ふるさとの方言!北九州弁は生き残れるか

 2021年3月28日(日)


    私の原産地は北九州市であり、北九州市で使われる方言について言及してみたい。博多弁はテレビでもかなり披露されるが、北九州弁を聞くことは非常に少ない。北九州を舞台にしたドラマが少ないためであろう。北九州を舞台にしたドラマで有名なのは、岩下俊作(いわしたしゅんさく)の小説「無法松の一生」や五木寛之(いつきひろゆき)の小説「青春の門」くらいではなかろうか。「青春の門」では、吉永小百合と大竹しのぶの北九州弁が印象に残っている。

①  「○○ち」と「○○と」
    北九州弁の中で、本州人が最もよく耳にし奇異に感じる表現が「○○ち」と「○○と」である。
    「○○ち」は「言う」と一緒に使われることが多い。「○○ち言う」というのは、標準語の「○○と言う」の意である。例えば、標準語の「○○と言っていた」は、北九州弁では「○○ち言うとった」である。また、北九州弁で「○○ちいう字は・・・」と言うと、それは「○○という字は・・・」の意である。
    また、北九州弁の「○○と」というのは、標準語では相当する言葉が思いあたらない。例えば、標準語の「今、ごはん食べているよ」は、北九州弁では「今、ごはん食べようと」である。敢えて言えば、強調の助詞ということであろうか。「○○と」は北九州弁に限らず、博多弁でも同様に存在する。キットカットという菓子は、博多弁の「きっと勝つと」に引っかけて、合格祈願の菓子として有名になった。
    「○○と」の語尾を上げて「○○と?」と言うと疑問文になる。「○○ち」と「○○と?」が併せて使われることがある。例えば、「何(なん)ち言いようと?」という具合である。これは、「何(なん)と言っているの?」という意味である。何度も聞き返すときは、「何(なん)ち?」、「何(なん)ち?」と連呼する。

②  なおす
    これは「しまう」という意味である。「なおす」は方言らしい響きが無いので、北九州人は「なおす」が標準語だと思っている人もいる。かく言う私もそのひとりであった。北九州市出身者同士で北九州弁にまつわる失敗談に話が及ぶと、必ずこの「なおす」が話題になる。これは、「しまう」という行為が、ビジネスにおいて多発する行為であるためと推察される。

③  しきる
    これは、「できる」のことであり、ある行為を行うことが可能であるという意味である。すなわち、「・・・しきる」とは、「・・・することができる」の意であり、動詞「する」と動詞「できる」が合成されて生まれた言葉であると推察される。「できる?」という意味で「しきる?」と尋ねる。できる場合は「しきるよ」と答えるのだが、できない場合は「しきらん」と答える。北九州弁では「しきらん」であるが、博多弁では「しきりきらん」となる。長谷川法世(はせがわほうせい)の劇画「博多っ子純情」では、エピソードごとに副題がついていて、第1話の副題が「しきりきらん」である。

    時代が進むにつれて、急速に方言が失われるようになったと感じられる。特にテレビの影響が大きい。私も北九州弁がすっかり抜けてしまった。
    連れ合いは、兵庫県赤穂市(あこうし)で生まれ育ったので、関西弁の流れをくむ赤穂(あこう)弁を使っていたが、最近は「・・・しちゃってる」などと言うようになってしまった。

    関西弁についてはこちら


ぜひ世界文化遺産に!「じゃんけん」は日本発祥の文化

2021年3月27日(土)


    一昨日(2019年3月25日)のTBS「プレバト」における春光(しゅんこう)戦のお題は「じゃんけん」であった。私が生まれ育った北九州では「じゃんけん」ではなく「じゃいけん」と言った。掛け声は「じゃんけん、ぽん!」ではなく「じゃいけん、しっ!」である。あいこになると、「あいこで、しょ!」ではなく「あいこで、しっ!」である。さらにあいこになると「あわんで、しっ!」と言う。そのあとは、「しっ!」だけの繰り返しとなる。例えば次ぎのとおりである。
    「じゃいけん、しっ!」
    「あいこで、しっ!」
    「あわんで、しっ!」
    「しっ!」
    「しっ!」
    「しっ!」
       :    

