3位じゃダメなんですか!かつての国内最長隣接駅「大白川(おおしらかわ)~只見(ただみ)」(福島県只見町(ただみまち))

2022年9月29日(木)


    鉄道における国内最長隣接駅は、次のとおりである。
【新幹線含む】奥津軽(おくつがる)いまべつ~木古内(きこない)
  【路線】北海道新幹線
  【営業キロ】74.8km
  【所要時間】33分
新幹線以外】上川(かみかわ)~白滝(しらたき)
  【路線】石北(せきほく)本線
  【営業キロ37.3km
  【所要時間最短37

    「大白川(おおしらかわ)~只見(ただみ)」間は、かつて新幹線以外という範疇(はんちゅう)における第1位であった。しかし、その他の区間における途中駅の廃止が進んで新たに第1位と第2位が出現し、「大白川~只見」間は現在第3位に後退した。
  【路線】只見線
  【営業キロ20.8km
  【所要時間28
    普通列車で28分間無停車というのは、めったに遭遇することではない。第3位といえどもかなりの存在感である。某国会議員のフレーズに沿えば、「3位じゃダメなんですか」。

    ちなみに、近いほうでは、次のとおりである。
路面電車を含む】「一条橋(いちじょうばし)~清和(せいわ)学園前
  【所在地】高知県高知市
  【所属】とさでん交通
  【距離】84m
  【所要時間】最長1分
路面電車以外中佐世保(なかさせぼ)~佐世保(させぼ)中央
  【所在地】長崎県佐世保市(させぼし)
  【所属】松浦(まつうら)鉄道
  【距離】200m
  【所要時間】1分
JR限定博労町(ばくろうまち)~富士見町(ふじみちょう)
  【所在地】鳥取県米子市(よなごし)
  【所属】JR西日本
  【距離420m
  【所要時間】最長1分
【新幹線限定】東京~上野
  【所在地】東京都千代田区(ちよだく)
  【所属】JR東日本
  【距離3.6km
  【所要時間】6分
  【補足】
    「越後湯沢(えちごゆざわ)~ガーラ湯沢(ゆざわ)」間は、距離2.1kmであるが、法的には在来線である。

    私がかつて只見(ただみ)線を利用したのは、1987年11月29日(日)のことである。1泊2日の社員旅行の2日目の朝、会津若松(あいづわかまつ)駅で解散となった。多くの同行者は会津若松市内を観光してから郡山(こおりやま)経由で帰宅したようだが、私は、ひとりで只見線経由で帰路についた。西村京太郎の「急行奥只見殺人事件」を読んだあとのことだった。当時は乗りつぶすことだけに興味があって、隣接駅間距離ということに関心が無かった。本日は、再度「大白川~只見」間を体験してみたい。
    また、国営越後丘陵(えちごきゅうりょう)公園に斜行エレベータがあるので、併せて体験したい。

    春日部(かすかべ)から只見に行く経路は、小出(こいで)経由、会津田島(あいづたじま)経由、および会津若松経由の3通り存在する。その中で、会津若松経由はかなりの遠回りなので日帰りは困難であり、除外せざるをえない。したがって、小出経由と会津田島経由について検討した。

行程図

    その交通機関の時刻表は、次のとおりである。
    「小出~只見」間は、1日の列車本数が3往復だけという超秘境路線である。只見線は、明後日10月1日(土)に時刻改定されるが、「小出~只見」間のダイヤについては改定後も概ね変わらない。

時刻表

    ①の列車に乗車するには早起きしても間に合わない。③の列車では暗くてよく見えない。また、大白川~只見」間の列車に乗車することが目的なので、バスは片道利用に限られる。したがって、次なる理由により④または⑤を採用することは困難である。
(a) 往路におけるバス利用
    ④の会津田島駅発11時05分のバスは只見着が12時24分なので、復路で②の只見発16時31分の列車に乗車することは可能であるが、滞在時間が4時間7分でありあまりにも長い。
    ⑤の会津田島駅発15時25分のバスは只見着が16時44分なので、復路は③の只見発20時02分の列車しかなく、暗くてよく見えない。
(b) 復路におけるバス利用
    小出発13時12分の列車は只見(着が14時25分なので、復路で⑤の只見駅発13時10分のバスに乗車することは不可能である。

