全車グリーン車の観光列車で「特急サフィール踊り子」という列車が存在する。多くの観光列車は主に土日祝日に運行されるが、「サフィール踊り子」は毎日運行されている。その列車のグリーン車は一般グリーン車とプレミアムグリーン車で構成されている。一般グリーン車は1&2(ワンアンドツー)シートであるが、プレミアムグリーン車は2&0(ツーアンドゼロ)シートである。一般グリーン車ひとり席が山側に存在し、プレミアムグリーン車は山側が通路になっている。
ぜひとも、プレミアムグリーン車を利用してみたい。プレミアムグリーン車は1両のみであり、席数は20席である。「えきねっと」で空席状況を確認したところ、その空席数は次のとおりであった。
【往路】山側1席のみ
【復路】18席
したがって、往路については一般グリーン車を利用し、復路についてはプレミアムグリーン車を利用することにした。
どの観光列車にも共通して言えることであるが、一般に、復路よりも往路のほうが空席が少ない。誰しも、優先度の高いことを先に済ませたいという心理が働くのである。
往路は山側席なので、車窓を楽しむためにカフェテリアを利用したい。カフェテリアを利用するには、「サフィールPay(ペイ)」というWeb経由による事前注文が必要である。注文手続きを進めたところ、利用開始時刻を選択するようになっていて、「東京⇒伊東(いとう)」間の場合は、11時10分と11時45分であった。乗車区間によって定められているものと推察される。その残席数は次のとおりであった。
【11時10分】6席
【11時45分】1席
東京出発直後は海が見えないことを皆よく心得ているために、11時45分の残席が少ないものと推察される。
11時45分を予約した。カフェテリアの利用時間すなわち食事時間もあらかじめ定められていて、20分間である。「11時45分から20分間」ということは、「11時45分~12時05分」である。その時間帯においては、「小田原(おだわら)⇒湯河原(ゆがわら)」あたりを走行しているものと推察される。太平洋を眺めながらのランチ。最高ではないか。
春日部(かすかべ)から東京に行く場合、大宮乗り換えと柏(かしわ)乗り換えの2案が考えられるが、柏(かしわ)乗り換えのほうが乗り換えが容易である。
「柏~伊東」間の片道乗車券の営業キロは「100km超200km以下」である。したがって、片道乗車券では「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することはできないが、往復乗車券にすることによって合計営業キロが200km超になって大休30割を適用することができる。但し、プレミアムグリーン車のグリーン料金は、大休30割の対象外である。
「柏~伊東」間のうち「柏~東京(または品川)」間については、特急列車を利用する案と普通列車のグリーン車を利用する案が考えられる。大休30割の場合、料金比較は次のとおりである。
【特急特チ】460P
【特急料金】530円
【普グ料金】540円
【普グJREポ】600P
特チ:特典チケット
普グ:普通列車のグリーン車
JREポ:JREポイント用Suica(スイカ)グリーン券
すなわち、普通列車のグリーン車を利用するよりも特急を利用するほうが安価である。しかし、往復いずれの時間帯においても柏に停車する特急が存在しない。復路については、「サフィール踊り子」が品川に到着したのちに品川を発車して柏に停車するという特急が存在するが、乗り換え時間がわずか3分でありリスクが大きいので採用しないことにする。したがって、普通列車のグリーン車を利用することにした。
特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
なお、大宮において「大宮⇒東京」間における普通列車のグリーン車に着席しようとしても既に満席になっていることが多い。しかし、柏において「柏⇒東京」間の普通列車のグリーン車に着席することは、確実性が高い。その点においても、大宮乗り換えではなく柏乗り換えのほうが優位である。
「えきねっと」で、「柏⇔伊東」間の往復乗車券を購入しようとすると、復路の「品川⇒柏」間が特急利用になってしまう。やむをえないので、次なる手順を採用した。
