ロープウエーの方式は、大別すると次のとおりである。
【交走式】単行2両(または2編成)の車両が低位側と高位側を同時に発着する。
【循環式】単行複数両(または複数編成)の車両が同一方向に走行して循環する。一般的なリフトの方式である。
宮島ロープウエーは、紅葉谷(もみじだに)線と獅子岩(ししいわ)線の直列2路線で構成されている。紅葉谷線は循環式であるが、紅葉谷線は交走式である。
宮島ロープウエーの運行者は、広島観光開発株式会社である。ウィキペディアでは、「広島観光開発」という標題によって宮島ロープウエーを紹介している。ところが、その記事では、獅子岩線の方式について線別の仕様記述部分においては「交差式」と表記している。これは、「交走式」の誤植であると推察される。
「こうそう」を漢字変換しても「交走」は表示されない(IME2010)。したがって、投稿者は、一旦「こうさ」を変換して「交差」を入力したのちに「差」を「走」に変更するつもりであったが、その変更を失念したものと推察される。
なお、方式は文中2か所で記述されているが、そのうちの1か所だけが「交差式」という表記であり、もう1か所は「交走式」である。
また、「ropeway」のカタカナ表記については、次なる4通りが存在する。
① ロープウエー
② ロープウェー
③ ロープウエイ
④ ロープウェイ
国内の固有名詞においては④を採用している施設が最も多いが、本記事においては、(NHKの内規を準用して)次なる方針で記述する。
【普通名詞】ロープウエーとする
【固有名詞】固有名詞にしたがう
広島観光開発株式会社のホームページとウィキペディア「広島観光開発」では、表記が異なる。
【広島観光開発】宮島ロープウエー
【ウィキペディア】宮島ロープウェー
「宮島ロープウエー」は固有名詞なので、ウィキペディアは広島観光開発の表記を採用したほうがよいと感じられる。しかし、これは本記事における個人的な方針なので、見解の相違かもしれない。

