹線特急券 大休30割

あさま603号

(2)  旦念亭(たんねんてい) 券割

    本日は、軽井沢(かるいざわ)駅近くで朝食である。
    ここは、室内中央に薪(まき)ストーブが存在する。炎がパチパチと音をたてる。

モーニングAセット

(3)  草軽(くさかる)電鉄電気機関

デキ12形13号

(4)  軽井沢(かるいざわ)駅(しなの鉄道)

    ここは、新幹線開業前は信越(しんえつ)本線の軽井沢(かるいざわ)駅であったが、新幹線開業後は「しなの鉄道」の軽井沢(かるいざわ)駅となっている。

駅舎

EF63型電気機関車 EF632号

10000型電気機関車(EC40型)
(鉄道記念物)

マルチプルタイタンパー(マルタイ)
MTT08-16SLC

(5)  ろくもんラウンジ

    ここは、かつての貴賓室であり、「快速ろくもん」の食事付きプラン利用者限定の待合室である。

    旧駅舎口の改札口付近において、待機しているスタッフに「快速ろくもん」の乗客である旨(むね)と名前を伝えると、そのスタッフは名簿を確認したうえで飲み物券を渡す。食事付きプランの利用者には、飲み物1杯が提供されるのである。旧駅舎口にあるレストランのスタッフにその飲み物券を渡すと飲み物の好みを尋ねられる。コーヒーかりんごジュースのいずれかを指定することができる。

りんごジュース

(6)  快速ろくもん

    「ろくもん」とは、真田幸村(さなだゆきむら)の紋章であり、六文銭(ろくもんせん)から来ている。
    この列車は、テレビ朝日「鉄道捜査官」(主演:沢口靖子)第17話の舞台となった列車である。

    旧駅舎口の改札口に「ろくもん」乗客一行が集まっている。点呼はない。切符や証明書のたぐいを確認することもない。改札口は無人状態である。案内役のアテンダントに続いて入場する。

軽井沢・長野フリーきっぷ

    この切符は、乗車日の1週間前に届いた。郵送というアナログ感が嬉しい。

ろくもん1号

ロゴマーク(3号車)

    案内役のアテンダントが法螺貝(ほらがい)を吹く。


    乗客は、車両に向かう。
    車両ごとに専属のアテンダントが待ち構えている。車両に乗車する際に何らの証明も求められなかった。
    アテンダント「お名前は?。」
    私「〇〇です。」
    アテンダント「ご案内いたします。」
    これだけである。名簿を確認するわけではない。乗客名を暗記しているものと推察される。

フロアマット
(乗車時アングル)

    これは、車両出入口に敷かれているマットである。乗車する際は気にならないが、下車する際は、あの「夢の国」のマークに見えてくる。だいじょうぶかと心配になる。

    この列車は、3両編成である。内装は木目調(もくめちょう)である。全車について、床面は隅々までフローリングである。
    確保した席は3号車であり、障子(しょうじ)と桧(ひのき)をふんだんに使った和風個室の車両である。個室の扉(とびら)は、障子(しょうじ)デザインの引き戸である。その引き戸を鴨居と敷居が支えている、その3枚の引き戸が個室と通路を隔てている。3号車の席数は、ふたり用個室10室すなわち定員20名である。ふたり用個室をひとり分だけ申し込んでも構わない。同室のあいた空席のままとして、相席(あいせき)にはならない。ふたり分の運賃と指定席料金を払う必要もない。
    座席は木製の椅子であり、窓にはカーテンではなく木製の簾(すだれ)が下がっている。まるで、料亭の個室のようである。
    内装画像はこちら(360度映像)。

    申し込んだプランは、食事付きプラン洋食コースである。着席時には、既に前菜が配膳済みであった。

着席時

    着席すると、アテンダントが飲み物を尋ねに来た。白ワインかジュースのいずれかを指定することができる。

前菜5種

① 左上
    蓼科麦豚(たてしなむぎぶた)と信州茸(きのこ)のテリーヌ ビーツのソース
② 左下
    パプリカのムース 信州サーモンのポワレ添え
③ 中上
    茄子(なす)とボッコンチーニチーズのカプレーゼ仕立て クレソンのジェノバソース
④ 中下
    信州産ふじ林檎酢(りんごす)で漬けた信州野菜の自家製ピクルス
⑤ 右
    安曇野(あずみの)信州シャモと高原野菜のサラダ仕立て 信州林檎(りんご)のソース

    軽井沢(かるいざわ)を出発すると、ただちに飲み物とパンが運ばれてきた。

白ワイン

パン

① 奥
    信州味噌(みそ)のフォカッチャ
② 手前
    胚芽(はいが)パン

    パンを食べ終えると、スープが運ばれてきた。

スープ

    信州産玉葱(たまねぎ)のオニオングラタンスープ

    スープを飲み終えると、メイン料理が運ばれてきた。

魚・肉料理

① 左
    シナノユキマスのポワレ
    八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)ろくもん七味(しちみ)入り
    カリフラワースパイスソース
④ 右
    信州プレミアム牛(ぎゅう)の赤ワイン煮込み

    メイン料理を食べ終えると、飲み物を尋ねに来た。コーヒーかほうじ茶のいずれかを指定することができる。

コーヒー

ドルチェ

① 左
    季節のタルト
② 右
    信州林檎(りんご)と栗餡(くりあん)のパイ

    コーヒーのおかわりを尋ねられたが、辞退した。

    最後に、「ろくもん」からのお土産(みやげ)が届いた。

お土産(みやげ)

    中身は、「田毎(たごと)」という名の米味噌(みそ)である。

    動画はこちら

日付看板

(7)  特急しなの

自由席特急券

しなの14号

    動画はこちら

(8)  ZOO(ズー)ぐる


往復乗車券

(9)  茶臼山(ちゃうすやま)動物園

    ここには、スロープカーが存在する。
【所在地】長野県長野市
【設備名称】モノレール
【規模】1両
編成×1路線
【用途】駐車場からの入園アクセス

茶臼山(ちゃうすやま)中央駅

車両

    往路の動画はこちら

北口ゲート駅

    復路の動画はこちら

(10)  有明(ありあけ)霊園

    ここには、ケーブルカーが存在する。そのケーブルカーには立派なヘッドマークが付いている。
【所在地】長野県千曲市(ちくまし)
【設備名称】スロープシャトル
【規模】1両編成×1路線
【用途】墓参アクセス(墓参者専用)

全景

(11)  陽(ひ)だまりの湯 無料
<戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉

    これは、日本唯一のコンビニにある足湯である。

ファミリーマート
信州上山田(かみやまだ)温泉店

全景

体験

(12)  カラコロの足湯 無料
<戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉

全景

体験

(13)  万葉(まんよう)超音波温泉
戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉>

店舗全景

牛乳
(蓋(ふた)は紙製)

    ここには、かつて足湯が存在したが、撤去した跡地に静態保存電車が置かれている。かつての足湯は、その一角(いっかく)に手湯として名残(なごり)をとどめている。

手湯全景

手湯体験 無料

(14)  荻野屋(おぎのや)

    本日の夕食は、軽井沢(かるいざわ)駅の駅弁である。

峠の釜めし

(15)  フェルマータ

シフォンケーキ&ミルク

(16)  新幹線はくたか

乗車券(かえり) 大休30割

新幹線特急券 大休30割

はくたか572号