「1キロ」やのうて「2キロ」やろ!ウィキペディア「利根軌道」の哀しい記述

2026年7月18日(土)


    かつて存在した利根(とね)軌道について調べていて、ややこしい状況に遭遇した。

    利根軌道の遺構としては、戸鹿野橋(とがのばし)南側に存在する2基の橋脚が有名である。

橋脚

橋脚

    利根軌道は、「渋川~沼田」間の旅客線だけではなく「岩本~上久屋発電所」間の貨物線も存在した。2基の橋脚が存在する位置は、貨物線が旅客線から分岐した直後の位置である。ウィキペディア「利根軌道」では、岩本駅からその橋脚までの距離を「1キロほど」と記述している。しかし、グーグルマップにおいて確認すると、道路距離で1.8kmである。したがって、「1キロほど」ではなく「2キロほど」という記述であるほうが適切であると感じられる。

    また、利根軌道の廃線跡は、「電車道」と称されている。しかし、ウィキペディア「利根軌道」では、「電車道」の位置を「沼田の手前まで」と記述している。上久屋発電所の位置を「沼田の手前」と表現することは不適切であると感じられる。
    グーグルにおいて「沼田 電車道」を検索すると、AI概要が、「渋川から沼田に至る廃線跡を電車道と称する」と回答した。その回答に続けて、「電車道と呼ばれる区間の所在地を知りたい。」と尋ねると、グーグルAIからの回答主旨は、「渋川から沼田の手前まで」であった。ウィキペディア「利根軌道」の記事に従った回答であると推察される。
    その回答に続けて、グーグルAIに「電車道は、戸鹿野橋から、沼田駅ではなく上久屋発電所に至る道ではないのか。」と質問したところ、グーグルAIは、みずからの回答が誤りであったことを認めた。少々驚きだったのは、グーグルAIの回答に、「ご指摘の通り」や「おっしゃる通り」、「大変失礼いたしました」などの人間的な記述が含まれていたことである。

    ウィキペディア「利根軌道」において、「1キロほど」であると断じた理由と「沼田の手前まで」と断じた理由について知りたいものである。ウィキペディア「利根軌道」の編集者から一報いただけたら幸いである。