「オオクワ」やのうて「オウクワ」やろ!日本郵便の哀しい郵便番号検索

 2026年5月29日(金)


    群馬県長野原町(ながのはらまち)に、「応桑」という大字(おおあざ)が存在する。日本(にっぽん)郵便のホームページが提供する郵便番号検索機能によって、「群馬県長野原町」を検索すると、「応桑」の郵便番号が表示される。そこに「応桑」の読みとして「オオクワ」が表示されている。
    「応」の本来の読み(音読み)は、「オオ」ではなく「オウ」である。

    長野原町役場のホームページを確認したのだが、「応桑」の読みを見つけることはできなかった。
    また、「応桑」というバス停も存在し、草軽交通のホームページを確認したのだが、「応桑」の読みを見つけることはできなかった。
    各事業者における読みは、次のとおりである。

バス停(日本郵便は地名)

    長野原町役場に質問したいと考えたのだが、長野原町役場のホームページにおいては問い合わせフォームもメールアドレスも確認することはできない。したがって、まず日本郵便に質問してみた。

<質問主旨>
    「群馬県吾妻郡長野原町」を検索した。検索結果の画面では、「応桑」という地名の読みが「オオクワ」となっている。
    「応」の本来の読みは「オウ」であるが、地名としては「オウクワ」ではなく「オオクワ」が正しいのか。
    なお、長野原町役場のホームページも確認したが、「応桑」の読みを見つけることはできなかった。
 
<回答状況>
    日本郵便から回答が届いた(2026年6月5日)のだが、回答内容については大人の事情により開示しないこととする。

<結果>
    未確認である(2026年5月29日現在)。


なんで「うんどうぢゃや」と「うんどうちゃや」やねん!JRバス関東の哀しい読み

2026年5月25日(月)


    群馬県草津町(くさつまち)に、「運動茶屋」という名称のバス停が存在する。JRバス関東の「運動茶屋」バス停の読みは、「うんどうぢゃや」である。現地のバス停に「うんどうぢゃや」と表記されている。ただし、町内巡回バスでは、現地のバス停に「うんどうちゃや」と表記されている。町内巡回バスもJRバス関東が運行している。

バス停

    JRバス関東に質問してみた。

<質問主旨>
    「運動茶屋」バス停について尋ねる。現地バス停を確認したところ、「長野原草津口~草津温泉」間のバス停では「うんどうぢゃや」と表記されているが、町内巡回バスのバス停では「うんどうちゃや」と表記されている。両者において読みを使い分けている理由を教えていただけないか。 

<回答状況>
    JRバス関東から回答が届いたのだが、回答内容については大人の事情により開示しないこととする(2026年5月27日)。

<結果>
    未確認である(2026年5月27日現在)。

    町内巡回バスについては、各乗換案内では未収録である。「長野原草津口~草津温泉」間の「運動茶屋」バス停について、各乗換案内における読みを調べてみたところ、次のとおりである。

バス停の読み

    ジョルダン乗換案内と乗換案内NEXTでは2通りの読みが登録されているが、これはどちらの読みでも表示できるようにしているものと推察される。

    Y!乗換案内、ナビタイム、および「駅すぱあと for web」に対して、修正を進言した(2026年5月25日)。

<進言主旨>
    JRバス関東の運動茶屋バス停の読みが「うんどうちゃや」になっているが、現地のバス停では「うんどうぢゃや」と表記されている。

<回答状況>
    どの事業者も問い合わせに対して回答しないことになっている。

<結果>
    従来どおりである(2026年5月25日現在)。


    さらにややこしいことに、西武バスの「運動茶屋」バス停も存在する。かな読みは記載されていないのだが、バス停の表記が、日本語表記の面とローマ字表記の面で構成されていて、ローマ字表記の面では、「UNDOJAYA」と表記されている。

