小諸なる古城のほとり!「千曲川旅情の歌」ならぬ「ハドソン川悲情の歌」

2023年5月9日(火)


    イギリスでは、国王の代替わりがすすみ、ロイヤルゴシップまっただなかである。日本(にっぽん)においても、かつてロイヤルゴシップが席巻(せっけん)したが、最近ようやく落ち着いてきた。
    そんな想いにひたっていたら、ある文学作品のパロディが頭に浮かんだ。

ハドソン情の歌>
(ころ)なる()がひとり
給与安眞子(まこ)悲しむ
アパートの家財えず
駆け落ちよし悪(あ)
マスコミ報道のおか
日に増し醜聞(しゅうぶん)流る
気にやむ

(原文)
<千曲川(ちくまがわ)旅情の歌>
小諸(こもろ)なる古城(こじょう)のほとり 
雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず
若草も籍(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る
島崎藤村(しまざきとうそん)