① 「えきねっと」において、「東京山手(やまのて)線内⇔伊東」間の往復乗車券を申し込む。
② 柏駅の窓口において、往復乗車券の区間を「柏⇔伊東」間に変更する。併せて「柏⇔品川」間の普通列車用グリーン券も購入する。
「柏~伊東」間の在来線は東京近郊区間内なので途中下車前途無効であるが、新幹線経由を含めると東京近郊区間内ではないので途中下車前途有効である(詳細はこちら)。途中下車する予定はないのだが、途中下車前途有効であるほうが柔軟性がある。したがって、「上野⇔東京」間を新幹線経由とする。
なお、東京近郊区間内の場合とそうでない場合では有効期間も異なる場合が存在する。営業キロが「100km超200km以下」の片道乗車券についてまとめると、両者の相違点は次のとおりである。
【東京近郊区間内である】
① 途中下車前途無効
② 有効期間1日
【東京近郊区間内でない】
① 途中下車前途有効
② 有効期間2日
(1) 普通列車のグリーン車
(2) 東京駅(JR東日本)
<関東の駅百選>
(4) 東京ステーションギャラリー 大休割
ここでは、「鉄道と美術の150年」という展覧会が開催されている。時間に余裕があるので入場してみた。
サフィールとは、フランス語でサファイアのことである。
車内放送はこちら。
カフェテリアに行った。カフェテリア内の座席配列は、次のとおりである。
【海側】カウンタ席
【山側】テーブル席
おひとり様はカウンタ席に案内される。願ってもないことである。カウンタ席では、3人分でひとつの窓枠になっている。7番席は、その窓枠の中央席である。
配膳前
冷凍食品かと思いきや、さにあらず。調理スタッフが麺(めん)を茹(ゆ)でる姿を確認することができた。
食堂車での食事は何年ぶりであろうか。最後に食堂車を利用したのは、東海道新幹線の「グランドひかり」であったと記憶している。その新幹線からも食堂車は廃止されてしまって、旅の醍醐味が失われた。土日祝日中心に運行される観光列車では、レストラン列車がブームであるが、定期列車の食堂車というのは、貴重な存在である。
流れる車窓
(6) 伊東・伊豆高原2日券+小室山リッジウォーク"MISORA"リフト往復券
「伊東・伊豆高原2日券+小室山(こむろやま)リッジウォーク"MISORA(みそら)"リフト往復券」(以下「2日券」)は、かなりお得である。小室山に行ってリフトを利用して伊東駅に戻ってくるだけでも採算がとれる。
【2日券】1,400円
【一般】
① バス運賃 430円×往復=860円
② リフト往復 800円
計 1,660円
(7) 小室山観光リフト
ここには、リフトが存在する。
【所在地】静岡県伊東市
【規模】1両×循環×1路線
【用途】山頂アクセス
往路の動画はこちら。
復路の動画はこちら。
(8) 大室山(おおむろやま)登山リフト 券割
【所在地】静岡県伊東市
【規模】1両×循環×1路線
【用途】山頂アクセス
往路の動画はこちら。
(10) 伊豆高原駅
伊豆(いず)急行は、IC運賃を四捨五入して紙運賃としている。「伊豆高原⇒伊東」間の運賃は、次のとおりである。
【紙】670円
【IC】671円
連結作業の動画はこちら。
伊豆高原駅を出発する動画はこちら。
伊東駅に到着する動画はこちら。
(11) ふれあいの湯 無料
動画はこちら。
「サフィール踊り子」の運転席は全面ガラス張りであり、運転士は、トンネルや夜間でもカーテンでさえぎるということをしない。したがって、乗客は、前方展望を存分に楽しむことができる。
なお、「サフィール踊り子」の先頭車両は、次のとおりである。
【往路】プレミアムグリーン車
【復路】一般のグリーン車
JR東日本は、プレミアムグリーン車の特急券・グリーン券を所持していない乗客に対して、プレミアムグリーン車に入場しないよう要請している。したがって、往路の前方展望を楽しむには、プレミアムグリーン車の座席を確保しなければならないが、復路の場合は誰でも前方展望を楽しむことができる。
(15) だし場(ば)
(16) ゴジラプレート
品川駅のホームに、ゴジラをモチーフにして描かれたプレートが埋め込まれている。これは、東宝(とうほう)映画「ゴジラ」(1954年)において、ゴジラが品川に上陸したことにちなむ図案である。山手線の内回り8号車付近に存在する。
(17) 普通列車のグリーン車
<関連記事>