西武バスのバス停

    各乗換案内の状況は、JRバス関東の場合と同一である。JRバス関東の場合と同様に進言することも考えたが、各乗換案内側がJRバス関東について修正しようとすれば併せて修正する可能性が高いと感じられるので保留する。


ちゃんと巡回してぇな!JR東日本の普通列車グリーン車

 2025年5月25日(月)


    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(以下快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車のグリーン車はよく利用している。

    昨日、高崎から大宮まで小田原行き快速列車のグリーン車に乗車した。4号車2C席に着席した。
    JR東日本の普通列車のグリーン車においては、グリーンアテンダントが車内を巡回して乗客のグリーン券を確認することになっている。しかし、昨日の当該列車においては、高崎から大宮までグリーンアテンダントが巡回する様子を目撃することはできなかった。
    座席の上方にグリーン券購入済であるか否かを示すランプが存在する。乗客が着席していて緑ランプであればグリーン券購入済であることを示し、赤ランプであればグリーン券購入済であるか否か未確認であることを示す。
自席のランプ

    グリーンアテンダントは、グリーン車を巡回し、赤ランプの席に乗客が着席していればグリーン券の有無を確認しなければならないのである。

    昨日の当該列車においては、1D席に赤ランプのまま着席していた乗客が存在した。その乗客はSuicaグリーン券を所持していたもののタッチし忘れたのかもしれないし、紙のグリーン券を所持していたのかもしれない。あるいは、車内購入する意思であったのかもしれない

赤ランプの席

    もし、その乗客が車内購入する意思であって購入することなく下車したら、JR東日本は減収となる。そのツケは、やがて運賃や料金の値上げとして乗客全体で負担することとなる。このような状態が放置されてよいはずがない。

    JR東日本に、質問という体裁によって遠回しに苦言を呈してみた。

<質問主旨>
    昨日24日に、高崎駅においてグリーン券を確保し、高崎駅18時15分発小田原行き快速列車のグリーン車に乗車した。
    19時33分に大宮駅で下車したのだが、高崎から大宮までの1時間18分において、グリーンアテンダントが巡回する様子を目撃することができなかた。
    また、高崎から大宮まで座席上のランプが赤色のまま着席し続けた乗客が存在した。その乗客がグリーン券を所持していたか車内購入する意思であったかは定かではない。
    グリーンアテンダントの職務が多岐にわたることは承知しているつもりなので、当日の当該列車において、グリーンアテンダントに何らかの突発事態が発生したものと推察される。
    差し支えない範囲で構わないので、当日の当該列車において高崎から大宮までグリーンアテンダントが巡回できなかった理由を教えていただけないか。
    なお、私が着席した座席は4号車2C席で、赤ランプのままであった座席は4号車1D席である。


<回答状況>
    JR東日本から回答が届いた(2026年6月1日)のだが、回答内容については開示しないよう要請されている。
    余談であるが、これは、JR東日本に限らず鉄道事業者に共通する方針のようである。開示するとどのような不都合が生じるのか、理由を明記してほしいものである。

<結果>
    未確認である(2026年6月1日現在)。

乗り鉄は見過ごせない!草津温泉スキー場のロープウエー(群馬県草津町(くさつまち))

2026年5月24日(日)


    草津温泉スキー場に存在するロープウエーが更新された。本日は、その新しいロープウエーに乗車したい。

行程図
【渋川】しぶかわ【大前】おおまえ【万座・鹿沢口】まんざ・かざわぐち【長野原草津口】ながのはらくさつぐち【下の町】しものちょう

    「大宮~大前」間の営業キロは100km超なので「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができる(詳細はこちら)。しかし、「ぐんまワンデーローカルパス」(以下「ぐんま」)は、「長野原草津口~草津温泉」間のバス路線もフリーエリアに含むので、大休30割」よりも「ぐんま」を利用するほうがお得である
【ぐんま+α】341 530 2600 341 530 4,342円
【大休30割+α】1920*2 750 770 5,360円
【都度払い】2750 200 253 750 770 2750 7,473円

