乗れなくても見過ごせない!道路をオーバークロスするモノレール(神奈川県小田原市)

2025年4月20日(日)


   小田原市の柑橘畑(かんきつばたけ)にモノレールが存在する。それは、道路をオーバークロスしている。本日は、そのモノレールを訪問したい。

行程図

    往復乗車券「大宮⇔湯河原(ゆがわら)の合計営業キロは200km超なので、「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができる(詳細はこちら)。しかし、本日は休日なので、「のんびりホリデーSuica(スイカ)パス」(以下「のんびり」)を利用する。その採算は、次のとおりである。
【のんびり+α3,387円
【大休30+α3,398円
【都度払い】4,678円

    「大宮⇒大船(おおふな)」間と「小田原⇒大宮」間については、いずれも普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
    「大宮⇒大船」間と「小田原⇒大宮」間の片道営業キロはいずれも100km超であり、グリーン料金の価格比較は、次のとおりである。JREポイントの換金率は、1P=1円とすることが妥当である。その換金率で比較すると、ポイント交換はかなりお得である。
【ポイント交換】600P
【大休30割】1,260円
【一般(IC)】1,550円

(1)  のんびりホリデーSuicaパス

普通乗車券

    「普通乗車券」という用語には、次なる2通りの意味が存在する。
① 1事業者のみの乗車券のことであり、対義語は「連絡乗車券」である。
② 一般運賃の乗車券という意味であり、対義語は「割引乗車券」である。
    「のんびりホリデーSuicaパス」における表記は、①の意味である。しかし、「のんびりホリデーSuicaパス」のフリーエリアには、りんかい線と東京モノレールが含まれている。したがって、「普通乗車券」という表記は不適切である。単に、「乗車券」と表記すれば問題無いと感じられる。

ご案内

[アンケートのお願い]

(2)  東海道線のグリーン車

    Suica(スイカ)グリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(3)  東急ドエルアルス本郷台
【所在地】神奈川県横浜市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅内移動(関係者専用)
【最寄りバス停】滝ノ分(わけ)(歩3分)
【最寄り駅】本郷台(ほんごうだい)(歩7分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
    施錠されていて、立ち入ることはできないしたがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。

周辺図

全景

(4)  コスモミロス逗子
【所在地】神奈川県逗子市(ずしし)
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅アクセス(住民専用)
【最寄りバス停】
  【鎌倉駅発】小坪(こつぼ)(歩3分)
  【逗子駅発】逗子ヘルスケア前(歩3分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
    敷地入口に、門扉や柵は存在しないのだが、立入禁止の掲示が存在する。したがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。向かい側の丘に立てば、遠景として斜行エレベータを目撃することができる。ストリートビューにおける確認判定は、その丘からの眺めに基づいている。

周辺図

立入禁止の掲示

遠景

拡大

(5)  鎌倉病院
【所在地】神奈川県鎌倉市(かまくらし)
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】展望病棟アクセス(関係者専用)
【最寄りバス停】大仏前(歩1分)
【最寄り駅】長谷(はせ)(歩8分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    斜行エレベータは、裏門の奥に存在する。裏門は閉鎖されていて、門扉に立入禁止の掲示が存在する。正門は開放されていて、そこから病院の奥を右折すれば斜行エレベータの近くまで行くことができそうであり、立入禁止の掲示を見つけることもできない。しかし、裏門から眺めると、斜行エレベータのそばに立入禁止の掲示を目撃することができる。すなわち、別の経路と言えども、斜行エレベータの位置へ行くことは、禁じられていると考えるほうが妥当である。したがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    この設備は1965年の設置であって、国内初の斜行エレベータであるという主旨の記事が存在する。しかし、花山東(はなやまひがし)団地(こちら)の斜行エレベータは1984年の設置であって国内初の斜行エレベータであるという主旨の記事も多く存在する。

周辺図

正門

裏門

(6)  フォルム鎌倉常盤
【所在地】神奈川県鎌倉市(かまくらし)
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅内移動(住民専用)
【最寄りバス停】常盤口(ときわぐち)(歩5分)
【最寄り駅】湘南深沢(しょうなんふかさわ)(歩20分)
【航空写真】
  【第一共用棟側】確認不可
  【第二共用棟
側】確認可能
【ストリートビュー】
  【第一共用棟側】確認不可
  【第二共用棟
側】確認可能
    施錠されていて、立ち入ることはできないしたがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    下図の確認地点において、第二共用棟の斜行エレベータを目撃することができる。

