某鉄道会社が提供するWeb版JR券申込システムでは、往復区間の往路と復路の各指定席を一緒に申し込むことができる。その場合の画面表示において気になる表現に遭遇した。
例えば、A駅発着の「A~B」間の往復「きっぷ」を購入する場合、「行きの列車を選択中」の区間表示は「A→B」となっていて、これは問題無い。
往路画面
しかし、「帰りの列車を選択中」という画面においても区間表示が「A→B」となっている。往路ではなく復路であるので、「A→B」ではなく「B→A」(または「A←B」)となっているほうが利用者目線に合っているように感じられる。また、「帰りの列車を選択中」という文字列よりも「A→B」という文字列のほうが(デザインとして)目立つので、現行の表現は誤解を招く恐れもある。
復路画面
これは、「AからBへ向かう区間の帰りの列車である旨を示していて間違いではなく好みの問題である」という意見もあるかもしれない。しかし、そのJR券申込システムには、Web版だけではなくアプリ版もあり、そのアプリ版では、復路については「B→A」と表示されるのである。
その鉄道会社に再考を進言した。
<進言主旨>
Web版JR券申込システムにおいて、「A~B」間の往復きっぷを購入する場合の「帰りの列車を選択中」画面の区間表示が誤解を招く恐れがある。
【現行】「A→B」
【改善案】「B→A」(または「A←B」)
なお、アプリ版では「B→A」と表示される。
その鉄道会社から回答が届いたのだが、回答内容については開示しないよう要請されている。
<結果>
従来のままである(2021年12月13日現在)。