JR東日本が提供するJR券申込システム「えきねっと」は、指定席を申し込む際に、座席表で座席の埋まり状況を見たうえで座席を個別に選択することができる。そして、JR東日本管内で完結する「きっぷ」については、発券前であれば何度でも無料で座席を変更することができる。したがって、指定席を申し込んだあとは、毎日空き状況を確認して、なるべくすいている位置の座席に変更するという暇なことをしている。Windows(ウィンドウズ)版「えきねっと」(こちら)を利用しているのだが、その操作をしているなかで、不具合であると感じられる現象に遭遇した。
<現象>
(a) 某新幹線区間(往復)の列車を確保した。
往路の座席を変更するために、マイページから進んで、
(b) 「座席位置を変更」ボタンをクリックし
(c) 往路の「座席表(シートマップ)から選択する」ボタンをクリックして
(d) (通常は空き座席を選択するのだが)空き座席を選択せずに「×」印をクリックした。
ここで、(先に進むために)「申込内容を確認する」ボタンをクリックしたところ無反応であった。「申込内容を確認する」ボタンの上にカーソル矢印を置いた時点では、矢印が指さし記号に変化するのだが、クリックしても無反応であった。
なお、「申込内容を確認する」ボタンをクリックした段階では、「座席表(シートマップ)から選択する」ボタンが選択された状態である。「変更しない」ボタンをクリックして「変更しない」ボタンを選択した状態にすれば、「申込内容を確認する」ボタンのクリック操作で画面が遷移する。
変更意思確認画面
すなわち、上図の状態で「申込内容を確認する」ボタンをクリックしても無反応であるが、「変更しない」ボタンを選択した状態で「申込内容を確認する」ボタンをクリックすれば画面遷移するのである。
私が設計者であれば、(d)の「×」を押したことによって上図に戻る際に、「座席表(シートマップ)から選択する」ボタンを選択した状態ではなく、「変更しない」ボタンを選択した状態で表示する。(サーバー側は)操作者が座席を変更しなかったことを認識できているので、そのように表示することは可能なはずである。
百歩譲って、操作者が座席を変更しなかったことを(サーバー側が)認識できないのであれば、「申込内容を確認する」ボタンをクリック不可状態にして、かつそのボタンの輝度を下げることによって「申込内容を確認する」ボタンがクリック不可である旨を操作者に示すべきである。
この現象が設計仕様どおりであるのか否か、JR東日本に質問してみた。
<質問主旨>
(1) 某新幹線区間(往復)の列車を確保した。
往路の座席を変更するために、マイページから進んで、
(2) 「座席位置を変更」を押し
(3) 往路の「座席表(シートマップ)から選択する」を押して
(4) 空き座席を選択せずに「×」印を押した。
ここで、「申込内容を確認する」を押したところ無反応であった。「申込内容を確認する」ボタンの上にカーソル矢印を置いた時点では、矢印が指さし記号に変化するのだが、クリックしても無反応であった。この現象は設計仕様どおりか。
JR東日本から回答が届いたのだが、回答内容については開示しないよう要請されている。
<結果>
従来のままである(2022年4月6日現在)。
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