    結局、②を選択するしかない。

    「えきねっと」では、JRE POINT特典チケット(以下「特チ」)というサービスがあってJREポイントでも特定の「きっぷ」を購入することができる(詳細はこちら)。その特チが、期間限定で半額未満になっている。今回はそのキャンペーンを利用したい。片道の「運賃&普通車指定席特急料金」は、次のとおりである。
大宮⇒長岡(ながおか)
  【限定】3,900P
  【通常】7,940P
  【一般】8,370円
浦佐(うらさ)大宮
  【限定】2,300P
  【通常】4,620P
  【一般】6,380円

    したがって、「長岡(ながおか)⇒只見」間と「只見⇒浦佐」間については、一般運賃で片道乗車券を購入することとする。

(1)  レイルウェイクラブ

モーニングセット№4

(2)  新幹線とき

    特チは電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

とき305

    いつもどおり8号車を利用した。8号車は新幹線オフィス車両である。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。

(3)  国営越後丘陵(えちごきゅうりょう)公園 シニア割

    ここには、斜行エレベータが存在する。
【所在地】新潟県長岡市(ながおかし)
【区間】展望台1F~展望台3F
【規模】1基
【用途】展望階アクセス

展望台

    斜行エレベータは、ビルの垂直エレベータと同じで、心折れる場合が多い。ここの斜行エレベータも、心折れるタイプである。
    一応、窓があって、走行中に移動空間の下方を眺めることはできるのだが、感激する車窓とは言いがたい。

雪室プレミアムアイスコーヒー

(4)  かつての国内最長隣接駅「大白川(おおしらかわ)~只見(ただみ)

乗車券

    小出から乗り込んだ撮影隊が車窓を撮影している。腕にはNHKの腕章がある。
    10月1日(土)に只見線が再開されるので、その関連と推察されるが、本日の車窓を10月1日(土)の車窓として放送するのだろうかと余計な心配をしてしまう。
    彼らは入広瀬(いりひろせ)で下車した。

    「大白川~只見」間を観察する同好の士がふたりいた。そのうちのひとりは、代行バスを体験するために「会津若松~小出」間を往復中であるとのことであった。

同好の士

    彼らふたりと私は、28分間の前方展望を堪能(たんのう)した。立ち見席である(動画はこちら)。

    只見線は、「只見~会津川口(あいづかわぐち)」間が長きに亘って不通であったが、明後日10月1日(土)に全線再開する予定である。現在は、代行バスが運行されている。
    すなわち、かつての国内最長隣接駅間区間の先は、代行バスになっているのである。
    「県境の長い区間を抜けると、代行バスであった。」

(5)  只見駅

代行バス

人力転車台

歓迎ムード

チーズケーキ

(6)  只見ダム

(7)  かつての国内最長隣接駅「只見(ただみ)~大白川(おおしらかわ)

乗車券

    復路における動画はこちら

(8)  新幹線とき

    特チは電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

とき338号

    いつもどおり8号車を利用した。8号車は新幹線オフィス車両である。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。

(9)  駅弁屋

    本日の夕食は、いつもどおり大宮駅の駅弁である。

贅沢(ぜいたく)カニの棒肉
いくらのせ弁当

(10)  横浜くりこ庵(あん)

    ここは、いつも行列ができている鯛(たい)焼きの店舗である。

くりこあん

(11)  特急アーバンパークライナー

特急券

    「特急アーバンパークライナー2号」の座席選択方針は次のとおりである。
①3号車は下車後にエスカレータから離れているので密集しない
②3号車の奇数列は車窓が広い
    なお、券売機で特急券を購入する場合は、発車前15分を経過すると座席表による座席選択ができず、おまかせとなる。

アーバンパークライナー2号