連れ合いが、「佐原(さわら)に行きたい」と言った。我が家のお出かけ先は、連れ合いのそんなつぶやきで決定される。
佐原は、CMでもよく登場する。その代表格は、大同生命(だいどうせいめい)のCMである。かつて、生命保険会社の創始者である広岡浅子(ひろおかあさこ)をモデルとした朝ドラ「あさが来た」において、女優の波瑠(はる)が主演した。その経緯から、大同生命は、波瑠を使ったCMを制作した。そのCMのロケ地が佐原である。
佐原駅から忠敬橋(ちゅうけいばし)までは、歩いても約10分であるが、香取神宮(かとりじんぐう)まで行くとなると路線バスを利用しなければならない。休日周遊ルートという路線があり、休日限定で1日フリー乗車券も販売されている。1日フリー乗車券の特典を利用したいので、土曜日に行くこととする。土日祝日における時刻表(一部省略)は、次のとおりである。
往路については、①を利用するには早起きしなければならない。したがって、②を利用する。
復路については、⑩を利用すると就寝が遅くなる。したがって、⑨を利用してもよいのだが、そこまで滞在するとは思えない。おそらく⑦くらいであると予想される。
(2) 佐原駅
(3) 1日フリー乗車券
<1657年創業>
(6) 福新(ふくしん)呉服店
<1804年創業>
<1895年築>
<1880年築>
ここは、かつて正文堂(しょうぶんどう)書店という店舗であった。
(8) 中村屋商店
<1855年築>
大同生命のCMにおいて、波瑠が油久商店前の道を自転車走行するシーンが存在する。なお、そのシーンにおける看板の文字は、「久油商店」である。
(14) 正上醤油(しょうじょうしょうゆ)店
<1800年創業>
(17) 植田屋荒物店(うえだやあらものてん)
<1759年創業>
<1892年築>
<1914年築>
ここは、当初は川崎銀行であった。その後、東京三菱銀行となった。
(20) 佐原町並み交流館
ここは、三菱館に併設された施設であり、銀行の金庫が残っている。
これは、いわゆる草だんごである。
(22) 香取神宮
延喜式(えんぎしき)において神宮の号を受けているのは、ここと伊勢(いせ)神宮および鹿島(かしま)神宮の3か所のみである。したがって、明治(めいじ)神宮や平安(へいあん)神宮など他の神宮は、延喜式において受けた号ではない。すなわち格が違うのである。
延喜式とは、律令(りつりょう)の施行細則をまとめた法典のことである。
この正式名称は、二之鳥居(にのとりい)である。
総門
楼門(1700年築)
(23) 遅歩庵(ちぶあん)いのう
このお椀(わん)は、江戸時代の漆器である。
「お汁粉(おしるこ)」と「善哉(ぜんざい)」の違いは、次のとおりである。
①関東
【スープ状】おしるこ
【つぶあん入り】田舎しるこ
【こしあん入り】御膳(ごぜん)しるこ
【ペースト状】ぜんざい
②関西
【スープ状】
【つぶあん入り】ぜんざい
【こしあん入り】おしるこ
【ペースト状】亀山or金時
私が生まれ育った北九州市では、つぶあんを使用した水分の多いものが主流であり、水分の少ないタイプやこしあんを使うタイプは無かったような気がする。名称は「ぜんざい」であった。現在はどうなのだろうか。
なお、私の好みは、次のとおりである。
①スープ状
②つぶあん
③焼き餅(白玉ではなく)
ところで、「おしるこ」や「ぜんざい」は「甘味処」の定番メニューであるが、その「甘味処」の読みは「あまみどころ」であり、「かんみどころ」は誤りである。「甘味料(かんみりょう)」という読みに引きずられているものと推察される。
そもそも、「苦み」や「旨み」に並ぶことばとして「甘み」ということばが存在していて、「み」の当て字として「味」という文字が使われるようになった。したがって、「甘味」の読みは「あまみ」なのである。ところが「甘味料(かんみりょう)」ということばが流布(るふ)されるにつれて、「甘味」を「かんみ」と読むようになった。
現在は「かんみどころ」派が7割という調査結果もあるようなので、「かんみどころ」も正しいとする意見もある。
(24) 伊能忠次郎(いのうちゅうじろう)商店
ここは、かつて農機具店であった。のちに飲食店となったが、名称はかつての店舗名をそのまま採用した。ここも、伊能家(いのうけ)とのつながりなのかもしれない。
(25) 古市庵(こいちあん)
本日の夕食は、柏(かしわ)駅近くの弁当である。
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