超秘境路線バスで行く!引退車両の余生施設「那珂川清流鉄道」(栃木県那須烏山市(なすからすやまし))

2023年9月2日(土)


    那珂川(なかがわ)清流鉄道は、引退車両を保存している施設である。そこは、八溝(やみぞ)会館という葬儀社の敷地内であって、引退車両が活動するには最適な場所かもしれない。ここには、軌間の異なる4路線が存在し、多くの車両が動態保存されている。那珂川清流鉄道保存会が、保存活動をおこなっている。本日は、その那珂川清流鉄道を訪ねたい。
    また、宇都宮ライトレールが開業したので、併せて訪ねたい。

    本日は土曜日であり、バスの時刻表は休日ダイヤである。休日ダイヤの運行本数は、平日ダイヤのおよそ半分である。その時刻表は超秘境であり、次のとおりである。なお、鉄道区間については、バスの発着時刻に接続している列車のみを記載した。

時刻表

<往路>
    那珂川清流鉄道の営業終了時刻は、16時である。③のバスを利用すると営業時間内の滞在時間はわずか9分間であり、現実的ではない。④のバスを利用すると、営業時間内に訪問することができない。したがって、選択肢は②に限定される
<復路>
    往路の選択肢が②であるということは、復路の選択肢は⑥と⑦に限定される。組み合わせ別の滞在時間は、次のとおりである。
  【②と⑥1時間30分
  【②と⑦】5時間00分
    したがって、②と⑥を利用する。

行程図

    「久喜(くき)~烏山(からすやま)」間の片道乗車券の営業キロは100km以下であり、往復乗車券にしても営業キロが200km以下なので、「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を利用することはできない。しかし、「大宮~烏山」間の往復乗車券にすることによって営業キロが200km超となって大休30割を適用することができる。その結果、「久喜~烏山」間の一般運賃よりも安価になる(詳細はこちら)
    なお、乗車券の経路については、「大宮~宇都宮」間を新幹線経由とする。全区間在来線経由であれば途中下車前途無効であるが、新幹線経由を含んでいれば途中下車前途有効である(詳細はこちら)。

    「久喜~宇都宮」間については、往復いずれも普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。

    JR東日本は、8月31日までの期間限定で、通常より少ないポイント数でSuica(スイカ)グリーン券と交換できるというキャンペーンを実施していた。8月31日に多めに交換しておいたので、それを利用したい
    「久喜~宇都宮」間の営業キロは50km超であり、グリーン料金の価格比較は、次のとおりである。
【ポイント交換(限定)】400P
【大休30割(土休)】560円
【ポイント交換(通常)】600P

(1)  快速ラビットのグリーン車

乗車券(ゆき) 
大休30割

   Suicaグリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(2)  ラピス

    まずは、宇都宮駅前にあるホテルで朝食バイキングである。

朝食

(3)  宇都宮餃子(ぎょうざ)像


(4)  うつのみや妖精ミュージアム 無料

うつのみや表参道スクエア
(このビルの5階にある)

(5)  宇都宮二荒山(ふたあらやま)神社

大鳥居と石段(95段)

拝殿(はいでん)

神楽殿(かぐらでん)

初辰稲荷神社

餃子(ぎょうざ)おみくじ

(6)  ロッテリア JAF割

アイスティ

(7)  ACCUM(アキュム)

    ACCUM(アキュム)は、JR東日本が所有する蓄電池駆動電車の愛称である。蓄電池を表すaccumulatorという英単語をもとにして命名された。


ヘッドマーク(前面)

ヘッドマーク(背面)

(8)  宝積寺(ほうしゃくじ)駅

駅名標
(パワースポット)

(9)  大金(おおがね)駅

駅名標
(パワースポット)

往路のバス停

(10)  那珂川清流鉄道 JAF割

    ここには、またがり座席のミニ鉄道が存在する。
【所在地】栃木県那須烏山市(なすからすやまし)
【種別】SL列車&EL列車
【設備名称】
  【SL列車】ミニSL
  【EL列車ミニ新幹線
【編成
  【SL列車】動力車1両&客車2両×1路線
  【EL列車動力車1両&客車1両&動力車1両×1路線
【運行形態】単線1編成方式(環状)
【用途】場内遊覧

    ここには、軌間の異なる4路線が存在し、多くの車両が動態保存されている。那珂川清流(なかがわせいりゅう)鉄道保存会が、保存活動をおこなっている。
    この場所は、八溝(やみぞ)会館という葬儀社である。引退車両が活動するには最適な場所かもしれない。
    那珂川清流鉄道保存会のホームページにおいて紹介されている八溝(やみぞ)スーパーという店舗は、既に閉鎖された。そこに置かれていた、汽車ポッポミニ博物館とミニ新幹線は、現在はこの八溝会館に存在する。
    なお、八溝会館から徒歩12分の地にある馬頭(ばとう)運送にも保存車両が存在する。
    同ホームページでは記載されていないが、ここは有料施設であり、入場料大人1,000円である(2023年9月2日現在)。また、JAFの優待施設であり100円引きである(2023年9月2日現在)。このたぐいの施設でJAF割というのは、非常に珍しい。
    事前に電話で確認したところ、担当者曰く「普段は畑仕事をしているので、事前に訪問日時を連絡してほしい。」ということであった。なお、ホームページに記載されている電話番号の実態は携帯電話であるらしく、「おかけになった電話は・・・」という自動応答となることがある。
    訪問当日においても、担当者不在となることもある。本業(葬祭業と農業)の業務都合による。







    保存車両の総数は、約150両である。ここに掲載した車両写真は、ほんの1例でしかない。

復路のバス停

乗車券(かえり) 
大休30割

(11)  若竹の杜(わかたけのもり) 抹茶セット割

    ここでは、竹林(ちくりん)の中で抹茶を味わうことができる。

竹林

抹茶

    この竹の器(うつわ)については、持ち帰ることができる。

(12)  宇都宮ライトレール

    「宇都宮ライトレールは、宇都宮駅と株式会社本田技術研究所を結ぶ鉄道である。」と言ってもよいであろう。私は、現役時代に、本田技術研究所を何度も訪問した。バスは、現実的ではなかった。タクシーでは30分くらい要するので、地元業者の営業車に同乗させてもらった。

左急カーブ
(宇都宮駅東口出発直後)

    動画はこちら

    乗り心地(ごこち)は、非常に良い。ロングレールを使っているので、継ぎ目のショックが無い。道路併用区間において、右折時以外で自動車が軌道に進入することはない。急カーブあり、立体交差あり、田園風景ありである。路面電車が立体交差でオーバークロスするというのは、珍しいのではないだろうか。
    3両編成のどの乗降口でもICカード(モバイルを含む)で決済できる。現金払いは、先頭乗降口だけである。予想以上に現金払いの乗客が多い。宇都宮市の住民は、車所有者が多いために、ICカードを所持している住民が少ないものと推察される。
    社会勉強の一環であろうか。小学生を帯同した多くの乗客が、我が子に運賃支払いを体験させていた。

    「芳賀町(はがまち)工業団地管理センター前~かしの森公園前」間には、60パーミル区間が存在する。

60パーミル区間

    動画はこちら

芳賀・高根沢(たかねざわ)工業団地
停留場

芳賀・高根沢
工業団地に到着する
宇都宮ライトレール

(13)  普通列車のグリーン車

   Suicaグリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(14)  なか卯(う)

8種野菜坦々(たんたん)うどん