東武鉄道は、2023年3月30日までの期間限定で「日光(にっこう)・足尾(あしお)ルートパス」という「きっぷ」を発売している。このパスの提示によって、サンレイク草木(くさき)の日帰り入浴を無料で利用することができる。さらに、サンレイク草木へ行く路線バスについてもこのパスの提示によって無料で乗車することができる。本日は、「日光・足尾ルートパス」を利用して、サンレイク草木の日帰り入浴を体験したい。
なお、「わたらせ渓谷鐵道(けいこくてつどう)」でも、「一日フリーきっぷ」という「きっぷ」を販売しているが、サンレイク草木の無料入浴や路線バスの無料乗車という特典は含まれない。
また、「わたらせけいこくてつどう」の正式表記は、次のとおりである。
【正】わたらせ渓谷鐵道
【誤】わたらせ渓谷鐡道
【誤】わたらせ渓谷鉄道
「わたらせ渓谷鐵道」は、テレビ朝日「鉄道捜査官」(主演:沢口靖子)第10話の舞台となった路線である。その終着駅である間藤(まとう)駅の先に、廃線跡が存在する。そこは、かつて貨物線として隆盛を極めていた。
間藤駅は、宮脇俊三(みやわきしゅんぞう)が国鉄全線完乗を成し遂げた駅である。当時の間藤駅の所属は、国鉄足尾線であった。彼は、その全行程を紀行文として、「時刻表2万キロ」を著した。これが彼の作家としてのデビュー作である。「時刻表2万キロ」は、「乗り鉄のバイブル」である。
「日光・足尾ルートパス」は、一方通行の「きっぷ」であり、相老(あいおい)先行案と日光先行案のいずれか一方だけを利用することができる。両案について検討した結果、下表のとおりである。
【相老先行】
①については、早起きしなければならない。⑫よりあとのバスは、存在しない。
したがって、本案において「相老⇒間藤」間の滞在時間(水色時刻の差)が最も長いのは②と⑫の組み合わせであり、その滞在時間は9時間30分である。【日光先行】
⑬については、早起きしても間に合わない。㉓と㉔については、就寝が遅くなる。
したがって、本案において「間藤⇒相老」間の滞在時間(水色時刻の差)が最も長いのは⑭と㉒の組み合わせであり、その滞在時間は8時間53分である。
滞在時間の観点では、相老先行案のほうが優位である。その滞在時間内の行程について、両案を確認したところ、接続の関係で相老先行案には更に次なる利点があることが判明した。したがって、相老先行案を採用する。
(a) 上神梅(かみかんばい)で途中下車することができる
(b) 銅(あかがね)親水公園まで往復する時間がある
(c) 通洞(つうどう)駅と足尾駅を訪れることができる
「わたらせ渓谷鐵道」には、国の登録有形文化財に指定されている駅舎が全部で6か所存在する。相老先行案では、その6か所を訪問することができる。
(1) 日光・足尾ルートパス
券面の矢印は、駅員による手書きである。
(2) ロッテリア
本日の朝食は、東武動物公園駅におけるテイクアウトである。
(3) 特急リバティりょうもう
室内には、マリリンモンローのポスター数枚が貼られている。日本映画のポスターも3枚貼られている。BGMは、なつかしの映画音楽である。
(9) 神戸(ごうど)駅
<国の登録有形文化財>
<国の登録有形文化財>
「日光・足尾ルートパス」を提示すれば、日帰り入浴無料である。しかし、パスの券面には、サンレイク草木の「サ」の字もない。パスを手にしたスタッフは、とまどった。そこへ支配人が現れ、「あぁ割引ですね」と言った。「無料ですよ」と反論したら、「あぁそうです」と思い出した様子であった。
「日光・足尾ルートパス」は、発売開始されてから既に2か月が経過したのだが、私は初の日帰り入浴利用者だったのだろうか。
ここは、テレビ朝日「鉄道捜査官」(主演:沢口靖子)第10話にも登場した宿泊施設である。
(11) 沢入(そうり)駅
<国の登録有形文化財>
<国の登録有形文化財>
ここは、朝ドラ「半分、青い。」のロケ地である。番組では、夏虫駅として登場した。
駅舎
ここは、行き止まりの駅であるが、貨物専用の線路が続いている。間藤駅から銅(あかがね)親水公園に向かって歩くと、その線路と交わる。
廃線跡
これは、間藤から延びている貨物線である。この先に、足尾本山(ほんざん)駅という貨物駅が存在する。撮影位置は、かつて線路と道路が交差する踏切であった。
(13) 古河橋(ふるかわばし)
(14) 足尾製錬所
ここの構内に、足尾本山駅という貨物駅が存在した。
ここの現在の管理者は、古河機械金属株式会社である。
(15) 大煙突