併せて、道志(どうし)第一・第二発電所も訪問したい。その最寄りバス路線の時刻表は、次のとおりである。
時刻表
①のバスを利用するには、早起きしなければならない。⑥のバスを利用すると、就寝が遅くなる。④と⑤は、滞在時間が短すぎる。したがって、③を利用するしかない。
「南越谷(みなみこしがや)⇒猿橋(さるはし)」間も「猿橋⇒大宮」間も、途中下車前途無効である。しかし、「熊谷(くまがや)~猿橋」間の「熊谷~大宮」間を新幹線経由にすれば、途中下車前途有効である(詳細はこちら)。「熊谷⇔猿橋」間の往復乗車券の合計営業キロは200km超なので「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができる(詳細はこちら)。この場合、乗車券の区間を「熊谷⇔猿橋」間にするよりも「熊谷⇔鳥沢(とりさわ)」間にして、「鳥沢~猿橋」間を別払いするほうが安価である。しかし、全てを都度払いしたほうがお得であり、のんびりホリデーSuica(スイカ)パスはさらにお得である。その採算は、次のとおりである。
【パス】2,670円
【都度払い】3,282円
【大休30割+α】4,027円
「品川⇒大宮」間については、普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
JR東日本は、8月31日までの期間限定で、通常より少ないポイント数でSuicaグリーン券と交換できるというキャンペーンを実施している。「品川⇒大宮」間の片道営業キロは50km以下であり、グリーン料金の価格比較は次のとおりである。JREポイントの換金率は、1P=1円とすることが妥当である。その換金率で比較すると、ポイント交換はお得である。
【ポイント交換(限定)】500P
【ポイント交換(通常)】600P
【一般(IC)】750円
(1) のんびりホリデーSuicaパス
これは電子きっぷであるが、ICカードの場合は、カード表面に情報が印刷される。
普通乗車券という用語には、次なる2通りの意味が存在する。
① 1事業者のみの乗車券のことであり、対義語は連絡乗車券である。
② 一般運賃の乗車券という意味であり、対義語は割引乗車券である。
「のんびりホリデーSuicaパス」における表記は、①の意味である。しかし、「のんびりホリデーSuicaパス」のフリーエリアには、りんかい線と東京モノレールが含まれている。したがって、普通乗車券という表記は不適切である。
まずは、南越谷(みなみこしがや)駅において朝食である。
(2) 高尾駅(JR)
<関東の駅百選>
(3) 相模湖ダム祭
ダム見学を申し込むと、ダムカードをもらうことができる。
相模湖ダム祭のホームページによると、ダム見学と発電所見学は別々の申し込みであるかのごとく記述されているが、実際には両者一体であった。また、同ホームページによると、開始時刻が午前10時と明記されているが、実際には20名程度集合した段階で先行出発した。
(4) 相模ダム
ここには、ロープウエーが存在する。
【所在地】神奈川県相模原市
【種別】ロープウエー
【運行形態】単線単行方式
【区間】湖上~地上
【用途】貨物輸送(関係者専用)【最寄り駅】相模湖(歩10分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
【管理者】神奈川県庁
【河川】相模川(さがみがわ)
【ダム湖】相模湖
このロープウエーは、湖面の流木を地上に輸送するためのものである。堤体の沿道にケーブルが存在する。
この地上駅は、堤体の左岸寄り手前に存在する。
(5) 相模発電所
ここには、インクラインが存在する。
【所在地】神奈川県相模原市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【運行形態】単線単行方式
【区間】変電所~発電所
【用途】貨物輸送(関係者専用)【最寄り駅】相模湖(歩10分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
【投稿写真】確認可能
【管理者】神奈川県庁
【河川】相模川
【ダム湖】相模湖
このインクラインは、相模ダムの下流側右岸に存在する。堤体の脇に変電所が存在し、そこから低位(北)の発電所に向かって軌道が延びている。柵と門扉が存在し、門扉には立入禁止の掲示が存在する。したがって、通常はインクラインに近づくことはできない。
全景(堤体上からの眺め)
堤体上の道路は常時開放されているので、この全景についてはいつでも目撃することができる。
車両用語の定義は、次のとおりである。
【牽引機】変電所側車両
【本台車】発電所側車両
牽引機
(背後にケーブルが見える)
この前面の連結器によって、牽引機(けんいんき)と本台車(後掲)を連結するものと推察される。
牽引機(前面)
軌道
「なぁんということでしょう」(ビフォーアフター的ナレーション)。軌間が広い。新幹線や一部の私鉄以外にも標準軌が存在するのである。