    「ぐんま」を利用する場合、「大宮~深谷(ふかや)」間は、別払いとなる。この区間については、分割運賃にするとお得である。往路については鴻巣(こうのす)で分割し、復路については行田(ぎょうだ)で分割する(詳細はこちら)

    「大宮~高崎」間については、普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
    「大宮~高崎」間の片道営業キロは、50km超100km以下である。グリーン料金の価格比較は、次のとおりである。JREポイントの換金率は、1P=1円とすることが妥当である。その換金率で比較すると、ポイント交換はお得である。
【ポイント交換】600P
大休30割】800円
一般(IC)】1,000円

(1)  高崎線のグリーン車

    Suica(スイカ)グリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

乗車券

(2)  ぐんまワンデーローカルパス

    「ぐんま」は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

(3)  大前駅

     時間つぶしを兼ねて大前駅を訪問した。1986年8月17日(日)にここを訪問したことがあるのだが、その時は「万座・鹿沢口~大前」間を乗りつぶすことが目的であった
    ここは、行き止まりの駅である。軌道は、ホーム先端からさらに100mくらい先まで延びていて、かつて信越(しんえつ)本線の豊野(とよの)駅まで延伸する計画であった。
    行き止まりの駅は、国内にいくつか存在するが、ここは、路線バスが存在するわけでもなく、歩いて1時間の範囲内に観光スポットが存在するわけでもない。最も近い駅は隣り駅である万座・鹿沢口であり、最も近いバス停も万座・鹿沢口駅バス停である。駅前には、飲食店はもちろんのことコンビニさえも存在しない。引き返すしかないという珍しい駅である。

軌道末端

駅名標

道祖神

吾妻線時刻表

(4)  万座・鹿沢口

    この駅は、JRの駅の中で唯一、駅名に「・」(なかぐろ)のある駅である。

(5)  中居重兵衛之碑(なかいじゅうべぇのひ)


(6)  草軽(くさかる)電気鉄道嬬恋駅跡
【所在地(新軽井沢)】長野県軽井沢町(かるいざわまち)
【所在地(北軽井沢)】群馬県長野原町(ながのはらまち)
【所在地(嬬恋)】群馬県嬬恋村(つまごいむら)
【所在地(草津温泉)】群馬県草津町(くさつまち)
【グーグルマップ名称(北軽井沢)】旧草軽電鉄北軽井沢駅駅舎
【グーグルマップ名称(嬬恋)】草軽電鉄嬬恋駅跡
【グーグルマップ名称(草津温泉)】南本町(みなみもとまち)児童公園・草軽電鉄草津温泉駅跡
【種別】EL列車
【編成】EL1両&客車2両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】旅客(りょかく)輸送
【最寄り駅(新軽井沢)】(しなの鉄道)軽井沢(歩1分)
【最寄りバス停(北軽井沢)】北軽井沢(歩1分)
【最寄り駅(嬬恋)】万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)(歩15分)
【最寄りバス停(草津温泉)】運動茶屋(ぢゃや)(歩3分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認可能
    この設備は、既に廃止された。途中3か所にスイッチバックが存在した。
    この設備は、起点が「新軽井沢」で終点が「草津温泉」である。したがって、「草軽電気鉄道」ではなく「軽草電気鉄道」と命名したほうがよかったと感じられる。

周辺図
【A】橋台【上州三原】じょうしゅうみはら【B】浅間台公園【運動茶屋】運動茶屋バス停

橋台

橋台(北側)

橋台(南側)

上州三原駅跡

バス停

嬬恋駅跡

記念碑

嬬恋かるた

(7)  天明の埋れ木(てんめいのうもれぎ)


由来(ゆらい)

(8)  上信(じょうしん)鉱山
【所在地】群馬県嬬恋村(つまごいむら)
【種別】ロープウエー
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】複線N両循環式
【用途】鉱石輸送(関係者専用)
【最寄り駅】万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)(歩16分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    この設備は、既に廃止された。完成して試運転は行われたのだが、営業運転されることはなかった。ここには、鉱石輸送鉄道が建設されて(概要はこちら)、この設備と接続される予定であった。

