乗り鉄は見過ごせない!斜面住宅地の斜行エレベータ(静岡県熱海市(あたみし))

2022年12月10日(土)


    熱海市(あたみし)は、斜面住宅地の多い地域である。戸建て住宅を階段状に整備したものもあれば、マンションルームを斜面に並べたものもある。斜面住宅地は異様な光景となることが多く、まるで地中海沿岸の住宅群かと思えるような光景もある。その光景に萌える愛好家も存在する。
    そのような斜面住宅地には、斜行エレベータが多用される。その斜行エレベータは、おそらく住民専用であって、部外者は体験不可であると推察される。しかし、このままでは精神上よろしくない。このような事情により、本日は、(遠景でもよいので)その斜行エレベータを確認したい。

行程図

    春日部(かすかべ)から東京に行く場合、大宮乗り換えと柏(かしわ)乗り換えの2案が考えられるが、柏(かしわ)乗り換えのほうが乗り換えが容易である。

    「柏(かしわ)~来宮(きのみや)」間の片道乗車券の営業キロは「100km超200km以下」である。したがって、片道乗車券では「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング会員割引(以下「大休30割」)を適用することはできないが、往復乗車券にすることによって合計営業キロが200km超となって大休30割を適用することができる。

    行程に時間的余裕があるので、往複いずれも普通列車(快速を含む)を利用する。「柏(かしわ)~熱海(あたみ)」間については、普通列車(快速を含む)のグリーン車を利用する。
    特急列車においては、普通車とグリーン車に料金差ほどの違いを感じてはいない。しかし、普通列車(快速を含む)においては両者の違いは歴然としている。したがって、特急列車のグリーン車を利用することはめったにないが、普通列車(快速を含む)のグリーン車はよく利用している。
    なお、大宮において「大宮⇒東京」間における普通列車(快速を含む)のグリーン車に着席しようとしても既に満席になっていることが多い。しかし、柏(かしわ)において「柏(かしわ)⇒東京」間の普通列車(快速を含む)のグリーン車に着席することは、確実性が高い。その点においても、大宮乗り換えではなく柏(かしわ)乗り換えのほうが優位である。

    現在、JREポイント用Suica(スイカ)グリーン券が、期間限定で安価になっている。その価格比較は、次のとおりである。
【ポイント交換(限定)】400P
【大休30割(土日祝)】560円
【ポイント交換(通常)】600P
【一般(土日祝)】800円

    「柏(かしわ)~来宮(きのみや)」間の在来線は東京近郊区間内なので途中下車前途無効であるが、新幹線経由を含めると東京近郊区間内ではないので途中下車前途有効である(詳細はこちら)。東海道新幹線経由にすると大休30割を適用することができずジパング倶楽部(くらぶ)割引に限られるので、「上野~東京」間を新幹線経由にする。
    なお、東京近郊区間内の場合とそうでない場合では有効期間も異なる場合が存在する。営業キロが「100km超200km以下」の片道乗車券についてまとめると、両者の相違点は次のとおりである。
【東京近郊区間内である】
  ① 途中下車前途無効
  ② 有効期間1日
【東京近郊区間内でない】
  ① 途中下車前途有効
  ② 有効期間2日

(1)  常磐(じょうばん)線のグリーン車

乗車券(ゆき) 大休30割

    Suica(スイカ)グリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

(2)  上野東京ラインのグリーン車

    Suica(スイカ)グリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車

車窓
早川(はやかわ)~根府川(ねぶかわ)

(3)  家康(いえやす)の湯

足湯

(4)  熱海七湯(あたみななゆ)

大湯間歇泉(おおゆかんけつせん)

市外通話発祥の地

小沢(こさわ)の湯・
平左衛門(へいざえもん)の湯

風呂の湯・水の湯

佐治郎(さじろう)の湯・目の湯

河原湯(かわらゆ)

清左衛門(せいざえもん)の湯

野中(のなか)の湯

(5) 来宮(きのみや)神社


奉納鳥居

(6)  熱海(あたみ)パサニアクラブ

    ここには、斜行エレベータが存在する。予想したとおり、建造物入口がオートロックになっていた。
【種別】斜行エレベータ
【規模】2基
【用途】マンション内アクセス

全景

(7)  ラ・ヴィ熱海(あたみ)

