「無料」に弱い!駒場高校のミニ鉄道(東京都目黒区(めぐろく))

2024年9月21日(土)


    駒場(こまば)高等学校の部活動に「ものつくり部SL班」が存在し、イベント時にミニSL列車を運行している。本日、同校で文化祭が開催され、ミニSL列車が運行される。入場無料で、運賃も無料である。本日は、駒場高等学校を訪問したい。

行程図

    乗車券については、「のんびりホリデーSuica(スイカ)パス」(以下「のんびり」)がお得であり、その採算は次のとおりである。
【のんびり】2,670円
【都度払い】3,636円

    「大宮⇒逗子」間については、普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
    JR東日本は、8月31日までの期間限定で、通常より少ないポイント数でSuica(スイカ)グリーン券と交換できるというキャンペーンを実施していた。有効期間は1か月なので、8月31日に交換したSuicaグリーン券は9月30日まで有効である
    「大宮⇒逗子」間の片道営業キロは50km超100km以下であり、グリーン料金の価格比較は、次のとおりである。JREポイントの換金率は、1P=1円とすることが妥当である。その換金率で比較すると、ポイント交換はお得である。
【ポイント交換(限定)】500P
【ポイント交換(通常)】600P
【一般(IC)】1,000円

(1)  のんびりホリデーSuicaパス

普通乗車券

    普通乗車券という用語には、次なる2通りの意味が存在する。
① 1事業者のみの乗車券のことであり、対義語は連絡乗車券である。
② 一般運賃の乗車券という意味であり、対義語は割引乗車券である。
    「のんびりホリデーSuicaパス」における表記は、①の意味である。しかし、「のんびりホリデーSuicaパス」のフリーエリアには、りんかい線と東京モノレールが含まれている。したがって、普通乗車券という表記は不適切である。

ご案内

(2)  上野東京ラインのグリーン車

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(3)  横須賀(よこすか)線のグリーン車

グリーン車

(4)  米軍池子線

    京急の軌間は標準軌であるが、「金沢八景(かなざわはっけい)~神武寺(じんむじ)」間は狭軌を含めた三線軌条である。金沢八景の西側に、株式会社総合車両製作所が存在する。その工場と逗子(ずし)駅の間で狭軌車両を走行させるために三線軌条になっている。「神武寺~逗子」間には、狭軌のみの短絡線が存在する。この短絡線は、米軍池子(べいぐんいけご)線と称されていて、米軍が管理する路線である。神武寺駅の西側に、米軍住宅が存在する。

三線軌条(青)と米軍池子線(赤)

米軍池子線

    ネット記事に、0km距離標の目安として「山の根踏切」が紹介されているが、現在は柵で仕切られていて通行不可であり、その痕跡を目撃することは困難である。

分岐点

    JR東日本とJR貨物の分岐点が、金沢新道踏切の北側に存在する。米軍池子線は、JR貨物線の奥に存在する。

境界標識(逗子駅側)

境界標識(総合車両製作所側)

0km距離標(逗子駅側)

    「山の根踏切」が存在した場所の近くに、米軍池子線の0km距離が存在する。ここから奥が、米軍池子線である。

距離標(逗子駅側)

0kmポスト(総合車両製作所側)

    ここまでは、JR貨物線である。

境界標識(総合車両製作所側)

金沢逗子線踏切(逗子側)

金沢逗子線踏切(神武寺側)
(保守作業中)

(5)  逗子・葉山(はやま)駅

    この駅は、北口駅舎と南口駅舎に分かれていて、両者は約100m離れている。

南口

(6)  神武寺駅

短絡線分岐点
(神武寺の六浦寄り)

国境

    奥側の軌道が、米軍基地に向かっていた。現在、その軌道の右側は行き止まりになっている。

国境標識

米海軍専用改札口
(無許可者利用不可)

    この建物の左側に前述の軌道の車止めが存在する。かつて存在した軌道の一部分を撤去して、この建物を建設したものと推察される。

警告看板

    この看板の右側は、首都圏では珍しい構内踏切である。

(7)  六浦駅

    六浦(むつうら)駅②番線の軌道に、移線器というポイントが存在する。狭軌車両は、六浦駅構内では、ホームから離れた位置の二線を使用するようになっている。
    移線器を設置するまでは、狭軌車両は、ホーム寄りの二線を使用していた。そのため、狭軌車両がホームと接触しないように、ホームと線路の間を広くしていた。しかし、標準軌車両に乗降する際に、車両とホームの間の隙間が広いので乗降が危険であった。移線器を設置したことによって、その問題は解消された。

移線器(赤色部分)

移線器(神武寺寄り)
(奥左は六浦駅②番線ホーム)

移線器(金沢八景寄り)

    動画はこちら

(8)  金沢八景駅

三線軌条の引き込み線
(金沢文庫寄り)

(9)  天神山貞昌院(てんじんさんていしょういん)

    ここには、スロープカーが存在する。既に訪問済みであるが、前回訪問時は夜間であったので、昼間の写真を撮影するために再訪した。
【所在地】神奈川県横浜市
【種別】スロープカー(跨座式)
【設備名称】モノレール
【愛称】まいれーる
    「参れる」のシャレであると推察される。
【編成】電車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】下~上
【用途】霊園内アクセス(墓参者専用)
【最寄り駅】上永谷(かみながや)(歩7分)
航空写真確認可能
ストリートビュー確認困難
投稿写真確認可能
    グーグルマップにおいて、「まいれーる・貞昌院モノレール」という名称によって位置が示されている。

下駅

車両

ヘッドマーク

説明看板

曲線標(左)&勾配標(右)

