そのような行為を行っても、車掌は誰も着席していない席を空席扱いとすることができるので、当日、空席を探す乗客がいれば、車掌はその乗客にその席を案内することになる。その席の乗車券・特急券を車掌に示して権利主張しても無駄となるだけでなく、キツいおとがめを受けることになる。
さて、本題に移りたい。JR各社の「お得なきっぷ」の中には、普通車指定席を複数回(例えば6回)利用できるものがあり、類似の問題が想定される。
もし指定券発券回数に余りがある場合、隣席の指定券も確保しておくと、隣席が空席のままとなるのである。しかし、これは不正行為である。
JR各社の指定席複数回「きっぷ」は次のとおりである。私鉄では該当する「きっぷ」を見つけることができない。
<JR東日本/JR北海道>
①大人の休日倶楽部(クラブ)パス
大人の休日倶楽部パス(東日本)
券面に、6個の赤星印が印字されている。これは、指定券6回発行済みであることを示している。
③大人の休日パス 東日本・北海道スペシャル
<JR北海道>
HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス
<JR東海>
北海道フリーパス
<JR九州>
①みんなの九州きっぷ
②みんなの九州きっぷ(ハロー!自由時間クラブ会員限定)
③ハロー!自由時間パス
④ハロー!自由時間ネットパス