Google(グーグル)ニュースを見ていたら、喜八堂(きはちどう)という菓子店の紹介記事に目が止まった。そこは、いわゆる「せんべい屋」である。
店内飲食も可能である。ここの特長は、着席すると、お茶と一緒に団子(だんご)が提供されることである。無料である。
店内飲食のメニューは、「おしるこ」や「あんみつ」など、いわゆる甘味処の定番である。
ところで、その「甘味処」の読みは「あまみどころ」であり、「かんみどころ」は誤りである。「甘味料(かんみりょう)」という読みに引きずられているものと推察される。
そもそも、「苦み」や「旨み」に並ぶことばとして「甘み」ということばが存在していて、「み」の当て字として「味」という文字が使われるようになった。したがって、「甘味」の読みは「あまみ」なのである。ところが「甘味料」ということばが流布(るふ)されるにつれて、「甘味」を「かんみ」と読むようになった。
現在は「かんみどころ」派が7割という調査結果もあるようなので、「かんみどころ」も正しいとする意見もある。