乗れなくても見過ごせない!田浦ケーブルカー(神奈川県横須賀市(よこすかし))

2023年12月16日(土)


    横須賀市内の民間駐車場から高位の家屋まで階段が存在する。その階段をオーバークロスして両地点を短絡するケーブルカーが存在する。調査当時におけるGoogle Map(グーグルマップ)の航空写真でも確認することができる。
    これは、住民専用の設備であると推察される。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    本日は、このケーブルカーを訪問たい。

行程図

    「柏(かしわ)~久里浜(くりはま)」間の片道乗車券の営業キロは100km超200km以下であり、「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を利用することはできない。しかし、往復乗車券にすることによって営業キロが200km超となって大休30割を適用することができる(詳細はこちら)
    一般に、片道乗車券の営業キロが100km超120km以下の場合は、その往復乗車券の大休30割よりも「のんびりホリデーSuica(スイカ)パス」のほうが安価である。しかし、「柏~久里浜」間は全線が電車特定区間であるために運賃がやや安価であり、「のんびりホリデーSuicaパス」よりも大休30割のほうが、わずかにお得である。
【大休30割(電車特定区間内のみ)】2,620円
【パス】2,670円
【大休30割(電車特定区間外を含む)】2,760円

    また、乗車券の経路については、「上野~東京」間を新幹線経由とする。全区間在来線経由であれば途中下車前途無効であるが、新幹線経由を含んでいれば途中下車前途有効である(詳細はこちら)。
    「えきねっと」ではこの経路の指定を受け付けない。したがって次なる手段を講じることとした。
① 「えきねっと」で、在来線のみ経由する乗車券を申し込む
② 指定席券売機で発券する

乗車券(ゆき) 大休30割
(変更前)

乗車券(かえり) 大休30割
(変更前)

③ 「みどりの窓口」で変更する

    「みどりの窓口」で変更を申し入れたのだが、窓口氏は新規扱いとして発券して「変更」印も押さなかった。これは、正しい処置ではない。

    「柏⇒田浦(たうら)」間と「久里浜⇒柏」間については、いずれも普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。

    JR東日本は、1月31日までの期間限定で、通常より少ないポイント数でSuicaグリーン券と交換できるというキャンペーンを実施している
    「柏⇒田浦」間と「久里浜⇒柏」間の営業キロはいずれも50km超であり、グリーン料金の価格比較は、次のとおりである。
【ポイント交換(限定)】400P
【大休30割(土休)】560円
【ポイント交換(通常)】600P
【一般(土休)】800円

(1)  デリ・フランス

    まずは、柏駅近くで朝食である。

はちみつバターパン&サンドイッチ

(2)  常磐(じょうばん)線のグリーン車

乗車券(ゆき) 
大休30割

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(3)  横須賀(よこすか)線のグリーン車

グリーン車

(4)  七釜トンネル

    田浦駅は、トンネルとトンネルの間に存在する。七釜(しっかま)トンネルは久里浜側のトンネルである。下り列車の先頭寄りは、トンネル内に位置する。トンネル内となるドアは、閉じたままである。

停車中の横須賀線の列車

    七釜トンネルは、並列する3本のトンネルで構成される。

七釜トンネル

    用途は、次のとおりである。
【左】米軍用(廃止)
【中】下り列車用
【右】上り列車用

(5)  田浦ケーブルカー
【所在地】神奈川県横須賀市(よこすかし)
【種別】ケーブルカー
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】貨物輸送(住民専用)
    「田浦ケーブルカー」という名称は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。
    これは、住民専用の設備であると推察される。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。

    民間駐車場から高位の家屋まで階段が存在する。その階段をオーバークロスして両地点を短絡するケーブルカーが存在する。調査当時におけるGoogle Map(グーグルマップ)の航空写真でも確認することができる。

田浦ケーブルカー

全景(左側面)

全景(正面)

全景(右側面)

下駅

上駅

電動機

(6)  のの字坂(ざか)

    ここは、ループ線である。非常に小さなループ線であり、全体を見渡すことができる。


(7)  月見台市営住宅

    ここは、「天空の絶景廃墟」と呼ばれている。

「Dの3-6」号棟

(8)  田浦梅の里 無料

    ここには、スロープカーが存在する。
【所在地】神奈川県横須賀市(よこすかし)
【種別】スロープカー(跨座式)
【編成】電車1両&荷物車1両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【用途】貨物輸送(関係者専用)
    このスロープカーは、かつて「田浦青少年自然の家」の設備として紹介されていたが、田浦青少年自然の家」は閉鎖された。当時の貨物は宿泊者の荷物であったが、現在の貨物は、農業機材や収穫された梅の実である。

スロープカー線路略図

    グーグルマップが示す経路に従って進むと、とんでもない場所に案内されることがあるが、功を奏することもある。グーグルマップによって「田浦駅」と「田浦梅の里展望塔」を設定すると、「田浦梅の里展望塔」のアプローチ地点としてこのスロープカーの下駅の位置が示される。但し、下駅の位置から線路沿いに登ることはできず、「自然の家」駅に行くには児童広場経由となる。

下駅

    門扉(もんぴ)が施錠されていて、これ以上線路に近づくことはできない。

上駅に向かう線路

急カーブ

    「自然の家」駅手前に、カーブが存在する。

「自然の家」駅

上駅に向かう線路

上駅に向かう線路

上駅

    ロープが張られていて、これ以上線路に近づくことはできない。

展望塔

展望&看板

(9)  横須賀駅
<関東の駅百選>

階段がひとつもない平坦な駅

(10)  横須賀海軍カレー本舗 大休割

店舗

ビーフカレー
(コロッケ付き)

    ミルクが付くというのは珍しい。

(11)  浦賀(うらが)の渡し

ポンポン船

    航行風景の動画はこちら
    前方展望の動画はこちら

(12)  くりはま花の国 無料

【足湯】湯足里(ゆったり) 無料

全景

体験

(13)  横須賀線のグリーン車

乗車券(かえり) 
大休30割

   Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

(14)  甘楽(かんら)

豆大福

(15)  常磐線のグリーン車

グリーン車

(16)  サイゼリア

マルゲリータピザ