    ここにも、斜行エレベータが存在する。ここも予想したとおり、建造物入口がオートロックになっていた。
【種別】斜行エレベータ
【規模】2基
【用途】マンション内アクセス

全景

マンション入口
(すなわち駅舎)

(8)  中村屋

    ここは、「葛(くず)きり」で有名な店舗である。

葛(くず)きり

おしるこ

    「お汁粉(おしるこ)」と「善哉(ぜんざい)」の違いは、次のとおりである。
①関東
【スープ状】おしるこ
  【つぶあん入り】田舎(いなか)しるこ
  【こしあん入り】御膳(ごぜん)しるこ
【ペースト状】ぜんざい
②関西
【スープ状】
  【つぶあん入り】ぜんざい
  【こしあん入り】おしるこ
【ペースト状】亀山or金時

    私が生まれ育った北九州市では、つぶあんを使用した水分の多いものが主流であり、水分の少ないタイプやこしあんを使うタイプは無かったような気がする。名称は「ぜんざい」であった。現在はどうなのだろうか。

    なお、私の好みは、次のとおりである。
①スープ状
②つぶあん
③焼き餅(白玉ではなく)

    ところで、「おしるこ」や「ぜんざい」は「甘味処」の定番メニューであるが、その「甘味処」の読みは「あまみどころ」であり、「かんみどころ」は誤りである。「甘味料(かんみりょう)」という読みに引きずられているものと推察される。
    そもそも、「苦み」や「旨み」に並ぶことばとして「甘み」ということばが存在していて、「み」の当て字として「味」という文字が使われるようになった。したがって、「甘味」の読みは「あまみ」なのである。ところが「甘味料(かんみりょう)」ということばが流布(るふ)されるにつれて、「甘味」を「かんみ」と読むようになった。
    現在は「かんみどころ」派が7割という調査結果もあるようなので、「かんみどころ」も正しいとする意見もある。

(9)  走り湯浜浴場

    ここの源泉は、伊豆山(いずさん)温泉である。この浴場は、ビルの1階に存在する。ビルの1階と言っても、バス道路に面しているのは3階である。すなわち、浴場は道路よりも下方にある。階段を降りたところにある。ビルの道路側壁面には案内表示が無く、ビル脇の階段を眺めて初めてその位置を理解することとなる。
    浴室にはふたつの浴槽が存在し、湯温がやや異なる。全体的な雰囲気は、1960年代の銭湯である。

全景

入口

(10)  山田湯

    ここは、住宅密集地の中に存在する共同浴場である。バス停からここまで看板のたぐいが無く、Google Map(グーグルマップ)無しでは行き着けない。
    引き戸を開けると、番台があるのだが不在であった。1,000円札でお釣りをもらわなくてはならない。
    とりあえず、支払わずに入場した。浴室はこじんまりとしていて浴槽には4人くらいしか入れない。浴槽上の壁にタイルで描いた富士山のモザイク画がある。
    退場時にも番台不在であったので、やや大きい声で「すみませ~ん」と叫ぶと、奥から高齢女性が現れた。無事に支払いを済ませた。

入口

    女湯の暖簾(のれん)が裏返しである。

(11)  まる天

生姜(しょうが)れんこん天

福福の湯

熱海軽便(あたみけいべん)鉄道
7機関車

(12)  上野東京ラインのグリーン車

乗車券(ゆき) 大休30割

    Suica(スイカ)グリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

(13)  ゑびすDaikoku(えびすだいこく)

    本日の夕食は、品川駅の駅弁である。

サワラ西京焼き膳

(14)  ゴジラプレート

    品川駅のホームに、ゴジラをモチーフにして描かれたプレートが埋め込まれている。これは、東宝(とうほう)映画「ゴジラ」(1954年)において、ゴジラが品川に上陸したことにちなむ図案である。山手(やまのて)線の内回り8号車付近に存在する。

1番線の8号車付近

ゴジラプレート

郵便ポスト&ゼロキロポスト
(ポストつながり?)

(15)  常磐線のグリーン車

    Suica(スイカ)グリーン券は電子切符であり、旅情に欠けるのが残念である。

グリーン車