「無料」の誘惑!超秘境運行のミニ鉄道めぐり(神奈川県藤沢市(ふじさわし))

2024年12月8日(日)


    むさし野(の)緑地公園と鵠沼(くげぬま)運動公園に、ミニ鉄道が存在する。入場無料で運賃も無料である。しかし、両ミニ鉄道は、月に1日か2日しか運行されない。その運行日は、次のとおりである。
【むさし野緑地公園】
  【4・5・6・9・11月】第2・4日曜日
  【7・10・12月】第2日曜日
【鵠沼運動公園】
  【5・7・10月以外】第2日曜日
  【5月】5月5日
  【7月】第3日曜日
  【10月】10月14日
    すなわち、むさし野緑地公園のほうは本日が本年の最終運行日であり、この機会を逃すと、次の機会は2025年4月13日(日)である。

    また、運行日だけでなく運行時刻についても留意が必要である。
【むさし野緑地公園】午前10時から正午までと13時から14時まで
【鵠沼運動公園】正午から15時まで
    すなわち、いずれも1日のうちで3時間だけという超秘境運行である。

    本日は12月の第2日曜日であり、両ミニ鉄道が運行される本日は、両ミニ鉄道を訪問したい。おのずから、次なる順序で訪問することになる。
【午前】むさし野緑地公園
【午後】鵠沼運動公園

行程図

乗車券(IC運賃同額)

(1)  花園(はなぞの)観光バス

    このバス路線は、IC運賃が現金運賃よりもかなりお得である。「森林公園駅北口~埼玉県農林公園前」間の運賃は、次のとおりである。
【IC】420円
【現金】450円

(2)  川本(かわもと)サングリーンパーク 無料

    ここには、ミニ鉄道が存在する。
【所在地】埼玉県深谷市(ふかやし)
【種別】ミニ鉄道(蓄電池)
【設備名称】さくら鉄道
【編成】動力車1両&制御車1両&客車1両×2路線
【運行形態】単線1編成方式(環状)
    2路線による複線となっていて、多客時は2編成で運行される
【用途】場内遊覧
【最寄りバス停】埼玉県農林公園前(歩5分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    この列車では、乗客自身が運転操作を行う。

駅舎

列車全景

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転車台

予備編成

    左端列車の先頭容姿は、SLである。

顔出し看板

施設看板

(3)  むさし野緑地公園 無料

    ここにも、ミニ鉄道が存在する。
【所在地】埼玉県富士見市(ふじみし)
【種別】ミニ鉄道
  ① SL(石炭)
  ② EL(蓄電池)
  ③ エンジン動力車
  ④ ハイブリッド動力車(蓄電池&エンジン)
【愛称】
  【SL】ブリタニア号など
  【EL】E7系など
  【エンジン動力車】DA1
  【ハイブリッド動力車】ED132
【編成】動力車1両&制御車1両&客車2両×1路線
【運行形態】単線3編成方式(環状)
【用途】場内遊覧
【運行日】
  【4・5・6・9・11月】第2・4日曜日
  【7・10・12月】第2日曜日
【運行者】富士見市ミニ鉄道クラブ
【最寄り駅】鶴瀬(つるせ)(歩5分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
    ここは、自治体運営としては国内初のミニ鉄道公園であり、1980年創業である。入場無料で、運賃も無料である。1回の乗車で2周する。月に2日のみの運行であり、何回でも乗車することができるので乗客が多く、途切れることが無い。軌道は、三線軌条によるデュアルゲージである。
    富士見市役所のホームページによると、利用者は乗客情報シートを当日提出することになっている上から目線であるという印象をぬぐえず、富士見市役所に再検討を進言した(詳細はこちら)

