東京都水道局は、水源林管理のための林内移動手段としてラック式のモノレールを採用している。東京都奥多摩町(おくたままち)、山梨県丹波山村(たばやまむら)、および山梨県小菅村(こすげむら)に計12路線存在する。東京都水道局では、その設備名称を「単軌道」とし、愛称として「森レール」と称している。
そのうちのひとつである栗山(くりやま)尾根に存在するモノレールを調べていて、不思議な状況に遭遇した。
このモノレールの高位側の標高については、1,510mであるという記事と1,190mであるという記事が存在する。ネットに存在する両者の写真を見ると、いずれの写真にも軌道の端点が映り込んでいる。しかし、(軌道の端点以外では)映り込んでいる風景に類似点を見つけることはできない。