「足湯みたいな」ってなんやねん!アド街ゲストの哀しい日本語

2021年6月15日(火)


    6月12日(土)の「出没!アド街ック天国」のテーマは「あきる野」であった。その第12位として「瀬音(せおと)の湯」という温泉施設が紹介された。その時、二十代と推察される女性ゲストが、その施設を訪れたことがある旨を述べたのち、「ここぉ、足湯みたいなのがあってぇ・・・」と発言した。すると、テレビ画面では、まさにその施設の足湯風景が映し出された。その映像は、誰が見ても足湯と表現される風景であった。画面に「足湯」というキャプションも明示された。すなわち、「足湯」であることに疑いようがないのである。その発言者は、その施設を訪れたことがあったのであるから、「足湯」があることを認識していたのである。したがって、それを「足湯みたいな」と表現することは誤りである。「足湯みたいな」と表現すると、「足湯のようであるが足湯とは違うかもしれない」という趣旨になる。「足湯やないんか~い?」とツッコミを入れたくなる。
【誤】「ここぉ、足湯みたいなのがあってぇ・・・」
【正】「ここぉ、足湯があってぇ・・・」
    この「・・・みたいな」という表現は多用される傾向にある。「・・・みたいな」に限らず、「・・・とか」だの「・・・のほう」だの断定を避ける傾向にある。
    「・・・とか」の例は、レストランでオススメを尋ねた際に「ナポリタンとかぁ」という返事が返ってくるケースである。
    「・・・のほう」の例は、問い合わせ受付窓口などにおいて、「電話番号のほう、教えていただけないでしょうか。」と聞かれるケースである。
    「・・・みたいな」という表現は、更に成長(?)して「・・・みたいな感じでぇ」となることもある。そこまでくると完全に脱力してしまう。