E7系

トーマス


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転車台

駅名標

案内板

富士見市ミニ鉄道運転会のご案内

(4)  鵠沼運動公園 無料

    ここにも、ミニ鉄道が存在する。
【所在地】神奈川県藤沢市(ふじさわし)
【種別】ミニ鉄道
  ① SL(石炭)
  ② EL(蓄電池)
【設備名称】
  【SL】ミニSL
  【EL】江ノ電
【編成動力車1両&客車2両×1路線
【運行形態】単線2編成方式(環状)
【用途】園内遊覧
【運行日】
  【5・7・10月以外】第2日曜日
  【5月】5月5日
  【7月】第3日曜日
  【10月】10月14日
【運行者】藤沢SL少年団
【最寄りバス停】鵠沼運動公園前(歩5分)
【最寄り駅】鵠沼海岸(歩15分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
    この公園は、地元では「八部(はっぺ)公園」と称されている。入場は、無料である。ミニ鉄道の運賃については、運営団体である「藤沢市みらい創造財団」のホームページでは無料と記載されているが、現地では寸志となっている。出札口において寸志を提供すれば乗車券が発行され、その乗車券を改札口に提示すると入鋏(にゅうきょう)され、ホームに進むことができる。「藤沢市みらい創造財団」に記述の訂正を進言したいのだが、問い合わせフォームもメールアドレスも見つけることができない。電話すべきかファクシミリで送信すべきか悩んでいる。
    運行時間帯は正午から15時までであり、運行日が月に1日だけということと併せて考えると、乗車機会は月に3時間だけということになる。かなりハードルが高い。したがって、乗客が多く、途切れることが無い。
    ここの運行者は、地元の小学生である。運転士、車掌、駅員、整備士いずれも小学生である。大人が立ち会っているといはいうものの、小学生みずからの判断によって、発車や停車、案内放送などを行っている。

SL広場前駅
(左:改札口 右:出札口)


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ミニSL運転会お知らせ

転車台

駅名標

<SL静態保存>

しおかぜ号(
C11)

    ここでも、小学生が作業をしていた。

駅名標

おしらせ

(5)  UR虹ヶ丘(ユーアールにじがおか)団地

    ここには、ロープウエーが存在する。
【所在地】神奈川県川崎市
【種別】ロープウエー
【設備名称】空中配送ロボット
【愛称】ソラカラ便
【編成】
貨車1両×2路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】(仮称)
  【1号線】現地案内所~中央広場
  【2号線】中央広場~集会所
【用途】貨物輸送(関係者専用)
【最寄りバス停】(歩3分)
  【小田急バス】虹が丘営業所
  【東急バス】虹が丘団地
航空写真確認困難
ストリートビュー確認困難
    これは、商品の配送システムであり、世界初というふれこみである。中央広場と集会所に、受け取りボックスが存在する。
    グーグルマップにおいて、「虹が丘団地バス停~中央広場」間の徒歩経路を表示させると、遠回りの経路が表示される。虹が丘営業所バス停~中央広場」間については問題無い。

1号線
(赤)&2号線(青)

現地案内所駅

反転器

    
ソラカラ便は、搬器(はんき)が支索(しさく)にぶらさがるという点においてはロープウエーと同一であるが、次なる相違点が存在する。
ソラカラ便】搬器が自走する
ロープウエー曳索(えいさく)が搬器を牽引(けんいん)する

1号線の受け取りボックス

1号線の受け取りボックス
(奥の建物は3-20棟)

1号線の受け取りボックス

    張り紙の記載は、次のとおりである。
 【実証実験実施日】(空白)
 【ボックス設置期間】~12/20
    ボックス設置期間中は自由に利用可能ということではなく、実証実験実施日のみ利用可能ということである。

分岐点

    支索A&Bは1号線であり、支索Cは2号線である。空間における1号線と2号線の関係は、ねじれの位置である。どのようにして1号線から2号線に荷物を移すのか不明である。それぞれに搬器が存在して、2台の搬器が空中で荷物の受け渡しをするのであろうか。

集会所駅

吹き流し

    一般的なロープウエーでは風速計を使用するが、ソラカラ便では吹き流しを使用している。

    なお、「にじがおか」の漢字表記については、留意を伴う。
虹ケ丘1~3丁目(地名)
虹ヶ丘小学校(川崎市役所)/虹ヶ丘団地(都市再生機構)
【が】虹が丘小学校(東急バス/小田急バス)/虹が丘団地(東急バス)

(5)  千客万来(せんきゃくばんらい)足湯庭園 無料
<箱根温泉&湯河原温泉>

    ここには、足湯が存在する。水道水の加温かと思いきや、ネット記事によると、箱根と湯河原からの運び湯である。

全景
(背景はレインボーブリッジ)

    これほど、幻想的な足湯は初めてである。来場者(特に女性グループ)の第一声は、「うわぁ」である。

体験

夜景(足湯からの眺め)