乗れなくても見過ごせない!渡良瀬川流域でインクラインめぐり(群馬県みどり市)

2025年8月3日(日)


    渡良瀬川(わたらせがわ)流域に、高津戸(たかつど)発電所と草木(くさき)ダムが存在し、それぞれにインクラインが存在する。また、桐生川(きりゅうがわ)ダムにもインクラインが存在する。本日は、それらのインクラインを訪問したい。

行程図
【春日部】かすかべ【新桐生】しんきりゅう【相老】あいおい【神戸】ごうど【軍場】いくさば【本町】ほんちょう

    まず、草木ダムの最寄りバス路線時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    ①を利用するには、早起きしなければならない。③については、滞在時間が短すぎる。④、⑥、⑦については、滞在時間が長すぎる。⑤を利用すると、後述の桐生川ダム最寄りバス路線において適切な時刻のバスが存在しない。⑧を利用すると、就寝が遅くなる。したがって、②を利用するしかない。

    次に、桐生川ダムの最寄りバス路線時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    ①を利用するには、早起きしなければならない。②を利用すると、草木ダムを訪問することができない。④を利用すると、就寝が遅くなる。したがって、③を利用するしかない。

    相老(あいおい)まで往復するには、株主優待乗車証(以下「株主」)「ぐんまワンデーローカルパス」(以下「ぐんま」)を利用するという案が考えられる。しかし、ふらっと両毛東武フリーパス」(以下「ふらっと」)利用するほうがお得である。採算、次のとおりである。
ふらっと+α3,670円
株主+α3,841円
【都度払い】4,063円
【ぐんま+α】4,114円

(1)  ふらっと両毛東武フリーパス

往復割引乗車券

【ご案内】

(2)  下新田(しもしんでん)車両基地

    「新桐生~相老」間の列車の北東側(下り列車の場合は右側)の窓から下方に目をやると、下新田車両基地を俯瞰(ふかん)することができる。両毛線をオーバークロスする手前で、不思議な車両を目撃することができる。グーグルマップの航空写真でも確認することができる。
    外観は両毛線の塗装であるが、車両長が寸足らずである。訓練用の車両であろうか。


    動画はこちら
    なお、ここの周辺は、4社の鉄道が入り乱れて非常にややこしい(詳細はこちら)。

(3)  大間々(おおまま)駅
登録有形文化財>

駅舎

レールバス(わ89形)

    これは、開業当時の車両である。

トロッコ渓谷(けいこく)号

(4)  高津戸発電所
【所在地】群馬県みどり市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】貨物輸送(関係者専用)
【最寄り駅】大間々(おおまま)(歩10分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認可能
【管理者】群馬県庁
    ネットに、「高津戸インクライン台車レール修繕工事」という名称の調達情報が存在する。
    調査当時のグーグルマップでは「高津戸ダム」という表記を伴う記号が高津戸(たかつど)発電所に存在していたが、堤体の中央位置に存在するほうが適切であると感じられた。グーグルマップに修正を進言したら、速やかに承認された。

周辺図

遠景

近景

    前面に東芝のロゴマークが掲示されている。

車両

    天端(てんば)から(すなわち上方から)車両を目撃すると、この画角に限定される。この車両の陰に軌道が隠れている。

(5)  高津戸ダム

ホイストクレーン

    これは、船舶輸送設備であると推察される。

流木回収設備

流木輸送設備

    斜路は、ベルトコンベヤであると推察される。

(6)  高津戸峡

高津戸峡

高津戸橋(はし)

大間々神明宮(しんめいぐう)

乗車券

    珍しく金額式ではなく一般式である。

(7)  神戸(ごうど)駅
登録有形文化財>

駅舎

(8)  フリー乗車券

    採算は、次のとおりである。
【フリー】500円
【都度払い】600円


(9)  草木ダム
【所在地】群馬県みどり市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】船舶輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】ダムサイド(歩2分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
【投稿写真】確認可能
【管理者】独立行政法人水資源機構
【河川】渡良瀬川(わたらせがわ)
【ダム湖】草木湖(くさきこ)(ダム湖百選)
    このインクラインに関する記事を見つけることはできない。なお、航空写真によるとダム湖左岸にもインクラインらしき傾斜を確認することができるが、廃止路線かもしれない。
    確認可能投稿写真が登録されている場所は、天端(てんば)中央付近である。
    最寄りバス停は、興味深き名称である(詳細はこちら)。

周辺図

    調査当時のグーグルマップでは「管理所」を「管理事務所」と表記していたが、独立行政法人水資源機構のホームページによると「管理所」であった。グーグルマップに修正を進言したら、速やかに承認された。

遠景

近景

    再び神戸駅に戻り、桐生を目指す。

乗車券

わたらせ渓谷号

    大間々駅に停車していた「わたらせ渓谷号」が到着した。

(10)  桐生川ダム
【所在地】群馬県桐生市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】船舶輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】軍場(いくさば)(歩5分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
【投稿写真】確認可能
【管理者】群馬県庁
【河川】桐生川(きりゅうがわ)
【ダム湖】梅田湖(うめだこ)
    7月と10月に開催される見学会に参加すれば、インクラインに乗車することができる。

周辺図

近景

    天端(てんば)においては、この画角での目撃が精一杯である。

遠景

    ダム湖左岸においては、この画角で目撃することができる。

(11)  アースケア桐生が岡遊園地 無料
【所在地】群馬県桐生市
【種別】
  ① モノレール(跨座式)
  ② ミニ鉄道
【用途】園内遊覧
【最寄りバス停】本町(ほんちょう)一丁目(歩17分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難

周辺図

<モノレール>
【設備名称】ミニレール
【編成】EL1両&客車6×1路線
【運行形態】単線1編成方式(環状)
【投稿写真】確認可能

駅舎

ミニレール

<ミニ鉄道>
【設備名称】
  ① SLC58
  ② ミニ新幹線
【編成】EL1両&客車1両×2路線
【運行形態】単線1編成方式(環状)
    大人だけで乗車することは禁止されている。

SLC58

SLC58のりば

SLC58のりば案内板

ミニ新幹線

ミニ新幹線のりば

ミニ新幹線のりば案内板

(12)  未来へはばたけ山田製作所桐生が岡動物園 無料

ライオン
(かなりの近距離)

フラミンゴ

T-6G

OH-6D

(13)  矢野本店


(14)  桐生八木節(やぎぶし)まつり

歩行者天国

山車(だし)

(15)  荻原(おぎわら)モータース 無料

    ここにはミニSL展示室が存在し、手作りされたSL(25両)が展示されている。軌間は5インチと7.5インチであるが、車両の図体は通常見かける車両よりも大きめである。


(16)  某店舗の新幹線

    新桐生駅に向かう途中、店先に新幹線が放置されていた。ストリートビューでも確認することができる。

周辺図


(17)  スバル町

    スバル町(ちょう)は、行政上の正式な地名であり、株式会社SUBARUの敷地のみが該当する。類似の例として、大阪府池田市(いけだし)のダイハツ町(ちょう)愛知県豊田市(とよたし)のトヨタ町(ちょう)が存在する。

旧表札

住居表示

株式会社SUBARU

(18)  伊勢屋(いせや)

スバル最中(もなか)