「えちごツーデーパス」で巡る!モグラ駅はしご旅(新潟県糸魚川市(いといがわし))

2022年9月16日(金)


    現在、国内に存在するモグラ駅は、次のとおりである(詳細はこちら)
①  湯西川(ゆにしがわ)温泉
【所在地】栃木県日光市(にっこうし)
【所属】野岩(やがん)鉄道
②  土合(どあい)
【所在地】群馬県みなかみ町(まち)
【所属】JR東日本
③  湯檜曽(ゆびそ)
【所在地】群馬県みなかみ町(まち)
【所属】JR東日本
④  美佐島(みさしま)
【所在地】新潟県十日町市(とおかまちし)
【所属】北越(ほくえつ)急行
⑤  筒石(つついし)
【所在地】新潟県糸魚川市(いといがわし)
【所属】えちごトキめき鉄道

    ①~③については、既に訪問済みである。本日は、④と⑤を訪ねてみようと思う。

行程図

    まず、美佐島(みさしま)での下車について検討した。乗換案内アプリで調べた結果、往路で下車する場合は、出発時刻や乗り継ぎ時間が悪くて、復路で下車する場合よりも片道所要時間が長くなる。したがって、美佐島(みさしま)には復路で下車することとする。

    JR東日本と「えちごトキめき鉄道」では、「えちごツーデーパス」というフリーきっぷを販売している。しかも、期間限定で「大人の休日倶楽部(くらぶ)」会員専用きっぷ(以下「大休(おときゅう)」)があり、一般用よりも安価である。
【大休用】1,690円
【一般用】2,740円
    大休用の場合、「越後湯沢(えちごゆざわ)⇔越後川口(えちごかわぐち)」間(所要時間52~57分)を往復するだけでモトがとれる。
    但し、大休(おときゅう)についてはJR東日本のフリーエリア内でしか購入することができない。

    先に筒石(つついし)を目指す場合、上越新幹線「大宮⇒越後湯沢(えちごゆざわ)」経由北陸新幹線「大宮⇒糸魚川(いといがわ)経由の2案がある。上越新幹線経由よりも北陸新幹線経由のほうが、筒石(つついし)に約1時間早く到着することができる。しかし、北陸新幹線経由の場合、糸魚川(いといがわ)で「えちごツーデーパス」を購入することになるのだが、糸魚川(いといがわ)は「えちごトキめき鉄道」とJR西日本の駅なので、大休(おときゅう)を購入することができず一般用を購入するしかない。したがって、上越新幹線経由を採用して、越後湯沢(えちごゆざわ)で大休(おときゅう)用の「えちごツーデーパス」を購入することとする。但し、越後湯沢(えちごゆざわ)における乗り換え時間はわずか7分である。新幹線が遅延しないことを祈る。

    「大宮~越後湯沢(えちごゆざわ)」間の片道乗車券の営業キロは「100km超200km以下」である。したがって、片道乗車券では「大人の休日倶楽部(くらぶ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することはできないが、往復乗車券にすることによって合計営業キロが200km超となって大休(おときゅう)30割を適用することができる(詳細はこちら)
    なお、「大宮~越後湯沢(えちごゆざわ)」間については「とき号」を利用する。「大宮~越後湯沢(えちごゆざわ)」間おける「お先にトクだ値(ね)」は「たにがわ号限定であり、「とき号」は対象外である。

(1)  レイルウェイクラブ

    まずは、いつもどおり大宮駅で朝食である。

モーニングセット№4

(2)  新幹線とき

乗車券(ゆき)
大休(おときゅう)30割

新幹線特急券
大休(おときゅう)30割

とき305号

    いつもどおり8号車を利用した。8号車は新幹線オフィス車両である。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。

(3)  えちごツーデーパス

    乗り換え時間は7分である。新幹線は遅延することなく、定刻到着であった。エスカレータを使うことなく階段を下(お)りた。指定席券売機には先客が使用中である。
    待つこと30秒。先客が立ち去った。メニュー画面において「おトクなきっぷ」をタッチしても、「一般用」が表示されるだけで「大休(おときゅう)用」が表示されない。メニュー画面に戻って、「大人の休日倶楽部(くらぶ)割引きっぷ」をタッチする。暗証番号を入力する。いつもより通信時間が長いように感じられる。クレジットカードご利用票も含めて4枚も発券される。
 
えちごツーデーパス

【ご案内】

えちごツーデーアンケート券

    乗車予定列車の案内放送が流れる。駆け足で改札口へ行く。在来線は自動改札ではなく有人改札である。乗車券に入鋏印(にゅうきょういん)が押される。できれば、列車を撮影したい。

