国立公文書館デジタルアーカイブにおいて「斜行エレベータ」というキーワードで検索したら、33件の件名が表示される。その中に、「ダイヤパレスあざみ野」という文字列を含む件名が2件存在する。それは、「ダイアパレスあざみ野(の)」に設置される予定の斜行エレベーターの認定に関する書類である。しかし、その件名に含まれる文字列は、「ダイアパレスあざみ野」ではなく「ダイヤパレスあざみ野」なのである。
「ダイアパレス」とは、ダイア建設が建設したマンションの名称である。したがって、申請者が誤記するとは考えられないので、書類上では「ダイアパレス」と表記されていると推察される。その書類を目撃したわけではないので断定はできないが、もし書類においても「ダイヤパレス」と表記されていたとすれば、建設省(現在の国土交通省)側は「誤記ではないのか」と確認したのちに再提出することを指導すべきであったと感じられ、いずれにせよ建設省側のミスはまぬがれない。
国立公文書館に書類を保管するにあたっては、その検索情報として件名を入力するものと推察される。件名の入力においては、紙の書類(あるいはその画像)を目視して件名を記憶し、キーボードで入力するという状況が推察される。その際に、誤って「ダイヤパレス」と入力してしまったものと推察される。
前述の2件について知りたいという閲覧者が「ダイアパレス」というキーワードで検索した場合に、「ダイアパレス」も「ダイヤパレス」も表示されるのであれば問題ないが、残念ながらそのような仕様にはなっていない。したがって、「ダイアパレス」というキーワードで検索しても、前述の2件を見つけることはできない。
なお、「ダイアパレス」というキーワードで検索すると8件が表示され、「ダイヤパレス」というキーワードで検索すると、前述の2件を含めて3件が表示される。
「ダイヤパレス」という誤入力については、閲覧者にとって類推可能なことなので重大なことではないという意見があるかもしれない。しかし、類推可能であればいいほうであり、類推しづらいものもある。それは、例えば数値情報である。検索情報には、日付や条文番号などの数値が存在する。その真偽を確認することは、閲覧者にとって困難なことである。
この検索情報の入力者が建設省のスタッフなのか国立公文書館のスタッフなのか不明であるが、いずれも官庁のスタッフである。この検索情報を入力した人物は臨時職員であるのかもしれないが、それを承認した人物は国家公務員である。彼らが日本(にっぽん)の政(まつりごと)を司(つかさど)っているのである。日本の将来が心配になってくる。