新幹線「はやぶさ」は全車指定席であるが、仙台以北については、座席を確保しなくても乗車することすなわち立席(たちせき)利用することができる。その中でも「仙台~盛岡」間については、自由席特急料金でよいという特別ルールが存在する(詳細はこちら)。
立席利用とは、次のとおりである。
① 対象は普通車指定席である。
② 空席状態であればどの座席でも着席することができる(発売済の座席でも構わない)。
③ 着席後に、予約済であることを示すきっぷなどを持参する乗客が来れば、立ち退かなければならない。
④ ③の場合に別の空席に着席することができる。
⑤ 実際に満席であればデッキに滞在することとなる。
「えきねっと」の「よくあるご質問」において、「仙台」というキーワードで検索すると、次なる記述が表示される。
<主旨>
【Q】
「仙台~盛岡」間の「はやぶさ/こまち」については、自由席特急券で利用可能か。
【A】
「仙台~盛岡」間の途中駅に停車する「はやぶさ/はやて/こまち」については、同区間を相互に利用する場合に限り、自由席特急券で普通車を利用可能である。
「仙台~盛岡」間の途中駅に停車する「はやぶさ/はやて/こまち」は運行本数が少なく、次のとおりである。
【はやぶさ】1時間当たり1本程度
【はやて】定期列車無し。臨時列車の可能性有り。
【こまち】
【平日】早朝(下り)と深夜(上り)の1往復
【土休日】日中の1往復が追加されて計2往復
Y!乗換案内アプリの検索結果においては、運賃と料金が表示される。その料金を示している「指定席」(または「自由席」)をタッチすると、「特別料金」という画面に遷移して、参考として「自由席/指定席/グリーン車/グランクラス/立席」の料金も表示される。とても良い機能であると感じられる。しかし、自由席特急料金で立席利用できるということも表示してほしいものである。下図は、途中駅停車の「はやぶさ」の場合(通常期)の表示案である。
この場合、「立席(※満席時に発売) 2,850円」を表示したままにして、「立席 2,640円」を追記するという案でも間違いではない。しかし、誰も「立席(※満席時に発売) 2,850円」を購入しようとは思わないので無駄な情報である。
Y!乗換案内アプリ以外についても調べてみた。
【ナビタイム】
料金を示す「指定席」をタッチすれば、「指定席/グリーン/グランクラス」の料金が表示される。しかし、立席に関する料金は表示されない。
【ジョルダン乗換案内】
設備別の料金表示は、有料機能になっている。
【駅すぱあと for web】
料金を示す「座種」をタッチすれば、「指定席/グリーン/グランクラス/立席」の料金が表示される。立席については、「(※満席時に発売)」も併記される。しかし、「仙台~盛岡」間の途中駅停車「はやぶさ」に関する自由席料金は、表示されない。盛岡以北、「盛岡~秋田」間、および「福島~新庄」間については特定特急料金が表示され、「(※満席時に発売)」は併記されない。すなわち、Y!乗換案内アプリと全く同一である。
【駅探(Web版)】
料金を示す「指定席」をタッチすれば、「指定席/グリーン/グランクラス」の料金が表示される。しかし、立席に関する料金は表示されない。 本件について、Y!乗換案内、ナビタイム、「駅すぱあと for web」、および駅探(Web版)に進言してみた。
<進言主旨>
次なる設定をした。
【出発】仙台
【到着】盛岡
【日時設定】2024年2月18日(日) 08:50出発
「仙台~盛岡」間における途中駅停車の「はやぶさ」については、自由席特急券で立席利用することが可能である。「えきねっと」の「よくあるご質問」において、「仙台」というキーワードで検索すると、その旨が表示される。
Y!乗換案内およびナビタイムでは、問い合わせに対して回答を確約していない。「駅すぱあと for web」では、問い合わせに対して回答しないと表明している。駅探(Web版)については、未回答状態である(2024年2月20日現在)。
<結果>
従来どおり(2024年2月20日現在)