「捕せられる」ってなんやねん!某高校の哀しいホームページ

2024年8月31日(土)


    某高校のホームページに沿革が記述されていて、歴代校長の任命日が記されている。そこでは、任命されたことを「本校校長に補せられる」と表記している。恥ずかしながら初めて目にする表記なので調べてみた。「補せられる」は「ふせられる」と読む。「補(ふ)す」とは「任ずる」という意味である。したがって、「補せられる」とは「任ぜられる」という意味である。Windowsパソコン(のIME2010)では、「ふす」をかな漢字変換しても「補す」は現れない。さぞかし語彙(ごい)に長(た)けた人物による記述であろうと、格調高き表記に感涙する限りである。

    ところが、1か所だけ、「補せられる」ではなく「捕せられる」と記述されている。校長が逮捕されたのかと誤解しそうである。おそらく、最初に「補せられる」と記述した人物ではない別の人物が追記したものと推察される。過去の表記をコピペすればよいものを、コピペせずに新規入力する際に「補」を「捕」と読み間違えてしまったのであろうか。

沿革

    そのホームページの公開日は、2019年11月29日(金)である。既に4年が経過している。誰も自校の沿革など見てはいないということである。国語教員も在籍しているであろうに、残念なことである。

    その高校に訂正を進言したいと考えたのだが、ホームページにおいて問い合わせフォームもメールアドレスも見つけることができない。連絡手段は、郵便、電話、ファクシミリのいずれかに限られる。いかにすべきか悩んでいる。