周辺図
【袋倉】ふくろぐら

(9)  上信(じょうしん)鉱業専用軽便線
【設備別称】干俣(ほしまた)鉱石輸送鉄道
【所在地(長野原)】群馬県長野原町(ながのはらまち)
【所在地(嬬恋)】群馬県嬬恋村(つまごいむら)
【種別】EL列車
【編成】EL1両&貨車10両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】鉱石輸送(関係者専用)
【最寄り駅(長野原)】長野原草津口(くさつぐち)(歩0分)
【最寄り駅(嬬恋)】万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)(歩16分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    この設備は、未成線であった。ここにはロープウエーが存在し(概要はこちら)、この設備とロープウエーが直列していた。

周辺図
【袋倉】ふくろぐら

(10)  吾妻線旧線

    長野原草津口駅の東寄りホーム先端から新旧両線を目撃することができる。旧線も新線並みに整備されている。

新旧両線

(11)  草軽電気鉄道草津温泉駅跡

    ここは、草軽電気鉄道の操車場であった。ここに、草津温泉駅跡の石碑が存在するのだが、草津温泉駅はここからさらに北寄りに存在した。

浅間台公園

    なぜか、バス停の名称は「浅間台公園」ではない。

バス停

(12)  温泉門

    ここは、無料の足湯施設である。

全景

近景

    湯畑の湯滝をイメージしたものと推察される。

体験

(13)  草津温泉バスターミナル

    ここの3階に、温泉図書館が存在する。草軽電鉄関連の資料が展示されている。1階には、EL模型が展示されている。

デキ12形模型

(14)  草津温泉スキー場
【所在地】群馬県草津町(くさつまち)
【種別】ロープウエー
【設備名称】パルスゴンドラ天狗
【編成】客車3両×1路線
【運行形態】複線4編成循環式
【用途】山頂アクセス
【入場料】無料
【運賃】有料
【最寄りバス停】草津温泉スキー場(歩3分)
【最寄りバス停】草津温泉(歩27分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
【国土地理院地図】確認可能
    4~10月の連休期間においては、草津温泉バスターミナル発着の無料シャトルバスを利用することができる。

周辺図

低位側の駅

高位側の駅

    往路の動画はこちら
    復路の動画はこちら

施設全景

スカイスイング

(15)  草津鉄山専用側線
【所在地(長野原草津口)】群馬県長野原町(ながのはらまち)
【所在地(太子)】群馬県中之条町(なかのじょうまち)
【種別】DL列車
【設備名称(旧)】日本鋼管専用線
【編成】DL1両&貨車10両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】鉱石輸送(関係者専用)
【最寄り駅(長野原)】長野原草津口(くさつぐち)(歩1分)
【最寄り駅(B点)】長野原草津口(歩7分)
【最寄りバス停(太子)】旧太子(おおし)駅(歩0分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
    この設備は、既に廃止された。ここにはロープウエーが存在し(概要はこちら)、この設備とロープウエーが直列していた。
    ネット記事の中には、白砂川(しらすながわ)橋梁を「須川橋」と称してJR線の鉄橋を「白砂川橋梁」と称している記事も存在するが、誤認であると感じられる。

周辺図

白砂川橋梁(近景)

白砂川橋梁(遠景)

白砂川を渡る3本の橋

(16)  高崎線のグリーン車

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

乗車券

ややこしい!鉄道の運送約款

2026年5月25日(月)


