まともな場所に連れてってぇな!Google Mapの哀しい経路案内

2023年6月22日(木)


    Google Map(グーグルマップ)では、出発地と目的地を設定すると、最短経路を表示してくれる。車の場合も徒歩の場合も表示される。このこと自体は非常に役にたっている。しかし、時として、目的地の裏手に案内されることがある。単なる裏口ということであれば問題無いのだが、場合によってはフェンスや崖で遮(さえぎ)られている場合もある。そのような場合は引き返すことになる。したがって、Google Mapが示す経路を利用する場合は、事前に航空写真やストリートビューで周囲の状況をよく確認しておくことが重要である。

    2017年10月7日(土)のことである。鴨川市(かもがわし)郷土資料館を訪ねた。鴨川駅から徒歩である。Google Mapで経路を確認した。下図の青線のとおりである。

徒歩経路

    近道なのだろうと考えて、その指示に従った。やがて畑のあぜ道となり、さらに道幅が細くなり、雑草をかき分けることになった。ついに道とは言えない場所に達した。郷土資料館の敷地と立ち位置の間にフェンスや塀があるということではないのだが・・・。立ち位置は、郷土資料館と民家の間である。民家の犬が、不審者に向かって吠え始めた。今さら引き返すことには躊躇(ちゅうちょ)が伴う。意を決して郷土資料館の敷地に「入場」した。

    本日、ふと当時のことが思い出され、再度、Google Mapで鴨川市郷土資料館を検索すると、当時と同じ場所が示された。「旧」で示すとおりである。そのこと自体は、間違いではない。試しに、目的地を図の「新」で示す位置に変更して、安房鴨川駅からの徒歩経路を表示させてみた。そうすると、郷土資料館の車の出入り口(「新」の位置)を経由する経路が表示された。
    Googleに、鴨川市郷土資料館のマーク表示位置を「新」で示す位置とするよう修正を進言した。

<進言方法>
    地図上で位置マークを使って進言した。

<回答状況>
    ただちに承認された。

<結果>
    進言どおりの位置にマークが表示された。「安房鴨川駅⇒鴨川市郷土資料館」間の徒歩経路は、郷土資料館の車の出入り口(「新」の位置)を経由する経路になった。