旅行会社は発売不可!JR指定券の1か月1日前発売

2020年10月10日(土)


     JR列車の指定券の発売開始日は、通常は1か月前である。しかし例外がある。乗継割引で前乗列車と後乗列車の指定券を一緒に確保する場合であって、かつ前乗列車が在来線の場合に限り後乗列車の指定券も併せて発売することができるのである。すなわち、その後乗列車の発売開始日は1か月1日前である。

    このことは、JR東日本の旅客(りょかく)営業規則第21条(4)のイに明記されている。

旅客営業規則(抜粋)

    この1か月1日ルールが対象となる前乗列車は、現在は、「
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲」のみである。また、1か月1日ルールが対象となる後乗列車は、次のとおりである。
①新幹線
    岡山乗り継ぎが有名であるが、夜中や早朝でもよければ他にもある。
②JR四国の特急列車
    坂出(さかいで)または高松乗り継ぎに限る。

    この1か月1日ルールについて、JRの「みどりの窓口」ではなく、旅行会社でも発売可能か否か、某旅行会社に質問してみた。

<質問主旨>
    「サンライズ瀬戸・出雲」と後乗列車新幹線を乗継割引で確保する場合、後乗列車の指定券の発売開始日は1か月1日前であるが、貴社でも発売可能か。

<回答主旨>
    発売できない。翌日改めて来店すれば、乗継割引にすることはできるが、時間がかかる。1週間くらい要するかもしれない。

    他の旅行会社については未確認であるが、同様の記事がインターネットにも存在するので、何らかの理由で、どの旅行会社でも1か月1日前の発売はできないものと推察される。めったに利用することではないので、いつからそうなのか不明である。新幹線開業当時からそうなのかもしれない。
    いずれにせよ、1か月1日前に後乗列車の指定券を確保するには、JRの「みどりの窓口」で購入するしかない。
なお、旅行会社の中でもJRの子会社(「びゅう」など)については未確認であり、1か月1日前の発売が可能かもしれない。