「ケージ」やのうて「ゲージ」やろ!新トモエ電機工業の哀しいテストコース

 2025年8月7日(木)


    ひさびさに、大事件に遭遇した。
    ペットの籠(かご)のことを「ゲージ」と表記している例にはたびたび遭遇する(詳細はこちら)。しかし、「ゲージ」と表記すべきところを「ケージ」と表記している事例に初めて遭遇した。しかも、その記述は、有名な鉄道車両企業である新トモエ電機工業のホームページに存在するのである。
    新トモエ電機工業は、蓄電池機関車などを製造している。新トモエ電機工業はそのための試験場を有していて、ホームページにおいてその試験場の仕様として数種類の軌間が存在することを紹介している。その仕様のひとつとして「適用レールケージ」という記述が存在するのである。


    一体どのような人物が記述したのであろうか。もしかしたら、鉄道業界に詳しくない従業員(例えばIT担当者)が、目視で読み取った書類を手入力したのかもしれない。書類には「適用レールゲージ」と記述されていても、それを読み間違えて(あるいは誤記であると誤推量して)「適用レールケージ」と手入力したということが考えられる。ひとりの人物の誤認による誤植であれば1企業の問題であるが、それが既に鉄道車両業界全体に蔓延(まんえん)していれば「悪貨が良貨を駆逐する」という代表例である。それが進めば、ニッポンの国語教育および英語教育が崩壊しかねない。新トモエ電機工業を含めて鉄道車両業界では、ふだんから「ケージ」と表現しているのであろうか。鉄道車両業界に見解を問いたい。

    新トモエ電機工業に、質問してみた。

<質問主旨>
    貴社のホームページに「適用レールケージ」という用語が存在する。これは、間違いない表記か。
【ゲージ】guage、標準寸法の意
【ケージ】cage、籠(かご)の意

<回答状況>
    未回答状態である(2025年11月4日現在)。

<結果>
    従来のままである(2025年11月4日現在)。

    本記事は、当初「某企業」として投稿したのだが、未回答状態なので社名を公開することにした(2025年11月4日)。


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