    また、北九州における「じゃんけん」の特長として、チョキの形状が挙げられる。全国区のチョキは人差し指と中指を伸ばすが、北九州では親指と人差し指を伸ばす。Wikipedia(ウィキペディア)によると、親指と人差し指は和鋏(わばさみ)を表していて、人差し指と中指は洋鋏(ようばさみ)を表しているらしい。
    Wikipedia(ウィキペディア)を読み進めると、「じゃんけん」のすばらしさに感動する。世界文化遺産になってもおかしくないのではないだろうか。

    昨今は、「じゃんけん」をするという機会がめっきり少なくなった。なぜなら、我が家では、「じゃんけん」で決めるというシチュエーションは皆無だからである。


世話がやける!某生命保険の特典情報

 2021年3月23日(火)


    再び出かけられる日を夢見て、観光施設を調べ、机上で旅程を空想する毎日である。そのような生活において、某生命保険が提供する特典情報を調べていたら、哀しい不具合に遭遇した。

(1)  二の丸茶室

    静岡県内の特典施設の一覧を眺めていて「二の丸茶室」という施設が特典対象になっていることを知った。後日、その「二の丸茶室」を再確認したくて、キーワード欄に「二の丸茶室」を入力して検索すると、検索件数0件となった。キーワード検索でなければ確かに存在する。誠に不思議な現象である。
    試しに、「茶室」で検索すると検索件数1件となって「二の丸茶室」が表示された。「丸茶室」でも表示された。「の丸茶室」でも表示された。しかし、「二の丸茶室」では表示されない。どうやら「二」に原因がありそうである。「に」を仮名漢字変換すると、(IME2010では)変換候補の中に漢数字の「二」の他に、全角カタカナの「ニ」が存在することに気付いた。まさかという気持ちで、全角カタカナの「ニ」を使って「ニの丸茶室」を検索したら「二の丸茶室」が表示された。すなわち。Webサーバに登録されている「二の丸茶室」の名称に全角カタカナの「ニ」が使われているのである。「二の丸茶室」を入力しようとして、パソコンで「にのまる」を仮名漢字変換すると、(IME2010では)漢数字の「二」を採用した「二の丸」は変換候補に現れるが、全角カタカナの「ニ」を採用した「ニの丸」は変換候補に現れない。なぜ全角カタカナの「ニ」を採用したのか推察しかねる。
    二の丸の「二」は漢数字でなければならない。この原因にたどりつくまで約1時間を要した。

    Web運営元に修正を進言してみた。

<進言主旨>
    「二の丸茶室」の「ニ」として全角カタカナの「ニ」が採用されている。二の丸の「二」は漢数字の「二」でなければならない。現状のままでは、漢数字の「二」を採用した「ニの丸茶室」をキーワード欄に入力しても検索結果0件である。
【誤】ニの丸茶室   (全角カタカナの「ニ」)
正】二の丸茶室   (漢数字の「二」)

<回答主旨>
    修正する(202135)。

<結果>
    進言どおり修正された(2021312日現在)。

(2)  所在地

    特典対象施設の付属情報として、所在地を示す都道府県名が存在する。神奈川県に存在する岡田美術館を検索したら、所在地を示す都道府県が東京都になっている。同様な誤設定があるかと調べたら、約30分間で岡田美術館の他に3か所見つけた。あまりの多さに更なる調査を断念した。

    Web運営元に修正を進言してみた。

<進言主旨>
    観光施設の所在地を示す都道府県に誤設定がある。
①  岡田美術館
    誤:東京都
    正:神奈川県
②  筑波海軍航空隊記念館
    誤:全国
    正:茨城県
③  磐梯高原南ヶ丘牧場
    誤:栃木県
    正:福島県
④  市原湖畔美術館
    誤:東京都
    正:千葉県