    鉄道に興味を持つとそのさまざまな旅客(りょかく)営業規則に突きあたることになる。旅客営業規則は運送約款(やっかん)とも呼ばれるが、運送約款としては旅客に関するものと貨物に関するものが存在する。したがって、厳密に言えば運送約款のうち旅客に関するものを旅客営業規則と言うべきである。
    なお、一般に「旅客」と書いて「りょかく」と読む。「りょきゃく」という読みも間違いないではないのだが、「りょかく」が本来の読みである。「旅客機」を「りょかっき」と読むことと同じである。
    JRの旅客営業規則については、JR時刻表のピンクのページにおいて、利用者向けの文言(もんごん)によって記述されている。しかし、記載されていない規則や説明不足の記述もある。そのような規則を発見し理解するとアドレナリンが湧いてくる。
    かつてアドレナリンが湧いた規則について列挙してみた。赤文字部分をタッチ(パソコンの場合はクリック)すると、その記事の内容が表示される。



<関連記事>

わずかな手間でお得かも!JRの分割運賃

2026年5月25日(月)

    2026年3月13日以前についてはこちら


     JRの鉄道運賃は、距離帯別に定められている。例えば、JR東日本の幹線の場合で営業キロ20km前後については、次のとおりである。
【15km超20km以下】350円(IC運賃341円)
【20km超25km以下】440円(IC運賃440円)
    したがって、例えば、次のとおりである。
【営業キロ】19.9kmと20.0km
  【距離差】0.1km
  【運賃差】90円(IC運賃99円)
【営業キロ】20.1kmと25.0km
  【距離差】4.9km
  【運賃差】同額
    すなわち、者は4.9kmもの差がありながら運賃同額であるが、者はわずか0.1kmの差であっても、90円(IC運賃99円)もの差が存在するのである。釈然としないかもしれないが、こういう制度なのである。
    しかし、この制度を利用すれば、お得な運賃を利用することができる。それは分割運賃である。

    JR東日本は、2026年3月14日の運賃改定に併せて、IC運賃と紙運賃の関係を変更した。旧運賃では幹線においては紙運賃はIC運賃の四捨五入であった(詳細はこちら)が、新運賃においては一律切り上げとした。すなわち、常に「IC運賃≦紙運賃」という不等式が成立することになった。このことによって、分割運賃の利点はより一層増加することとなった。

    例えば、「東京⇒根府川(ねぶかわ)」間の場合は、茅ケ崎(ちがさき)で分割すると128円もお得である。往復すれば、256円もお得である。
【一括運賃】1,782円
【分割運賃】1,654円
【差】△128円
    その詳細は、次のとおりである。

往路

    根府川は無人駅であり、簡易自動改札機と遠隔操作窓口が存在する。その状況に合わせて記述するが、自動改札機の備わった駅員配置駅であっても主旨は同じである。
    以下、「ICカード」とは交通系ICカードのことであり、スマホ版を含む。
一括IC】区間A:IC運賃
    東京においてICカードを自動改札機にタッチして入場する。根府川においてICカードを簡易自動改札機にタッチして出場する。
一括紙】区間A:紙運賃
    「東京⇒根府川」間(または「東京⇒1,790円区間」)の乗車券を所持したうえで、東京において乗車券を自動改札機に投入して入場する。根府川の乗車券回収箱に乗車券を投入して出場する。
【IC&IC】区間B:IC運賃  区間C:IC運賃
    東京においてICカードを自動改札機にタッチして入場する。茅ケ崎においてICカードを自動改札機にタッチして出場する。根府川においてICカードを簡易自動改札機にタッチして出場する。
【IC&紙】区間B:IC運賃  区間C:紙運賃
    「茅ケ崎⇒根府川」間の乗車券を所持したうえで、東京においてICカードを自動改札機にタッチして入場する。茅ケ崎においては出入場しない。根府川の遠隔操作窓口において、ICカードと乗車券を提示して「東京⇒茅ケ崎」間のIC運賃をICカードで支払う(乗車券は回収される)。
&IC区間B:紙運賃  区間C:IC運賃
    「東京⇒茅ケ崎」間(または「東京⇒1,040円区間」)の乗車券所持したうえで、東京において乗車券を自動改札機に投入して入場する。茅ケ崎において乗車券を自動改札機に投入して出場する茅ケ崎においてICカードを自動改札機にタッチして入場する。根府川においてICカードを簡易自動改札機にタッチして出場する。
    もし茅ケ崎において出入場しなければ、「一括紙」案と同額となる。
【紙&紙】区間B:紙運賃  区間C:紙運賃
    「東京⇒茅ケ崎」間(または「東京⇒1,040円区間」)の乗車券と「茅ケ崎⇒根府川」間の乗車券所持したうえで、東京において東京⇒茅ケ崎」間(または「東京⇒1,040円区間」)の乗車券を自動改札機に投入して入場する。根府川の乗車券回収箱に2枚の乗車券を投入して出場する。

