乗り鉄は見過ごせない!佛國寺のスロープカー(宮城県仙台市)

2022年6月24日(金)


    本日は、国内に存在するスロープカー(詳細はこちら)のうち佛國寺(ぶっこくじ)のスロープカーを体験してみたい。

    最寄り駅は仙山(せんざん)線の愛子(あやし)と陸前落合(りくぜんおちあい)である。愛子(あやし)は、テツ学者にとってはやや有名な駅である。「東北の駅百選」に選ばれたことも理由のひとつではあるが、現在の天皇家の娘が誕生した際に、大きく報道されたのである。それまで1日1枚程度の売上であった入場券が、1日で1,000枚売れたこともあったらしい。

佛國寺(ぶっこくじ)周辺の路線図

    愛子(あやし)または陸前落合(りくぜんおちあい)に到着するのは午前10時以降であり、仙台市内とはいえ、佛國寺(ぶっこくじ)へ行く路線バスは超秘境である。「10時00分から18時00分まで」における路線バスは下表のとおりである。

時刻表

    必要かつ十分な滞在時間となると、現実的には経路Aの「②&⑥」か「③&⑦」か「④&⑧」という組み合わせしかない。なるべく早く行きたいので、「②&⑥」を利用することとし、佛國寺(ぶっこくじ)に行く前に、愛子(あやし)駅にも立ち寄ることとする。

    また、近隣に未乗区間が2か所存在するので併せて体験してみたい。

    そのうちのひとつは、「塩釜(しおがま)~高城町(たかぎまち)」間である。その区間は、東北本線の塩釜と仙石(せんせき)線の高城町(たかぎまち)を結ぶ短絡線であり、仙石(せんせき)東北ラインと呼ばれている。
    「仙石(せんせき)東北ライン」については、営業規則における留意点が存在する。短絡線は、下図の赤色線で示すように、「塩釜(しおがま)~松島」間の途中と「松島海岸~高城町(たかぎまち)」間の途中を短絡している。しかし、営業キロは、下図の青色線で示すように、「松島~高城町(たかぎまち)」間に対して設定されている。したがって、「塩釜(しおがま)~高城町(たかぎまち)」間を走行する列車については、実際の運賃計算上の経路は「塩釜(しおがま)~松島~高城町(たかぎまち)」であって、松島を通過するものの経由しているという考えになっている。
    なお、この「松島~高城町(たかぎまち)」間の営業キロは0.3kmであり、JRにおける最端営業キロである。また、「塩釜(しおがま)~松島」間の営業キロは10.0kmであり、東北本線における最長駅間距離である。


    仙台市内を観光するためのフリーきっぷとして「仙台まるごとパス」というフリーきっぷがあり、本日はそれを利用するつもりである。そのフリーエリアは、東北本線については松島までであり、仙石(せんせき)線については松島海岸までである。高城町(たかぎまち)は、「仙台まるごとパス」のフリーエリアには含まれていない。
    したがって、「仙台まるごとパス」を利用して「塩釜(しおがま)⇒高城町(たかぎまち)⇒松島海岸」という経路で逸脱乗車する場合は、「塩釜(しおがま)⇒松島海岸」間の乗車券ではなく「松島⇒松島海岸」間の乗車券でよいのである。

    もうひとつの未乗区間は、「名取(なとり)~仙台空港」間である。その区間は、仙台空港にアクセスする路線であり、立ち寄ってみたい。


<往路>

    「大宮⇒仙台」間の営業キロは200km超であり、「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング割引を利用することができる。また、「おときゅうeチケ」という電子きっぷにすることによって更に安価となる(詳細はこちら)。

<復路>

    仙台大宮」間についても往路と同じことであり、「おときゅうeチケ」を利用することができる

(1)  レイルウェイクラブ

    まずは、いつもどおり大宮駅で朝食である。

モーニングセット№4

(2)  新幹線はやぶさ

    「おときゅうeチケ」は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

はやぶさ103号

    いつもどおり8号車を利用した。8号車は新幹線オフィス車両である。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。車内放送によると、指定席は全席売り切れということであったが、8号車(定員98名)の乗客は14名であった。
    珍しく車掌が検札した。私のSuica(スイカ)を読み取ったまではよいのだが、座席番号までは表示されないらしい。私は「えきねっと」から受信したメールを見せた。車掌は納得した。

(3)  仙台まるごとパス

仙台まるごとパス

ご案内

    「仙台まるごとパス」を購入すると、「仙台まるごとパスクーポンブック」というパンフレットを貰える。そのパンフレットには、さまざまなクーポンが付いている。

(4)  フィギュアスケートモニュメント


(5)  村上屋(むらかみや)餅店 
<づんだ餅発祥の店>
<食べログ百名店>
<1877年創業>

    この店舗では、「ずんだ」ではなく「づんだ」と表記している。

店舗外観

三色餅
(つぶあん&づんだ&こしあん)

    標準の三色餅は「ごま&づんだ&くるみ」であるが変更可能である。私にとっては、生涯初の「づ(ず)んだ餅」である。甘さは「つぶあん」よりも控えめであるように感じられた。

(6)  カメイ美術館 シニア無料

    ここには、世界中の蝶の標本がある。

(7)  愛子(あやし)駅
<東北の駅百選>

駅舎

(8)  佛國寺(ぶっこくじ)

    ここには、スロープカーが存在する。
【区間】駐車場~佛國寺(ぶっこくじ)
【規模】1両×1路線
【用途】駐車場からの参詣アクセス
【運賃】寸志

佛國寺
(ぶっこくじ)駅

    動画はこちら

駐車場駅

    動画はこちら

愛子大(あやしだいぶつ)

(9)  仙台空港鉄道

    「名取(なとり)~仙台空港」間の乗り潰しである。

(10)  MMCオーガニックカフェ クーポン割
<滑走路の見えるカフェ>

辻利(つじり)抹茶ラテ

(11)  仙石(せんせき)東北ライン

    「塩釜(しおがま)~高城町(たかぎまち)」間の乗り潰しである(動画はこちら)。

乗車券

    不正乗車にならぬようにあらかじめきっぷを準備したのだが、結局、誰の目にも触れることは無かった。

(12)  ずんだ茶寮(さりょう)

ずんだセット
(ずんだ餅&黒豆茶)

(13)  新幹線はやぶさ

    「おときゅうeチケ」は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

はやぶさ40号

    この列車は、「こまち40号」との合体編成であり、通常であれば「こまち」に乗車するのだが、本日は新幹線オフィス車両を利用したいので、「はやぶさ」の8号車に乗車した。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。8号車(定員98名)の乗客は18名であった。
    往路の「はやぶさ」と同様に、この列車でも車掌が検札した。今回は座席票を提示した。車掌はすぐに納得した。

(14)  おこわ米八(よねはち)

    本日の夕食は、仙台駅の駅弁である。

米八(よねはち)幕ノ内弁当