不正乗車厳禁!JR各社の指定席複数回切符の指定券

2020年9月2日(火)


    一般に、例えば特急列車の普通車指定席の場合、自席の乗車券・特急券の他に隣席の乗車券・特急券も購入することは不正行為である。このことは旅客(りょかく)営業規則に明記されている。
    そのような行為を行っても、車掌は誰も着席していない席を空席扱いとすることができるので、当日、空席を探す乗客がいれば、車掌はその乗客にその席を案内することになる。その席の乗車券・特急券を車掌に示して権利主張しても無駄となるだけでなく、キツいおとがめを受けることになる。

    さて、本題に移りたい。JR各社の「お得な切符」の中には、普通車指定席を複数回(例えば6回)利用できるものがあり、類似の問題が想定される。
    もし指定券発券回数に余りがある場合、隣席の指定券も確保しておくと、隣席が空席のままとなるのである。しかし、これは不正行為である。

     JR各社の指定席複数回切符は次のとおりである。私鉄では該当する切符を見つけることができない。

<JR東日本/JR北海道>
①大人の休日倶楽部(クラブ)パス

大人の休日倶楽部パス(東日本)

    券面に、6個の赤星印が印字されている。これは、指定券6回発行済みであることを示している。

②北海道フリーパス
③大人の休日パス 東日本・北海道スペシャル

<JR北海道>
    HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス

<JR東海>
    北海道フリーパス

<JR九州>
①みんなの九州きっぷ
②みんなの九州きっぷ(ハロー!自由時間クラブ会員限定)
③ハロー!自由時間パス
④ハロー!自由時間ネットパス