先日、「保土ケ谷(ほどがや)駅~東戸塚(ひがしとつか)駅」間に存在するややこしいバス停を紹介した(詳細はこちら)。さらに調査を続けたら、もうひとつ見つけた。
下図は、保土ケ谷町(ほどがやちょう)バス停と保土ケ谷町2丁目バス停の周辺図である。
神奈中バスの路線図を見ると、AとBが1か所のバス停として表示されていて、その名称は「保土ヶ谷町二丁目」である。しかし、時刻表では、「保土ヶ谷町2丁目」である。
相鉄バスの路線図を見ると、Bの位置は示されずにCの位置だけが表示されていて、その名称は「保土ケ谷町(保土ケ谷町2丁目)」である。しかし、実際のバス停における表記は、「保土ヶ谷町」である。
Cの位置に存在する保土ヶ谷町バス停は、「保土ケ谷駅東口⇒二俣川(ふたまたがわ)駅北口」間に存在する。グーグルマップでは、上下便のバス停位置が近い場合は、その位置を1個の記号で表示しているが、上下便のバス停位置が離れている場合は、その位置を2個の記号で表示している。保土ヶ谷町バス停は、二俣川駅北口行きのバス停と保土ケ谷駅東口行きのバス停がやや離れている。したがって、グーグルマップでは、バス停の位置を示す記号を別々に表示している。その二俣川駅北口行きのバス停の記号をタッチすると、「土ヶ谷町」という名称が表示される。グーグルマップに対して、修正を進言したところ、審査中の返信が届きそのままである。単純な誤植であると推察されるので、速やかに承認されると予想されたのだが、なぜか承認されない。
ストリートビューによってCの位置のバス停を確認してみると、確かに「保土ヶ谷町」と明記されている。
ストリートビュー
改めて、グーグルマップに対して、この画像を添付して修正を進言したのだが、やはり審査中の返信が届きそのままである(2025年3月23日現在)。
また、ナビタイムの地図では、バス停に停車するバスとして上下便を併せて表示しているので、このような場合に表記が困難となる。ナビタイムでは、Bを発着するバスは相鉄バスだけとして、Cを発着するバスは存在しないことになっている。
なお、この施設の所在地は、神奈川県横浜市保土ケ谷区である。この「ほどがや」を漢字表記する場合は、注意が必要である。
【ケ】保土ケ谷駅(JR東日本)/保土ケ谷駅東口(市営バス&相鉄バス)/保土ケ谷公園(神奈川県庁)/保土ケ谷区(横浜市役所)
【ヶ】保土ヶ谷駅東口(神奈中バス)/保土ヶ谷バイパス(国土交通省)
国と自治体で相違があることに興味を覚える。
アンドロイドスマホにおいて「ほどがや」を入力すると、変換候補として「保土ヶ谷」と「保土ケ谷」の双方が表示される。しかし、ウィンドウズパソコンにおいて「ほどがや」を漢字変換した場合には、変換候補として「保土ヶ谷」のみが表示され、「保土ケ谷」が表示されない(IME2010の場合)。ネット記事では「保土ケ谷」よりも「保土ヶ谷」のほうが多いように感じられるのだが、そのことが原因していると推察される。