(4)  超快速スノーラビット

    これは、乗車券のみで乗れる列車のうち、表定速度が日本一早い列車(88.6km/h)である。

スノーラビット

行先表示器

    北越(ほくえつ)急行は、上越(じょうえつ)線と信越(しんえつ)本線を短絡する路線である。かつて、関東と北陸を結ぶ大動脈であった。その時の利益がかなりあって、北陸新幹線開業によって「特急はくたか」は廃止されたためローカル線となったが、現在の赤字を埋め続けてもあと30年くらいまかなえるらしい。
    超快速スノーラビットは、「特急はくたか」のダイヤを受け継いで運行されている。越後湯沢(えちごゆざわ)を出発した超快速スノーラビットは、ぐんぐんと加速する。特に「ほくほく線」内である「六日町(むいかまち)~犀潟(さいがた)」間については、ほぼ直線区間であり、走行中はその速さを感じとることができる。

(5)  直江津(なおえつ)まちなか水族館

    これは、直江津(なおえつ)駅構内にある水槽である。

直江津(なおえつ)まちなか水族館

(6)  雁木(がんぎ)

    直江津(なおえつ)駅の駅前に、駅前通りという道路が存在する。そこには、今でも雁木(がんぎ)が存在する。雁木(がんぎ)とは長めの庇(ひさし)のことであり、いわゆるアーケードである。その雁木(がんぎ)部分の土地は、公道ではなく私有地である。

雁木(がんぎ)
 
(7)  死電(しでん)区間

    「梶屋敷(かじやしき)⇒えちご押上(おしあげ)ひすい海岸」間の途中に死電(しでん)区間すなわちデッドセクションが存在し、流から流に切り替わる。かつて死電(しでん)区間走行中は車内消灯状態であったが、現在は消灯しない。
    西村京太郎の「特急しらさぎ殺人事件」では、車内消灯状態において殺人が起こる。

(8)  糸魚川(いといがわ)ジオステーションジオパル 無料

くろひめ号

(9)  親不知(おやしらず)駅

    ここは、海上に北陸自動車道と国道8号が並走するという異様な光景となっている。

上段北陸自動車道
下段国道8号
【手前】駅のホーム

駅名標
【背景の上段北陸自動車道
背景の下段国道8号

表札

(10)  道の駅親不知(おやしらず)ピアパーク

    ここの翡翠(ひすい)ふるさと館(入場無料)には、世界最大のヒスイ原石が展示されている。重量は102トンである。

海亀像「ミリオン」

ひすいアイス

整理券

(11)  筒石(つついし)駅

    この駅が存在する頸城(くびき)トンネルの全長は約11kmである。私は国内の鉄道を完乗したので、この駅にも訪れたはずである。しかし、当時はモグラ駅に関して興味がなく、下りの夜行急行「きたぐに」で通過しただけであって下車はしていない。当時の「きたぐに」は「大阪~青森」間を19時間を要して走行する長距離列車であった。電車ではなく客車であったことを記憶している。
    その後もこの駅へ来たことはない。通過したことはあるかもしれないが、それもはっきりしない。

駅名標

上りホーム
(下りホームからの眺め)

駅舎に向かう階段
(下りホーム寄りの76段)

    ここから駅舎まで290段である。

駅舎に向かう階段
(駅舎寄りの224段)

(12)  筒石(つついし)漁港

    ここには、細い路地を挟(はさ)んでひしめきあう3階建て木造住宅が存在する。まるで映画のセットのようである。

3階建て木造住宅の街並み

(13)  筒石(つついし)駅

列車の到着
(右の人物は同好の士か?)

整理券

(14)  美佐島(みさしま)駅

    ウィキペディアによると、この駅で下車すると、2分以内に退去せよという旨のアナウンスが流れ、防犯カメラで遠隔監視されているので、ホームに残っていると退去するよう要請されるらしい。
    しかし、3分間ほどホームに滞在したが、退去要請の放送は無かった(動画はこちら)。

    ここの階段数は65段なので、たいしたことではない。駅舎の待合室は畳敷きである。ウィキペディアによると、湯茶サービスがあるらしいのだが、本日はそのような形跡は無かった。

表札
(片岡鶴太郎書)

乗車駅証明書

    超快速や快速が通過する際には、相当な風圧を受けるため、駅舎とホームの間には扉が2か所存在していて、どちらか一方しか開けることができないというエアロック構造になっている。当駅に停車する列車が近づくと、標準語と英語の他に新潟弁でもアナウンスが流れる(動画はこちら)。

(15)  新幹線とき

乗車券(かえり)
大休(おときゅう)30割

新幹線特急券 (変更前)
大休(おときゅう)30割

新幹線特急券 (変更後)
大休(おときゅう)30割

とき340号

    いつもどおり8号車を利用した。8号車は新幹線オフィス車両である。私は、B席に座り、両脇の肘(ひじ)掛けをはねあげた。A席やC席に座ろうとする乗客は来なかった。

(16)  大増(だいます)

    本日の夕食は、いつもどおり大宮駅の駅弁である。

吉野

(17)  特急アーバンパークライナー

特急券

    「特急アーバンパークライナー2号」の座席選択方針は次のとおりである。
①3号車は下車後にエスカレータから離れているので密集しない
②3号車の奇数列は車窓が広い
    なお、券売機で特急券を購入する場合は、発車前15分を経過すると座席表による座席選択ができず、おまかせとなる。

アーバンパークライナー2号