東武鉄道の東武ワールドスクウェア駅は特殊な駅である。東武鉄道では、東武ワールドスクウェア駅と小佐越(こさごえ)駅を同一駅として扱うことにしている。その結果、「東武ワールドスクウェア〜鬼怒川公園」間については特別扱いしている。
東武鉄道のホームページにある乗換案内アプリ「ナビタイム」で、「東武ワールドスクウェア〜鬼怒川公園」間を検索すると、運賃が次のとおり表示される。
【紙運賃】150円 △15円
【IC運賃】165円
東武鉄道の場合、紙運賃は本来はIC運賃の1円の位を切り上げた金額である(端数処理については鉄道会社によって異なる)。したがって、紙運賃のほうが安いということはありえない。
東武鉄道の場合、紙運賃は本来はIC運賃の1円の位を切り上げた金額である(端数処理については鉄道会社によって異なる)。したがって、紙運賃のほうが安いということはありえない。
しかし、両者の金額はいずれも正しいのである。
① 紙運賃
「小佐越〜鬼怒川公園」と同額にすると170円であり、過剰収受になると判断して、特別に150円にしている。
「小佐越〜鬼怒川公園」と同額にすると170円であり、過剰収受になると判断して、特別に150円にしている。
② IC運賃
IC運賃の場合、東武鉄道だけではなく他社も含めてシステム改版を伴うため、特別扱いせずに165円のままにしたと推察される。
IC運賃の場合、東武鉄道だけではなく他社も含めてシステム改版を伴うため、特別扱いせずに165円のままにしたと推察される。
「東武ワールドスクウェア➡鬼怒川公園」の乗客向けには、東武ワールドスクウェア駅において、「ICカードで入場処理せずに、乗降車駅証明書発行機で証明書を発行して、鬼怒川公園駅で窓口精算することを推奨する」旨の説明をポスターで案内している。
また、「鬼怒川公園➡東武ワールドスクウェア」の乗客向けには、鬼怒川公園駅において、「ICカードで入場せずに、券売機で「きっぷ」を購入することを推奨する」旨の説明をポスターで案内している。
(2) 乗降車駅証明書
東武ワールドスクウェア駅に設置されている乗降車駅証明書発行機が発行する証明書は次のとおりである。
発行駅名は、「東武ワールドスクウェア駅」ではなく、「(T)小佐越駅」と印字されている。
東武鉄道では、東武ワールドスクウェア駅と小佐越駅を同一駅として扱うことにしていて、小佐越駅からの乗車であるか東武ワールドスクウェア駅からの乗車であるかを判別するために、東武ワールドスクウェア駅の乗降車駅証明書では、発行駅名に「(T)」を付記して、「(T)小佐越駅」と印字している。
しかし、「(T)小佐越駅」ではなく「東武ワールドスクウェア駅」とするほうが乗客にとっても理解しやすい。今後の検討を望みたい。