<後続列車に乗り継いでもあとの行程に影響しない場合>
    「IC&IC」案が最もお得であり、「一括IC」案よりも132円お得である。但し、茅ケ崎において出入場する必要がある。
後続列車に乗り継ぐとあとの行程に影響する場合
    「IC&紙」案が最もお得であり、「一括IC」案よりも128円お得である。茅ケ崎において出入場する必要はない。

    上述において、「IC&紙」案と「紙&紙」案は、あらかじめ「茅ケ崎⇒根府川」間の乗車券を所持することが必要である。東京において、「えきねっと」で申し込んで指定席券売機によって発券すればよい。
   なお、「みどりの窓口」でも他駅発の乗車券を購入することができ

    復路(すなわち「根府川⇒東京」間)については、茅ケ崎ではなく保土ケ谷(ほどがや)で分割すれば往路と同額である。

    分割運賃を検討すべきか否かの見分け方は、区間Aの営業キロが距離帯の上限をわずかに超えている場合(上例で90.4km)である。
    逆に、区間Aの営業キロが距離帯の上限に一致している場合(例えば90.0km)距離帯の上限にわずかに届かない場合(例えば89.9km)は、分割運賃がお得になる可能性は低い。

    次に、分割駅の見つけ方であるが、上例の往路においては、「東京~茅ケ崎」間の58.6kmというのが注目点である。よく利用する駅については、あらかじめ距離帯の上限(例えば60.0km)の駅や距離帯の上限にわずかに届かない(例えば59.9km)駅を見つけておくと、分割案の検討が容易である。
    下表は、東京出発の場合における東海道線方面と宇都宮線方面の代表的な分割駅である。

代表的な分割駅

    分割候補が複数存在する場合は、IC運賃と紙運賃の差に着目すべきである。区間BのIC運賃と紙運賃の差が大きいとお得である。

    なお、次なる金額の区間は、「IC運賃=紙運賃」である。
【幹線】440円 2,090円以上
【地方交通線】220円 440円 1,980円以上
【特定区間】440円
    この場合は、「IC&紙」ではなく「紙&紙」とすることがおすすめである。「紙&紙」であれば、目的地で精算する必要がない。区間Cの到着駅における出場方法は、次のとおりである。
【駅員配置駅】2枚の乗車券を有人改札口に提出して出場する
乗車券回収箱の有る無人駅】2枚の乗車券を乗車券回収箱に投入して出場する
乗車券回収箱の無い無人駅2枚の乗車券を乗務員に提出して出場する

    次に、各距離帯における分割組み合わせを調べてみた。もし黄色で示す分割が可能であれば、それが最もお得である。

分割組み合わせ

    この表は東京出発に限った情報ではなく、JRのどの駅からの出発であっても適用可能な情報である。JR東日本の幹線の場合を示しているが、JR東日本の地方交通線の場合でも両者混在の場合でも、考え方としては同様である。
    JR東日本以外のJR区間の場合、「紙&紙」案については上述と同様に考えることができる。しかし「紙&紙」案以外については、原則として「IC運賃=紙運賃」であることに注意する必要がある。

