しなの鉄道では、「快速ろくもん」という観光列車を運行している。外装と内装のデザインは、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が担当した。水戸岡(みとおか)氏がデザイン担当した列車は、(主にJR九州を中心として)多く存在する。水戸岡(みとおか)氏曰(いわ)く、「『ろくもん』は『ななつ星(ぼし) in(イン) 九州』を除けば国内観光列車のナンバーワンである」。
「快速ろくもん」については、乗車券と指定席券という組み合わせでも乗車可能であるが、食事付きプランという旅行商品も存在する。旅行商品とは、いわゆるパックツアーのことである。
本日は、「快速ろくもん」の食事付きプランを体験してみたい。また、行程に余裕があるので、近隣のスロープカーやケーブルカー、および戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉についても、併せて訪ねてみたい。
「快速ろくもん」の時刻表は、次のとおりである。
②では、軽井沢(かるいざわ)下車後に適した魅力的な観光名所を見つけることができない。したがって、①を選択することにした。
「快速ろくもん」の食事付きプランには、「軽井沢(かるいざわ)・長野フリーきっぷ」が含まれていて、乗車日の10日前に郵送で届けられた。
「軽井沢(かるいざわ)⇔長野」間の往復運賃については、旅行商品の価格に含まれているので別途手配する必要は無い。したがって、「大宮⇔軽井沢(かるいざわ)」間の「きっぷ」のみ手配すればよい。
「大宮⇒軽井沢(かるいざわ)」間の片道乗車券の営業キロは200km以下なので、「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができない。しかし、往復乗車券にすれば合計営業キロが200km超となって、大休(おときゅう)30割を適用することができる。
(1) 新幹線あさま
(4) 軽井沢(かるいざわ)駅(しなの鉄道)
ここは、新幹線開業前は信越(しんえつ)本線の軽井沢(かるいざわ)駅であったが、新幹線開業後は「しなの鉄道」の軽井沢(かるいざわ)駅となっている。
(5) ろくもんラウンジ
ここは、かつての貴賓室であり、「快速ろくもん」の食事付きプラン利用者限定の待合室である。
旧駅舎口の改札口付近において、待機しているスタッフに「快速ろくもん」の乗客である旨(むね)と名前を伝えると、そのスタッフは名簿を確認したうえで飲み物券を渡す。食事付きプランの利用者には、飲み物1杯が提供されるのである。旧駅舎口にあるレストランのスタッフにその飲み物券を渡すと飲み物の好みを尋ねられる。コーヒーかりんごジュースのいずれかを指定することができる。
(6) 快速ろくもん
「ろくもん」とは、真田幸村(さなだゆきむら)の紋章であり、六文銭(ろくもんせん)から来ている。
この列車は、テレビ朝日「鉄道捜査官」(主演:沢口靖子)第17話の舞台となった列車である。
旧駅舎口の改札口に「ろくもん」乗客一行が集まっている。点呼はない。「きっぷ」や証明書のたぐいを確認することもない。改札口は無人状態である。案内役のアテンダントに続いて入場する。
この「きっぷ」は、乗車日の1週間前に届いた。郵送というアナログ感が嬉しい。
(乗車時アングル)
これは、車両出入口に敷かれているマットである。乗車する際は気にならないが、下車する際は、あの「夢の国」のマークに見えてくる。だいじょうぶかと心配になる。
この列車は、3両編成である。内装は木目調(もくめちょう)である。全車について、床面は隅々までフローリングである。
確保した席は3号車であり、障子(しょうじ)と桧(ひのき)をふんだんに使った和風個室の車両である。個室の扉(とびら)は、障子(しょうじ)デザインの引き戸である。その引き戸を鴨居と敷居が支えている、その3枚の引き戸が個室と通路を隔てている。3号車の席数は、ふたり用個室10室すなわち定員20名である。ふたり用個室をひとり分だけ申し込んでも構わない。同室のあいた空席のままとして、相席(あいせき)にはならない。ふたり分の運賃と指定席料金を払う必要もない。
座席は木製の椅子であり、窓にはカーテンではなく木製の簾(すだれ)が下がっている。まるで、料亭の個室のようである。
内装画像はこちら(360度映像)。
申し込んだプランは、食事付きプラン洋食コースである。着席時には、既に前菜が配膳済みであった。
着席すると、アテンダントが飲み物を尋ねに来た。白ワインかジュースのいずれかを指定することができる。
① 左上
蓼科麦豚(たてしなむぎぶた)と信州茸(きのこ)のテリーヌ ビーツのソース
② 左下
パプリカのムース 信州サーモンのポワレ添え
③ 中上
茄子(なす)とボッコンチーニチーズのカプレーゼ仕立て クレソンのジェノバソース
④ 中下
信州産ふじ林檎酢(りんごす)で漬けた信州野菜の自家製ピクルス
⑤ 右
安曇野(あずみの)信州シャモと高原野菜のサラダ仕立て 信州林檎(りんご)のソース
軽井沢(かるいざわ)を出発すると、ただちに飲み物とパンが運ばれてきた。
① 奥
信州味噌(みそ)のフォカッチャ
② 手前
胚芽(はいが)パン
パンを食べ終えると、スープが運ばれてきた。
信州産玉葱(たまねぎ)のオニオングラタンスープ
スープを飲み終えると、メイン料理が運ばれてきた。
① 左
シナノユキマスのポワレ
八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)ろくもん七味(しちみ)入り
カリフラワースパイスソース
④ 右
信州プレミアム牛(ぎゅう)の赤ワイン煮込み
メイン料理を食べ終えると、飲み物を尋ねに来た。コーヒーかほうじ茶のいずれかを指定することができる。
① 左
季節のタルト
② 右
信州林檎(りんご)と栗餡(くりあん)のパイ
コーヒーのおかわりを尋ねられたが、辞退した。
最後に、「ろくもん」からのお土産(みやげ)が届いた。
中身は、「田毎(たごと)」という名の米味噌(みそ)である。
動画はこちら。
日付看板
(7) 特急しなの
動画はこちら。
(8) ZOO(ズー)ぐる
往復乗車券
(9) 茶臼山(ちゃうすやま)動物園
(10) 有明(ありあけ)霊園
ここには、ケーブルカーが存在する。そのケーブルカーには立派なヘッドマークが付いている。
【所在地】長野県千曲市(ちくまし)
【設備名称】スロープシャトル
【規模】1両編成×1路線
【用途】墓参アクセス(墓参者専用)
(11) 陽(ひ)だまりの湯 無料
<戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉>
これは、日本唯一のコンビニにある足湯である。
(12) カラコロの足湯 無料
<戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉>
(13) 万葉(まんよう)超音波温泉
<戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉>