富士山麓電気鉄道では、富士山(ふじさん)ビュー特急という観光列車を運行している。乗車券&特急券&指定席券という組み合わせでも乗車可能であるが、スイーツプランという旅行商品も存在する。旅行商品とは、いわゆるパックツアーのことである。その旅行商品の申し込み先は、富士山麓電気鉄道ではなく富士急トラベルである。
本日は、富士山ビュー特急のスイーツプランを体験したい。また、富士山麓電気鉄道では、フジサン特急という列車も存在する。併せて体験したい。
なお、富士山麓電気鉄道は、テレビ朝日「鉄道捜査官」(主演:沢口靖子)第16話の舞台となった路線である(当時は富士急行)。
「春日部(かすかべ)~立川(たちかわ)」間の経路については3通りが考えられ、武蔵野(むさしの)線の乗車駅と併せて記載すると、次のとおりである。
【東武スカイツリーライン】南越谷(みなみこしがや)
【京浜東北線】南浦和(みなみうらわ)
【埼京(さいきょう)線】武蔵浦和(むさしうらわ)
武蔵野線における着席可能性を考慮すると、なるべく早く武蔵野線に乗車したほうがよいと推察される。したがって、東武スカイツリーライン経由を採用する。
「南越谷~大月(おおつき)」間の片道乗車券の営業キロは100km以下なので、往復乗車券にしても合計の営業キロが200km以下であり、「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することはできない。しかし、「三郷(みさと)~大月」間の往復乗車券にすることによって、合計営業キロが200km超となって大休30割を適用することができる。
一般に、片道乗車券の営業キロが100km以下のJR東日本およびJR北海道の路線を往復する場合、乗車券の出発地か目的地、あるいはその両方を変更して「100km超120km以下」の区間の往復乗車券にすることによって、大休(おときゅう)30割を適用することができる。その結果、運賃と料金の合計額が一般価格よりも安くなる(関連記事はこちら)。
なお、特急料金は、「立川~大月」間よりも「八王子(はちおうじ)~大月」間のほうが安価である。
【立川】710円
【八王子】530円
しかし、差額僅少なので、「立川~大月」間について特急を利用することとする。
時刻表は、次のとおりである。
<往路>
①以前の列車を利用するには早起きしなければならない。②を利用してもよいのだが、立川における滞在時間の余裕を考慮して③を利用することとする。
③については、「かいじ7号」と「富士回遊(ふじかいゆう)7号」が連結されている。どちらでも問題無いのだが、「かいじ7号」のほうがすいているので「かいじ7号」を利用する。
<復路>
⑤以降の列車を利用すると就寝が遅くなる。したがって、④を利用する。
④については、「あずさ44号」と「富士回遊44号」が連結されている。どちらでも問題無いのだが、「あずさ44号」のほうがすいているので「あずさ44号」を利用する。
「かいじ」と富士回遊の解結風景はこちら。
(5) 富士急特急フリーきっぷ
採算は、次のとおりである。
【富士急特急フリーきっぷ等】3,320円
【都度払い】3,695円
【富士吉田(ふじよしだ)お出かけフリーきっぷ等】4,249円
【富士山・富士五湖(ふじごこ)パスポート等】4,479円
【富士山・富士五湖パスポート(富士急電車セット)等】4,879円富士急特急フリーきっぷ
左半分
右半分
なお、その利用券を表示させると「船車券」が表示される。用語を統一すべきではないだろうか。
船車券
この列車は、3両編成である。デザインは、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が担当した。内装は木目調(もくめちょう)であり、座席も木製の椅子である。ブラインドも木製の簾(すだれ)である。
スイーツプランの乗客は1号車に案内される。1号車の定員は26名である。この旅行商品は、利用者が座席番号を指定することはできず、おまかせである。1号車は、「大月⇒富士山」間における先頭車両であり、前方展望を楽しむことができる。
【手前】富士山ビュー特急風エクレア
【中ほど】FUJIYAMA(ふじやま)ショコラ
【奥】雲パン
アテンダントが飲み物を尋ねた。飲み物については、コーヒー、紅茶、ほうじ茶、ジュースなどから選ぶことができる。ほうじ茶を注文した。
ほうじ茶を飲み終えたら、アテンダントが他の飲み物を勧めてくれたので、アイスコーヒーを注文した。
アイスコーヒーを飲み終えたら、アテンダントが他の飲み物を尋ねた。さすがに辞退した。全ての飲み物を希望してもよくて、何杯でもおかわりできたと感じられる。
動画はこちら。
大月から河口湖(かわぐちこ)まで、ほぼ全線に亘(わた)って上り勾配であり、最急勾配は40パーミルである。また、半径200mの急カーブも連続する。列車は、特急列車とは思えぬほどの低速走行である。車輪がキーキーと悲鳴をあげる。
「三つ峠(みつとうげ)⇒寿(ことぶき)」間において、列車が大きく右カーブする。それにより、富士山が、左側真横に位置する。
本来であれば、車内放送で、ビュースポットであることが案内され、列車が徐行するのだが、本日は雲で覆われているので車内放送も徐行も無かった。
申し込んだ区間は、「大月⇒河口湖」間であるが、アテンダントに事情を説明して下吉田で下車した。
なお、申し込み時点において、区間を「大月~下吉田」間とすることはできない。
下吉田に到着する動画はこちら。
(12) 下吉田駅
本日の富士山は雲に隠れていたが、雲が無ければ黄色線のあたりに姿を現す。この光景が訪日旅行客向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の表紙に採用されたことによって、多くの外国人観光客が押し寄せることとなった。本日も、ギャラリーの約8割が外国人であった。
(14) ブルートレインテラス
「富士(ふじ)」
(15) フジサン特急
券面の印字がずれていて、なんとも哀しい「きっぷ」である。
一般に、フジサン特急の指定席を利用する場合、乗車券&特急券&指定席券が必要である。「富士急特急フリーきっぷ」には乗車券&特急券が含まれているので、「富士急特急フリーきっぷ」を所持していてフジサン特急の指定席を利用する場合は指定席券だけ購入すればよい。指定席券をネット購入することは可能であるが、ネット購入の場合は指定席料金だけではなく特急料金も併せて支払わなければならない。したがって、ネット購入せずに、下吉田駅の窓口で購入した。
なお、大月駅では下吉田発の特急券や指定席券を発行することはできない。
河口湖に到着する動画はこちら。
(17) 河口湖駅
<関東の駅百選>(一般的には山梨県は関東地方ではなく中部地方である)
(18) 駅の足湯 無料
<富士河口湖温泉郷>(19) モ1形電車
(20) 富士山足湯 無料
<富士河口湖温泉郷>
ここは、宿泊施設の玄関脇に存在する足湯である。
(21) 河口湖第二踏切
ホームの南側に電留線が存在する。駅に到着した列車が電留線に進む場合、引き上げ線を経由する。ここは、その引き上げ線の途中にある踏切である。ここでも、外国人が撮影を楽しんでいた。
行き止まり側
(22) もともち
丸窓から見える富士山がこの店舗のウリである。入店時は雲がかかっていたが、滞在中にわずかに山頂を現わした。
(23) トーマスランド25周年記念号
(24) 富士山駅
スイッチバックの動画はこちら。
(25) 寿(ことぶき)駅
(26) 葭之池(よしのいけ)温泉
<1856年創業>
<葭之池温泉>
(いわゆる「吉田うどん」)
券面の社名が旧社名のままである。ソフトを修正すべきである。
(27) 特急富士回遊
富士山麓電気鉄道線内だけを利用する場合、指定席特急券は発売されず座席未指定券のみである。
券面の社名が旧社名のままである。ソフトを修正すべきである。
富士回遊は、富士山麓電気鉄道の線路から渡り線に進入し、JR中央本線下り線を通過して同上り線に進入し、5番線に停車した。
この渡り線に、数メートル程度の死電(しでん)区間すなわちデッドセクションが存在する。両者は直流同士かつ同電圧同士かつ同周波数同士なので、単に電力分離が目的であると推察される。
なお、車内照明は消灯しなかった。
大月駅構内配線図
富士回遊と「あずさ」の連結風景はこちら。
(28) 特急あずさ
(29) ポンパドウル
&紅茶