4社の鉄道が入り乱れる!相老駅周辺の線路網(群馬県桐生市(きりゅうし))

2023年3月2日(木)


    「わたらせ渓谷鐵道(けいこくてつどう)」の相老(あいおい)駅周辺は、次なる4社の鉄道が混み合っていて非常に興味深い。

【JR】両毛(りょうもう)線
【東武】桐生(きりゅう)線
【上毛】上毛(じょうもう)電鉄
【わ鐵】わたらせ渓谷鐵道

    異なる路線の駅同士が接近しているので、徒歩でつなぐことができる。乗り鉄の世界では、これを「ワープ」と称している。

    下図における赤色線は、渡り線である。

相老駅周辺の線路網

(1)  ワープ区間

① 運動公園~桐生球場前
    この区間は、徒歩5分である。前橋方面から間藤(まとう)方面に行く際には便利かもしれない。桐生球場前は東武線に接しているが、東武線に駅は存在しない。

② 相老~天王宿(てんのうじゅく)
    この区間は、徒歩6分である。春日部(かすかべ)方面から西桐生に行く際は便利かもしれない。

③ 下新田(しもしんでん)~富士山下(ふじやました)
    この区間は、徒歩12分である。「わ鐵」線と上毛線のワープについては、他のワープ区間のほうが近距離なので、この区間を利用する利点は少ないと感じられる。
    なお、富士山下駅は、富士山を目指す外国人が間違って訪れる駅として有名である。

④ 桐生~西桐生
    この区間は、徒歩9分である。小山(おやま)方面から西桐生に行く際は便利かもしれない。

⑤ 赤城(あかぎ)~大間々(おおまま)
    この区間は、徒歩14分である。前橋方面から来て「トロッコわたらせ渓谷号」に乗車する際には便利かもしれない。

(2)  渡り線

① 下新田
    この駅の北寄りにある渡り線は、「わたらせ渓谷鐵道」の車両のみが常時使用している。下新田駅は、JRの下新田信号場に設置された駅である。
    下新田信号場は、JRと「わ鐵」の施設上の分界点であるが、営業上の境界は桐生駅である。したがって、「桐生~下新田信号場」間は、「わ鐵」がJRに乗り入れているという形態である。
    JR線と東武線が交差する場所は、この下新田信号場の構内である。「新桐生~相老」間の列車の北側(下り列車の右側)の窓から下方に目をやると、下新田信号場を俯瞰(ふかん)することができる。

② 赤城
    この駅の東寄りに渡り線が存在する。その渡り線を走行する旅客(りょかく)列車は、存在しない。