  【12】曲率半径=12m
  【TCL=0】緩和曲線長=0m
  【CCL=7.31】曲線全長=7.31m
  【509.53】勾配=509.53パーミル

上駅

(10)  東急ドエル横浜ヒルサイドガーデン

    ここには、斜行エレベータが存在する。既に訪問済みであるが、前回訪問時は斜行エレベータの位置が判然としなかった。更に調査した結果その位置を把握することができたので、確認するために本日再訪した。
【所在地】神奈川県横浜市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×2路線並列
【運行形態】単線単行方式
【区間】パティオステーション~ビューステーション
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)
【最寄りバス停】
  【パティオステーション】法泉町(ほうせんちょう)(歩2分)
  【ビューステーション】うぐいす橋(ばし)(歩8分)
航空写真確認困難
ストリートビュー確認困難
    施錠されていて、立ち入ることはできない。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    横須賀(よこすか)線や東海道線の車窓としてもマンション全景を眺めることができる。

配置図

全景(右寄りが壱番館)
(中央は四番館)

壱番館
(矢印位置に斜行エレベータ)

ビューステーション

    この施設の所在地は、神奈川県横浜市保土ケ谷区(ほどがやく)である。この「ほどがや」を漢字表記する場合は、注意が必要である。
  【ケ】保土ケ谷駅(JR東日本)/保土ケ谷駅東口(相鉄バス)/保土ケ谷公園(神奈川県庁)/保土ケ谷区(横浜市役所)
  【ヶ保土駅東口(神奈中バス)/シャリエ保土ヶ谷公園(多くの不動産業者)/保土ヶ谷バイパス(国土交通省)
    国と自治体で相違があることに興味を覚える。
    ネット記事では、「保土ケ谷」よりも「保土ヶ」のほうが多いように感じられる。これは、Windowsパソコンで「ほどがや」を漢字変換した場合に、変換候補として「保土ヶ」のみが表示される(IME2010の場合)ことが原因していると推察される。

(11)  サンヴェール保土ヶ谷

    ここには、斜行エレベータが存在する。既に訪問済みであるが、前回訪問時は夜間であったので、昼間の写真を撮影するために再訪した。
【所在地】神奈川県横浜市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)
【最寄り駅】保土ケ谷(歩15分)
航空写真確認可能
ストリートビュー確認可能
    施錠されておらず、立入禁止の掲示も見受けられなかったが、立ち入らないほうがよいように感じられる。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。

斜行エレベータ

    東海道線の車内からでも眺めることができる。

(12)  駒場高等学校

    本日は、ミニ鉄道が運行される。
【所在地】東京都目黒区(めぐろく)
【種別】ミニ鉄道(石炭/蓄電池)
【設備名称】ミニSL列車
【編成】1路線
  【SL】SL1両&制御車1両&客車2両
  【EL】EL2両&客車2両
運行形態単線1編成方式
【区間】駒場~宮代
【用途】場内遊覧
運行日日駒祭(にちこまさい)開催
【最寄り駅】駒場東大前(歩4分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
【投稿写真】確認可能
    入場無料であり、運賃も無料である。ものつくり部SL班が、運行している。ものつくり部SL班は、かつてSL愛好会と称していた。60台以上のミニSL列車を所有していて、多くの自治体に貸与している。
    改札口に並ぶと、来校記念乗車券が配布さる。乗車時に、入鋏(にゅうきょう)される。

ミニSL列車

転車台

駅名標

駅名標

【駒場】駒場高等学校所在地
【神田】日本工業大学(専門職大学院)所在地
【宮代】日本工業大学(学部・大学院)所在地

    往路の動画はこちら
    復路の動画はこちら

    なお、駒場高等学校は日本工業大学の付属校であるが、この学校から徒歩5分の地に公立の同名校も存在する。両者の正式名称と略称、発足(ほっそく)年、および住所は、次のとおりである。
【私立】
  【正式名称】学校法人日本工業大学駒場高等学校
  【略称】日駒
  【発足年】2008年
  【住所】153-8508 目黒区駒場1丁目35番32号
【公立】
  【正式名称】東京都立駒場高等学校
  【略称】都駒(とこま)
  【発足年】1950年
  【住所153-0044 目黒区大橋2丁目18番1号
    駒場高等学校が同一自治体に2校存在することは、混乱のもとである。この学校が駒場高等学校という校名になる前は、東京工業高等学校と称していた。同一名称への改名を強行した理由を知りたいものである。

(13)  アイ・リンクタウン展望デッキ 無料

(14)  津田沼駅

    津田沼(つだぬま)駅のホーム用途は、次のとおりである。
【①番線】総武線快速下り
【②&③番線】総武線快速上り
【④番線】総武線各駅停車下り
【⑤番線】総武線各駅停車上り
【⑥番線】総武線各駅停車上り
    この⑤番線は、下り列車が上り列車となって折り返し運転される。その際に、船橋寄りのポイント(下図の星印)が切り替わる。③番線船橋寄りホーム(下図のヒト形)において、そのポイント切り替えの様子を目撃することができる。
    私は、現役時代によく千葉工業大学を訪問していた。千葉工業大学からオフィスに戻る際に、ここでポイント切り替えを堪能した。

津田沼駅構内配線図

(a) 下りの津田沼行き列車は、A⇒B⇒Cを経由して⑤番線に到着する。
(b) 車掌が降車し、ホームで待機していた運転士が乗車する。最後尾車両が、上り列車の先頭車となる。
(c) 運転士が、運転席で機器を操作すると、ポイント(☆印)が切り替わる。
(d) 上り列車が発車して、C⇒D⇒Eを経由する。

    動画はこちら

(15)  二十世紀公園

    ここは二十世紀梨誕生の地であり、ここの住所は「松戸市二十世紀が丘梨元町」である。


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