乗れなくても見過ごせない!鬼怒川流域でインクラインめぐり(栃木県日光市)

2025年6月29日(日)


    川俣(かわまた)ダム、川治(かわじ)ダム、および五十里(いかり)ダムに、インクラインが存在する。本日は、それらのインクラインを訪問したい。

行程図
【新藤原】しんふじわら
【登龍館前】とうりゅうかんまえ
【川俣平家塚】かわまたへいけづか

    川俣ダムの最寄りバス路線時刻表は、次のとおりである。

時刻表

    ①を利用するには、前泊しなければならない。③を利用すると「川治ふれあい公園」に立ち寄ることができない。したがって、②を利用するしかない。

(1)  株主優待乗車証

    一昨日、春日部駅近くの金券ショップで株主優待乗車証(以下「株主」)を購入した。有効期限が2025年6月30日の株主優待乗車証が400円であった(詳細はこちら)。
    採算は、次のとおりである。
株主(値引品)+α1,960円
株主(通常)+α2,860円
【都度払い】3,610円
【デジタル鬼怒川温泉フリーパス+α】4,106円
【まるごと鬼怒川東武フリーパス】5,050円
【デジタル湯西川温泉フリーパス+α5,916円

株主優待乗車証

(2)  新藤原(しんふじわら)駅

    この駅の最寄りバス停は、次のとおりである。
【日光市営バス】新藤原駅
【日光交通バス】藤原

<日光市営バス

    実態は、この画像のとおりであるが、日光市営バスのホームページにおける時刻表では「
新藤原駅前」と称している。
    乗換案内各ソフトにおいても、次のとおりである。
Y!乗換案内新藤原駅前
【ジョルダン乗換案内】新藤原駅前
【ナビタイム】新藤原駅前
【駅すぱあと for web】新藤原駅前
    おそらく、日光市営バスから受け取った情報が「新藤原駅前」となっているものと推察される。
    ○○駅と○○駅前という二重表記はよろしくないと感じられるが、これを追及すると、きりがない。日本全国において、このたぐいの相違はあちこちで目撃される。

<日光交通バス>


    英語表記は、「Fujihara」である。本日の帰路において日光交通バスでここを通過したのだが、車内放送における自動音声では「ふじわら」であった。

(3)  川俣ダム

    ここには、斜行エレベータとケーブルカーが存在する。
【所在地】栃木県日光市
【種別】
  ① 斜行エレベータ
  ② ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【運行形態】単線単行方式
【最寄りバス停】川俣平家塚(へいけづか)(歩15分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
【投稿写真】確認可能
【管理者】国土交通省
【河川】鬼怒川(きぬがわ)
【ダム湖】川俣湖(かわまたこ)

周辺図

    調査当時のグーグルマップでは「管理支所」を「管理事務所」と表記していたが、国土交通省のホームページによると「管理支所」であった。グーグルマップに修正を進言したら、速やかに承認された。

川俣湖

渡らっしゃい吊橋(つりばし)

瀬戸合峡(せとあいきょう)

放水

<ケーブルカー>
【編成】貨車1両×1路線
【用途】船舶輸送(関係者専用)

全景

    天端(てんば)の左岸側まで行くことができるのだが、そこから先は立入禁止である。したがって、艇庫に近づくことはできない。

斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【用途】ダム下アクセス(関係者専用)

全景

高位側の駅

高位側

低位側

(4)  平家塚


(5)  川治ダム

    ここにも、インクラインが存在する。
【所在地】栃木県日光市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】船舶輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】川治ダムサイド(歩6分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
【投稿写真】確認可能
【管理者】国土交通省
【河川】鬼怒川(きぬがわ)
【ダム湖】八汐湖(やしおこ)

周辺図

    調査当時のグーグルマップでは「管理支所」を「管理事務所」と表記していたが、国土交通省のホームページによると「管理支所」であった。グーグルマップに修正を進言したら、速やかに承認された。

遠景(拡大)

近景

艇庫

八汐湖

    最寄りバス停の名称は、どのような経緯で決定されたのか気になるところである。「ダムサイト」の洒落(しゃれ)であろうか。
    「ダムサイド」と言う名称を採用している事例は、ここと後述の五十里(いかり)ダムの他にも存在する。グーグルマップで「ダムサイド」を検索した結果、次のとおりである。
【ダムサイド(バス停名)】群馬県みどり市
【御母衣(みぼろ)ダムサイドパーク】岐阜県白川村(しらかわむら)
【青野(あおの)ダムサイド公園】兵庫県三田市(さんだし)
【玉川(たまがわ)ダムサイドフリーマーケット】愛媛県今治市(いまばりし)

バス停

(6)  五十里ダム

    ここにも、インクラインが存在する。
【所在地】栃木県日光市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【編成】貨車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】船舶輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】五十里ダムサイド(歩3分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
【投稿写真】確認可能
【管理者】国土交通省
【河川】男鹿川(おじかがわ)
【ダム湖】五十里湖(いかりこ)

周辺図

遠景

近景

    インクラインの軌道が曲線であるというのは、珍しい。

艇庫

五十里雨量観測所

    左側の装置が雨量計である。かつて気象関係の業務に従事した身としては、見過ごせない。

堤体

垂直エレベータ

垂直エレベータ出入口

    前述の川治ダムにおいても記述したように、最寄りバス停の名称は、どのような経緯で決定されたのか気になるところである。

日光交通バスのバス停

日光市営バスのバス停

トンネルの表札

    このトンネル名称が発端(ほったん)かもしれない。

駐車場看板

(7)  川治ふれあい公園

かわじいふるさとの駅

かわじい

    ここには、無料の足湯が存在する。

<むすびの湯> 無料

全景

体験

<かわじいの湯> 無料

全景

体験

男鹿川

(8)  鬼怒子(きぬこ)の湯 無料

全景

足湯全景

足湯体験

手湯全景

手湯体験

鬼怒子

(9)  界鬼怒川(かいきぬがわ)

    ここには、スロープカーが存在する。
【所在地】栃木県日光市
【種別】スロープカー(跨座式)
【編成電車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】入館アクセス(宿泊者専用)
【最寄りバス停】
  【近距離】界鬼怒川(歩3分)
  【低運賃】鬼怒川発電所前(歩7分)
【最寄り駅】鬼怒川温泉(歩20分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
    ここは温泉付き宿泊施設であり、温泉名は鬼怒川温泉である。この施設のホームページにおいて、日帰り利用に関する記述を見つけることはできない。
    ネット記事に、この設備がロープウェイであるという主旨の記述が存在するが、誤認である。

周辺図

出入口

    ストリートビューによって、この位置を確認することができる。

低位側の駅

出入口

    突き当りは、ガラス扉である。そのガラス扉の向こう側に車両が存在する。

(10)  鬼の階段


(11)  鬼怒太(きぬた)の湯 無料

全景

体験

(12)  鬼怒川温泉駅

転車台

株主優待乗車証

(13)  下今市(しもいまいち)駅

転車台

下今市機関区