高架のインクライン軌道というのは珍しい。
傾斜軌道
本台車(前面)
この前面の連結器によって、本台車と牽引機(前掲)を連結するものと推察される。
本台車(側面)
本台車は、平坦軌道用の自走機能(蓄電池)を備えている。
交流同期發電機の製造年月(拡大)
(1号機)
(6) シャトル桂台(かつらだい)
【所在地】山梨県大月市(おおつきし)
【種別】モノレール(跨座式)
【設備名称】BTM
【BTM】Belt Type Transit System by Magnet/磁石ベルト式モノレール
【編成】電車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】猿橋駅南口~パストラルびゅう桂台
【用途】住宅地アクセス
【最寄り駅】猿橋(歩1分)
【航空写真】確認困難
【ストリートビュー】確認困難
このモノレールは既に廃止され、現在は垂直エレベータ(2基)である。モノレール時代の遺構を目撃することはできない。下に示す画像は、垂直エレベータへの改修に併せて建設された出入口である。
(7) 道志第一・第三発電所
ここにも、インクラインが存在する。
【所在地】神奈川県相模原市
【種別】ケーブルカー
【設備名称】インクライン
【運行形態】単線単行方式
【区間】駐車場~発電所
【用途】発電所アクセス(関係者専用)
【最寄りバス停】吉原(きっぱら)入口(歩15分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
沿道に駐車場が存在し、そこから低位(北西)の発電所に向かって軌道が延びている。軌道脇の階段を門扉がさえぎっていて、その門扉の脇に立入禁止の掲示が存在する。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
これも標準軌かもしれない。手前側の門扉脇に立入禁止の札が存在する。ここより低位側に立ち入ってはいけない。
なお、「道志」という名称を伴う発電所は3か所に分散して5施設存在し、その所在地は次のとおりである。まことにややこしい。
【道志ダム発電所】相模原市緑区牧野11149-5
【道志第一・第三発電所】相模原市緑区牧野6072
【道志第二・第四発電所】相模原市緑区牧野12410-2
また、それらの取水元(しゅすいもと)と放水先(ほうすいさき)は、次のとおりである。
【道志ダム発電所】
【取水】道志ダム
【放水】道志川
【道志第一発電所】
【取水】道志ダム
【放水】秋山川(あきやまがわ)
【道志第三発電所】
【取水】秋山川
【放水】秋山川
【道志第二発電所】
【取水】道志ダム
【放水】道志第四発電所
【道志第四発電所】
【取水】道志第二発電所
【放水】道志川
(8) ルイシャトレ百草園(もぐさえん)ヒルズ
ここには、斜行エレベータが存在する。
【所在地】東京都西東京市
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)
【最寄り駅】百草園(歩7分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認可能
この集合住宅は、A~D棟で構成され、斜行エレベータはB棟とD棟に存在する。施錠されていて、立ち入ることはできない。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
(9) グランエクレール岡本(おかもと)
ここにも、斜行エレベータが存在する。
【所在地】東京都世田谷区(せたがやく)
【種別】斜行エレベータ
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】1F~4F
【用途】集合住宅内アクセス(住民専用)
【最寄りバス停】公園橋(歩3分)
【航空写真】確認可能
【ストリートビュー】確認困難
この集合住宅はA~H棟で構成され、斜行エレベータはD棟に存在する。施錠されていて、立ち入ることはできない。したがって、鉄道ファンとしては、節度ある目撃に留めておくことが望ましい。
(10) 明治神宮前駅
ここには、りっぱな階段昇降機が存在する。
【所在地】東京都渋谷区
【種別】階段昇降機
【編成】客車1両×1路線
【運行形態】単線単行方式
【区間】B2F~B1F
【用途】構内アクセス(交通弱者専用)
交通弱者とは、車椅子利用者とベビーカー利用者である。
【最寄り駅】明治神宮(じんぐう)前(歩0分)
【航空写真】確認不可
【ストリートビュー】確認不可
一般に階段昇降機は駅員操作であるが、ここの階段昇降機は利用者操作である。すなわち、利用形態の観点においては斜行エレベータである。
右下に置かれている立札の表記は、「故障中」である。一般に、このような場合の表記としては、「調整中」が適切である。
(11) 上野東京ラインのグリーン車