周辺図

第一共用棟の斜行エレベータ

    第一共用棟入口に、全景のジオラマが存在する。

第二共用棟の斜行エレベータ

第二共用棟

案内板

(7)  ダイアパレス湯河原グランヒルズ二番館
【所在地】静岡県熱海市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】1F~10F
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)
【最寄りバス停】
  【近距離】保善院(ほぜんいん)前(歩3分)
  【多頻度】理想郷(りそうきょう)(歩4分)
【最寄り駅】湯河原(ゆがわら)(歩33分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    ここは、A棟(BF2~4F)、B棟(5F~9F)、およびC棟(10F~14F)で構成され、斜行エレベータは、1F、5F、および10Fに停止する。建造物の外観を見ても斜行エレベータの具体的位置を知ることはできないのだが、玄関位置に低位側の駅が存在すると推察される。
    施錠されていて、立ち入ることはできないしたがって、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。

周辺図

全景

(8)  早川モノレール
【所在地】神奈川県小田原市
【種別】ラックリフト(跨座式)
【設備名称】モノレール
【運行形態】単線1編成方式
【用途】柑橘(かんきつ)輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】早川港(はやかわこう)(歩18分)
【最寄り駅】早川(歩20分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
    「早川モノレール」という名称と後述の線名は本記事における仮称であり、正式名称は不明である。早川駅から一夜城ヨロイヅカファームに行く途中に存在する。そこからさらに西へ進めば、新たな軌道を目撃することができるかもしれない。
    なお、新幹線のガード下からここまで、かなりの急勾配である。

周辺図

<1号線>
    軌道が道路をオーバークロスしている。


<2号線>
【編成】機関車1両&貨物車2両


<3号線>
【編成】機関車1両&貨物車3両


(9)  薬王山東善院(やくおうざんとうぜんいん)

本堂

魚籃大観音(ぎょらんだいかんのん)

    魚籃とは、獲った魚を入れておく魚籠(びく)のことである。

(10)  塔ノ沢ループ線

    「塔ノ沢(とうのさわ)~大平台(おおひらだい)」間には、オメガループ線が存在する。後述の三段スイッチバックにおいて図示する。

(11)  三段スイッチバック

     「塔ノ沢~宮ノ下(みやのした)」間には、スイッチバックが3か所存在する。

周辺図
【出山信号場】でやましんごうじょう
【上大平台信号場】かみおおひらだいしんごうじょう

    動画はこちら

(12)  エスパシオ箱根迎賓館麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)
【所在地】神奈川県箱根町(はこねまち)
【種別】スロープカー(跨座式)
【設備名称】渓谷(けいこく)電車
【編成】電車2両×1路線
【運行形態】単線1編成方式
【区間】アッパーレセプション~メインレセプション
【用途】入館アクセス(宿泊者専用)
【最寄りバス停】宮ノ下駅(歩1分)
【最寄り駅】宮ノ下(みやのした)(歩4分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    ここは、温泉付き宿泊施設であり、温泉名は堂ヶ島(どうがしま)温泉である。
    このスロープカーは、対星館(たいせいかん)(概要はこちら)において使用された軌道を再利用している。レストラン利用や日帰り入浴に関する情報を見つけることはできない。
    アッパーレセプションの左(西)隣に存在する箱根吟遊(ぎんゆう)という宿泊施設の駐車場から下方を覗き込めば、高位側の駅と軌道を目撃することができるかもしれない。しかし、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
    箱根吟遊では、レストラン利用はできないが、日帰り入浴を利用することができる。したがって、宿泊せずとも日帰り入浴を利用すれば、高位側の駅と軌道を目撃することができると感じられる。

周辺図

アッパーレセプション

(13)  入生田駅

    「小田原~箱根湯本(はこねゆもと)」間は狭軌であり、「箱根湯本~強羅(ごうら)」間は標準軌である。そのうちの「入生田(いりうだ)~箱根湯本」間は狭軌と標準軌の三線軌条である。これは、「箱根湯本~強羅」間の車両を当駅の検車区に入出庫するための処置である。「小田原~箱根湯本」間を走行するのは小田急車両だけなので、その検車は小田急線内の検車区を利用していると推察される。
    なお、「入生田」の読みは、用途によって異なる。
【駅名】いりうだ
【地名】いりゅうだ


    入生田駅においては、2番ホームのみが線軌条である。したがって、線軌条の様子を目撃するには、「風祭(かざまつり)⇒箱根湯本」間ではなく「箱根湯本⇒風祭」間の列車に乗車するほうがよい。

三線軌条

(14)  東海道線のグリーン車

    Suicaグリーン券は電子きっぷであり、旅情に欠けるのが残念である。


<関連記事>