  上例の「紙&IC」案において、茅ケ崎駅において出入場しなければ「一括紙」案と同額となると記述したが、一般的に記述すると次のとおりである。理解を助けるために、区間Xを区間Yと区間Zに分割すると定義する。
【区間Xが大都市近郊区間内または営業キロ100km以下の場合】
    支払額=区間Xの紙運賃ー区間Yの紙運賃
    上述の例(東京⇒根府川)がこれに該当し、支払額は750円である。すなわち、合計運賃は「一括紙」案と同額である。
【その他】
    支払額=区間Zの運賃
<例>
    区間X:東京都区内⇒藤枝(ふじえだ) 200.3km 3,850円
    区間Y:山手線内⇒熱海 104.6km 2,090円
    区間Z:熱海⇒藤枝 95.7km 1,690円
    支払額は、1,690円である。すなわち、合計運賃は「紙&紙」案と同額である。

    JR以外の鉄道については、「えきねっと」による購入が不可能なので、「IC&紙」案や「紙&紙」案を実行することは困難である。
    また、特定区間(「品川~横浜」「新宿~高尾(たかお)」など)は他社との競合都合により特別に低運賃が設定されている。特定区間を含む場合は、分割運賃を検討してみる価値がある。

    なお、路線によっては「フリーきっぷ」のたぐいも検討すべきである。また、ジパング倶楽部(クラブ)会員や「大人の休日倶楽部」ジパング会員であれば、営業キロ80km超においてはそれらの割引を利用することも検討すべきである(詳細はこちら)。

<実例>
【旅行日】2026年5月24日(日)
    「大宮~大前(おおまえ)」間を往復した。深谷(ふかや)以遠については、「ぐんまワンデーローカルパス」を利用した。「ぐんまワンデーローカルパス」はスマートフォンを利用した「電子きっぷ」である。

行程図
【鴻巣】こうのす【行田】ぎょうだ【長野原草津口】ながのはらくさつぐち

    旅行前日、「えきねっと」によって「鴻巣⇒深谷」間の乗車券と「行田⇒大宮」間の乗車券を購入した。旅行当日、大宮駅の指定席券売機によって、両乗車券を発券した。
    大宮において、ICカードを利用して入場した。

乗車券

    長野原草津口駅の有人改札口において、大宮入場時に使用したICカード、この乗車券、および「ぐんまワンデーローカルパス」を提示して精算を申し入れた。すなわち、「大宮⇒鴻巣」間の乗車券を所持していなくて「鴻巣⇒大前」間の乗車券を所持している状態と同等である。窓口氏は、ためらうことなく処理した。ICカードで支払った。なお、大宮においてICカードで入場したので、精算金額は紙運賃ではなくIC運賃である(詳細はこちら)。乗車券は回収された。

精算書

往路

    往路の採算は、次のとおりである。
【分割(IC&紙)】341円+530円=871円
【一括(IC)】902円
【お得額】△31円

    長野原草津口駅において、「ぐんまワンデーローカルパス」を利用して入場した。

乗車券

    大宮の有人改札口において、「ぐんまワンデーローカルパス」この乗車券を提示して精算を申し入れた。すなわち、大前⇒深谷」間と「行田⇒大宮」間の乗車券を所持していて「深谷⇒行田」間の乗車券を所持していない状態と同等である窓口氏は、ためらうことなく処理した。ICカードで支払った。なお、「ぐんまワンデーローカルパス」は「電子きっぷ」なので、精算金額は紙運賃ではなくIC運賃である(詳細はこちら)。乗車券は回収された。

精算書

復路

    復路の採算は、次のとおりである。
【分割(IC&紙)】341円+530円=871円
【一括(IC)】902円
【お得額】△31円

    したがって、当日のお得額(往路と復路の合計)は、62円である。

    下表は、大宮出発の場合における東海道線方面と高崎線方面の代表的な分割駅である。鴻巣は、大宮からの営業キロがちょうど20.0kmであり、分割駅としての利用価値が高い駅である。

代表的な分割駅