不正乗車厳禁!普通列車のグリーン車乗り継ぎ

2023年7月18日(火)


    首都圏において、1枚のグリーン券で複数の普通列車(快速を含む)のグリーン車を乗り継ぐ場合は、改札口を出ずに同一方向であれば可能である。そのこと自体は、利用者にとって嬉しい限りである。
    ところが、普通列車(快速を含む)のグリーン車が自由席であるがゆえに不正乗車の温床となる可能性を秘めている。

    次なる状況を想定する。
① A駅からB駅経由でC駅へ行く。
② 乗車券についてはSuica(スイカ)を利用する。
③ 「A⇒C」間の普通列車用グリーン券を所持している。
    ここで、次なる2通りが想定される。
【OKケース】
  ① A駅においてSuicaで入場し、グリーン車に乗車する。
  ② B駅において改札口を出ずに、後続列車のグリーン車に乗車する。
  ③ C駅においてSuicaで出場する。
【NGケース】
  ① A駅においてSuicaで入場し、グリーン車に乗車する。
  ② B駅においてSuicaで出場する。
  ③ B駅においてSuicaで再入場し、後続列車のグリーン車に乗車する。
  ④ C駅においてSuicaで出場する。
    すなわち、NGケースでは、途中で改札口を出たにもかかわらず1枚のグリーン券でふたつの列車のグリーン車に乗車することができてしまう。しかし、これは不正乗車である。なぜならば、B駅において改札口を出た時点で、そのグリーン券は無効となるからである。

    乗車券が紙切符で、グリーン券がSuicaグリーン券である場合も同様である。

普通列車用グリーン券