観光施設の最寄りバス停を調べていて、いらっとすることがある。それは、「〇〇前」という名称である。「前」がある場合もあれば、「前」がない場合もある。バス事業者はいったいどのような基準で判断しているのであろうか。それは、法的な基準が存在するとは思えず、バス事業者の裁量の範囲内であると推察されるので、外野がとやかくいうことではないのかもしれない。
しかし、ひとつのバス事業者においていずれかに統一されていればよいのだが、「〇〇駅」と「〇〇駅前」が混在している場合が存在する。例えば、バス停には、「〇〇駅」と表記されていても、バスの行先名が「〇〇駅前」となっている場合である。なぜわざわざ違う名称にするのであろうか。異なる名称にすることによって、いったいどのような利点があるというのであろうか。不思議である。
なお、複数のバス事業者が運行している場合に、「〇〇駅」と「〇〇駅前」という2通りのバス停が、異なる位置に存在する場合もある。これは、区別することが必要なので、問題無いと感じられる。
バス停名称における「前」の有無は、あちこちで見受けられる。見つけ次第問い合わせているが、ややうんざりする。
「前」の有無について、気になる事例を列挙してみた。
(1) サッポロテイネスキー場
サッポロテイネスキー場は、山麓から中腹までの「オリンピアゾーン」と中腹から山頂までの「ハイランドゾーン」に分けられている。その両者にバス停が存在し、JR北海道バスが冬季限定で路線バスを運行している。JR北海道バスの路線図によると、次のとおりである。
【オリンピアゾーン】テイネオリンピア前
【ハイランドゾーン】テイネハイランド
なぜ、「前」を使い分けているのであろうか。JR北海道バスに質問したいのだが、威力業務妨害になると困るので保留する。JR北海道バスの関係者のかたが本記事を目撃したら、ホームページを確認していただきたい。
また、サッポロテイネスキー場のホームページのゲレンデマップにバス停が表記されているのだが、そのゲレンデマップにおける「テイネハイランド」バス停の表記は「テイネハイランド前」である。この施設に、修正を進言したいのだが、利用者が混乱することではないので保留する。
(2) 小樽市総合博物館
この施設前の道路に、北海道中央バスのバス停が存在する。ストリートビューにおいてそのバス停を確認すると、その表記は「総合博物館前」である。
ところが、北海道中央バスのホームページに掲載されている路線図や時刻表では、「総合博物館」である。各事業者における表記は、次のとおりである。
北海道中央バスに対して、質問してみた。
<質問主旨>
ホームページに掲載されている路線図や時刻表に「総合博物館」という表記が存在する。しかし、ストリートビューで確認したところ、実際のバス停では「総合博物館前」と表記されている。バス停名称を統一しない理由は何か。
北海道中央バスから回答が届いた(2025年11月4日)のだが、回答内容については大人の事情により公開しないこととする。
<結果>
未確認(2025年11月4日現在)。
(3) 青函(せいかん)トンネル記念館
【所在地】青森県外ヶ浜町(そとがはままち)
この施設前の道路に、外ヶ浜町役場が運行する町営バスのバス停が存在する。ストリートビューにおいてそのバス停を確認すると、その表記は「青函トンネル記念館」である。
バス停表記
外ヶ浜町役場のホームページに掲載されている時刻表では、残念なことに「青函トンネル記念館」ではなく「青函トンネル記念館前」と表記されている。
また、その時刻表では、「龍飛埼灯台→三厩駅」という表記も存在する。しかし、「龍飛埼灯台」という名称のバス停は存在しない。「龍飛埼歌謡碑前→三厩駅」という表記のほうが適切であると感じられる。
外ヶ浜町役場に対して、質問してみた。
<質問主旨>
ホームページに掲載されている町営バス時刻表について尋ねる。
URLは、次のとおりである。
minmaya_bus_jikoku_2025_summer.pdf
(Q1)
「青函トンネル記念館前」という表記が存在するが、ストリートビューで確認したところ、「青函トンネル記念館」と表記されている。時刻表における表記を「青函トンネル記念館」に変更したほうがよいのではないか。
(Q2)
「龍飛埼灯台→三厩駅」という表記が存在するが、「龍飛埼歌謡碑前→三厩駅」と表記したほうがよいのではないか。
外ヶ浜町役場から回答が届いた(2025年9月1日)のだが、回答内容については大人の事情により公開しないこととする。
<結果>
従来のままである(2025年9月1日現在)。
なお、各乗換案内におけるバス停名称は、次のとおりである。
【Y!乗換案内】(未収録)
【ジョルダン乗換案内】(未収録)
【ナビタイム】青函トンネル記念館前
【駅すぱあと for web】(未収録)
【駅探】(未収録)
また、グーグルマップでは、バス停記号をタッチするとバス停名称が表示される。調査当時のグーグルマップにおいて、この施設前の道路に存在するバス停記号をタッチすると、「Tonnerukinekan mae」という名称が表示された。グーグルマップに日本語名称「青函トンネル記念館」への修正を進言したのだが、なぜか不承認であった。しかし、後日再びそのバス停記号をタッチしたところ「青函トンネル記念館」と表示されたので、誰かが進言して承認されたと推察される。
この「青函トンネル記念館」バス停をストリートビューで確認すると、その記号の位置が実際の位置よりも東寄りの交差点に存在する。グーグルマップに対して修正を進言したのだが、なぜか不承認である。
バス停位置
さらに、外ヶ浜町営バスの他に、「わんタク」というデマンドバスが存在する。「わんタク」にも「青函トンネル記念館」バス停が存在する。各事業者の表記は、次のとおりである。
【外ヶ浜町役場】青函トンネル記念館
【Y!乗換案内】(未収録)
【ジョルダン乗換案内】(未収録)
【ナビタイム】(未収録)
【駅すぱあと for web】青函トンネル記念館