<回答主旨>
    修正する(202134)。

<結果>
    進言どおり修正された(202136日現在)。

(3)  件数

    「浅草 オペラ」というキーワードで検索したら、件数は0件となるのだが、特典対象施設が1件表示された。数日後に、再度実施したら、件数表示が無く、対象施設も表示されない。

    Web運営元に修正を進言してみた。

<進言主旨>
①  キーワード「浅草 オペラ」で検索すると、次なる不具合となった。
    件数表示      :0件
    対象施設表示:居酒屋が1件表示される
②  数日後に再試行したら、次なる不具合となった。
    件数表示      :無し(「0件」も表示されない)
    対象施設表示:無し


<回答主旨>
    修正した(2021323)。

<結果>
    修正された(2021323日現在)。



「作らさせていただく」は困りもの!予算委員会における総理大臣の答弁

2021年3月19日(金)


    国会中継を見ていたら、気になる発言があった。本日の参議院予算委員会における政府答弁において、菅(すが)総理大臣が「(ふるさと納税制度を)作らさせていただきました」と発言したのである。この「作らさせていただきました」という表現は間違いであり、「作らせていただきました」でなければならない。
【誤】作らせていただく
【正】作らせていただく
    「○○させていただく」というのは、あらたまった場面において、発言者が謙譲の意を含める際に使われる。「勉強させていただく」や「欠席させていただく」という具合である。「勉強する」や「欠席する」のように、動詞が「○○する」というサ行変格活用の場合は、「○○させていただく」は正しい。しかし、「作る」のように五段活用の場合の「作らさせていただく」は間違いなのである。五段活用の未然形に「さ」が付くことはありえない。
    「作らさせていただく」のような間違った表現を「さ入れ言葉」と言う。「食べれる」などの「ら抜き言葉」と同様の命名である。
    私が、現役時代に、社内で上司がある書面を代読する際に「読まさせていただきます」と発言したことがある。これも同様に間違いである。正しくは「読ませていただきます」である。
    日本人(にっぽんじん)は、謙譲を美徳とする国民性を有しており、やたらと謙譲する。あらたまった場面であればあるほど、謙譲意識が加速する。その結果、「読まさせていただきます」という発言になってしまうのである。
    謙譲意識が無くても、誤った日本語に慣れてしまうと、それが堂々と使われるようになる。昨今はテレビ番組でも頻繁に遭遇するようになった。バラエティ番組では発言内容がテロップで表示されることがあるが、テロップではさすがに「さ」を抜いてある。すなわちテレビ関係者は理解しているのである。
    2016年3月のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の放送において、主人公の波瑠(はる)が演じる「白岡あさ」が次のセリフを発した。
        【商売から手を引かせていただこう思うてますのや】
    これは、「商売から手を引かせていただこう思うてますのや」が正しい。NHK関係者は眉をひそめたことであろう。

    なお、「勉強させていただく」が正しい旨を述べたが、過剰敬語であるという意見もある。「させて」と「いただく」が二重の敬語になっていて、過剰であるという主旨である。しかし、「勉強させてもらいます」というのはしっくり来ない。「勉強させていただく」で良いように感じられる。「(さ)せていただく」でひとつの謙譲表現と考えるべきであろう。



これぞクレしんパワー!サトーココノカドー動画の視聴回数

2021年3月18日(木)


    ひさしぶりに、Youtube(ユーチューブ)に投稿した動画の視聴回数を確認したら、急伸している動画があることに気づいた。その動画は次なる動画である。


  この動画を投稿した時期は2018年6月であった。そ視聴回数が62,000回超になっている。私が投稿した動画のうち視聴回数第1位である。第2位が27,000回超なので、この第1位はダントツであるこれもクレしんパワーのおかげであろうか。サトーココノカドーについては類似の動画も多く存在するので、私の動画がこれほど伸びるとは驚きである。

 Youtube(ユーチューブ)に投稿した動画の視聴回数ベストテンはこちら