それロープウエーとちゃうやろ!ウィキペディア「日本の索道」の「大室山登山リフト」

2025年11月4日(火)


    まず、本記事における用語について定義したい。「ropeway」のカタカナ表記については、次なる4通りが存在する。
① ロープウエー
② ロープウェー
③ ロープウエイ
④ ロープウェイ
    国内の固有名詞においては④を採用している施設が最も多いが、本記事においては、(NHKの内規を準用して)次なる方針で記述する。
【普通名詞】ロープウエーとする
【固有名詞】固有名詞にしたがう
    なお、ロープウエーとリフトを合わせて「索道(さくどう)」という。

    本題に移る。ロープウエーについて調べていて、不思議な記事に遭遇した。

    ウィキペディア「日本の索道」に、「日本の普通索道一覧」として国内のロープウエーが紹介されている。現役路線だけでなく、廃休路線についても紹介されている。その中に次なる2件が存在する。
(1)  大室山登山リフト(静岡県)
    2023年6月12日に、この設備がウィキペディア「日本の索道」に追記された。
    【大室山】おおむろやま
(2)  妙見の森リフト(兵庫県)
    この設備は、2023年12月4日に廃止された。2023年12月5日に、この設備がウィキペディア「日本の索道」に追記された。
    【妙見】みょうけん

    いずれも、その名のとおりリフトである。すなわちロープウエーとして紹介することは不適切である。
    百歩譲って、リフトも索道なので問題無いとすると、上述の2件しか紹介しないのは不十分である。