乗れなくても見過ごせない!東海道のモノレールオンパレード(静岡県静岡市)

2024年9月4日(水)


    歌川広重(うたがわひろしげ)の浮世絵「東海道五十三次」に由井(ゆい)という作品が存在する。その作品では、断崖絶壁越しに見える富士山が描かれている。その断崖絶壁のある場所が薩埵(さった)峠である。そこにモノレールが乱立している。本日は、そのモノレール群を訪問したい。
    なお、由井という地名は、現在の由比(ゆい)である。

    最寄りバス路線時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    ①を利用するには、早起きしなければならない。③を利用すると、就寝が遅くなる。したがって、②を選択するしかない。
    なお、このバス路線の運行日は、平日の月水金のみである。

行程図

    「柏(かしわ)⇔由比」間の往復乗車券は、合計営業キロが200km超なのでジパング倶楽部(クラブ)会員割引(以下「ジ3割」)を適用することができる(詳細はこちら)また、「のんびりホリデーSuica(スイカ)パス」(以下「のんびり」)を利用することも考えられる。しかし、本日は「青春18きっぷ」の利用期間に含まれているので、7月21日(日)に購入した「青春18きっぷ(詳細はこちら)を利用する。「青春18きっぷ」の価格は12,050円であり、1日分相当額は2,410円である。1日分相当額の採算は、次のとおりである。
青春18きっぷ】2,410円
ジ3割4,760円
【のんびり+α】5,350円

    「柏~熱海」間については、往復いずれも普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
    JR東日本は、8月31日までの期間限定で、通常より少ないポイント数でSuicaグリーン券と交換できるというキャンペーンを実施していた。有効期間は1か月なので、8月31日に交換したSuicaグリーン券は9月30日まで有効である「柏~熱海」間の片道営業キロは100km超であり、グリーン料金の採算は次のとおりである。JREポイントの換金率は、1P=1円とすることが妥当である。その換金率で比較すると、ポイント交換は、かなりお得である。
【ポイント交換(限定)】500P
【ポイント交換(通常)】600P
【ジ3割】1,260円
【一般(IC)】1,550円

(1)  青春18きっぷ

普通列車乗車券

ご案内1

ご案内2

ご案内3

(2)  常磐(じょうばん)線のグリーン車

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

世界に誇るニッポンのおにぎり

(3)  東海道線のグリーン車

グリーン車

(4)  家康の湯 無料

全景

体験

(5)  新幹線区

    函南(かんなみ)駅と大場(だいば)駅を結ぶ道路の途中に、「新幹線」という地名が存在する。国土地理院の地形図にも表示されている。但し、その名称は、正式名ではなく通称である。その地区に、東海道新幹線の新丹那トンネル工事従事者が多く住んでいた。そのことから、「新幹線」という地名が生まれた。

新幹線区略図

幹線上(かみ)バス停

幹線下(しも)バス停

    かつて存在した住宅配置図は、既に撤去された。インターネットに存在する画像を見ると、「グランド」という表記が存在するが、不適切である。
【正】グラウンド(ground、名詞、運動場)
【誤】グランド(grand、形容詞、大きい)

二葉こども園

    ここは、かつて国鉄官舎であった。「二葉(ふたば)こども園」という名称については、調査当時におけるグーグルが示す名称は「二葉幼稚園」であった。グーグルに対して修正を進言したところ、速やかに承認された。

新幹線公民館

表札

自主防災倉庫
(公民館の左隣り)

表札

(6)  富士川駅

    江戸時代、旧東海道を江戸から京に向かって進むと、吉原駅付近から北上して吉原本町(よしわらほんちょう)駅付近において道が左(西)に曲がり、蒲原駅付近に向かって南下する。その南下する際に、それまで右側に見えていた富士山が左側に現れる。当時の人々はこれを「左富士」と呼んだ。現在の国道1号は吉原本町駅付近を通らずに海岸沿いを東西に通るので、左富士を眺めることはできない。しかし、富士川と蒲原宿(かんばらしゅく)の間に南北区間が存在するので、そこで左富士を眺めることができると感じられる。
    この左富士を列車の車窓として眺めることができる。新幹線でも可能であり、在来線でも可能である。
【新幹線】新幹線が在来線の「安倍川(あべかわ)~用宗(もちむね)」間と並走する区間においては、その軌道は東西方向ではなく南北方向である。但し、富士山までの距離が遠いために、富士山が見えるか否かは、気象条件に左右される可能性が高い。
【在来線】前述の「安倍川~用宗」間でも眺めることができるが、富士川(ふじかわ)駅周辺でも眺めることができる。「安倍川~用宗」間よりも富士川駅周辺のほうが富士山までの距離が近いので、富士川駅周辺のほうが気象条件に左右される可能性は低い

国道1号(赤)&旧東海道(青)

左富士

駅名標

(7)  薩埵モノレール

    ここには、モノレールが存在する。
【所在地】静岡県静岡市
【種別】ラックリフト(跨座式)
【設備名称】モノレール
【編成動力車1両&貨車1×27路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】柑橘(かんきつ)輸送(関係者専用)
【最寄りバス停(月水金(平日))】倉沢(くらさわ)漁業事務所(歩5~20分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認可能
    「薩埵モノレール」という名称と後述の線名は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。「一里塚~薩埵峠」間に存在する。

薩埵モノレール

    一部の路線については、掲載を省略した。掲載していない路線は、すべてメインルート沿いに存在する。

一里塚

1号線

    モノレールが忽然(こつぜん)と現れる。観光設備ではないので、当然のことながら案内板も存在しない。モノレールが風景にとけ込んでいて、目をこらしていないと見過ごしそうである。藪(やぶ)に隠れている軌道もあるかもしれない。

2号線

2号線の車両

    動力車のカバーに、「永田のモノカー」と書かれている。

3号線

4号線

5号線

6号線

6号線の動力車駆動部

    凸部と凹部が咬み合うと推察される。

7号線

8号線

9号線

10号線

11号線

12号線

13号線

13号線の貨車

    「ニッカリモノラック」と書かれている。

14号線

14号線の車両

15号線

16号線

17号線

18号線

19号線

20号線

薩埵地蔵道道標

    なお、「薩埵地蔵道道標」については、調査当時におけるグーグルが示す名称は「薩垂地蔵道道標」であった。ネット検索のキーワードとして「さったとうげ」を入力すると「薩埵峠」が表示されるのだが、かな漢字変換においては「さったとうげ」を入力しても「薩埵峠」が表示されない。「薩」については、「さつま」を変換することによって表示される。しかし、「埵」については、Windowsパソコン(のIME2010)の「かな漢字変換」で表示させることは困難である。したがって、投稿者は「垂」で代用したものと推察される。グーグルに対して修正を進言したところ、速やかに承認された。

21号線

ロープウエー1号線

22号線

23号線

ロープウエー2号線

24号線

25号線

26号線

    この軌道は、薩埵峠展望台への遊歩道と交差して展望台方面に延びている。

27号線

薩埵峠からの眺め

    ここから、左富士を眺めることができる。

(8)  望嶽亭藤屋(ぼうがくていふじや)


(9)  間の宿(あいのしゅく)脇本陣柏屋

    ここは、明治天皇が休息した場所である。


(10)  間の宿本陣跡(川島家)


街並み

(11)  由比モノレール

    ここにも、モノレールが存在する。
【所在地】静岡県静岡市
【種別】ラックリフト(跨座式)
【設備名称】モノレール
【編成動力車1両&貨車1×3路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】柑橘(かんきつ)輸送(関係者専用)
【最寄り駅】由比(歩20~25分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認可能
    「由比モノレール」という名称と線名は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。沿道に下駅が存在し、そこから高位(北西)に向かって線路が延びている。

3号線

ロープウエー

2号線

1号線

(12)  小池邸 無料
<国登録有形文化財>


水琴窟(すいきんくつ)

(13)  由比の時計台


(14)  東海道線のグリーン車

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(15)  常磐線のグリーン車

グリーン車

世界に誇るニッポンのおにぎり