岩手県に「空飛ぶ団子(だんご)」という名物がある。「空飛ぶ団子」は、渓谷(けいこく)に張られたロープによって運ばれてくる団子であり、詳細は後述する。今回は、連れ合いを誘って、その「空飛ぶ団子」を味わってみたい。
また、近隣に「みやぎの明治村」という観光地域がある。「みやぎの明治村」は、愛知県にある博物館明治村のようなテーマパークではなく、街なかにあるいくつかの観光施設の総称である。そこは、朝ドラ「おかえりモネ」のロケ地であり、そこも訪ねてみたい。
私がひとりで出かけると私のポケットマネーで全額負担しなければならないが、連れ合い同伴の場合はふたりの生活費で負担するのである。
なお、「みやぎの明治村」の所在地は登米市登米町であるが、読みがややこしい。
【登米市】とめし
【登米町】とよままち
登米市立登米小学校のホームページでは、校名に「とめしりつとよましょうがっこう」というルビがふられている。
「空飛ぶ団子」の所在地は岩手県一関市(いちのせきし)であるが、1日目に訪れる「みやぎの明治村」の所在地は宮城県登米市(とめし)である。したがって、新幹線の駅としては、登米市に近い「くりこま高原」を利用することにした。
行程の都合上、往路は「やまびこ号」を利用し、復路は「はやぶさ号」を利用する。
「大宮~くりこま高原」間の片道の営業キロは200km超なので、「大人の休日倶楽部(クラブ)」ジパング会員割引(以下「大休(おときゅう)30割」)を適用することができ、かつ電子きっぷとすることができる。電子きっぷと紙きっぷでは次なる相違点がある。
【特急料金】電子きっぷ=紙きっぷ-200円(大休30割では140円)
【特急料金付与ポイント】
【電子】2%
【紙】0.5%
しかし、「大宮~くりこま高原」間は、(はやぶさ号利用の場合)大休30割よりも特典チケット(以下「特チ」)のほうが安価となる数少ない区間であり、片道の価格比較は次のとおりである。いずれも電子きっぷである。
【トクだ値35(やまびこ号)】7,290円
【大休30割(やまびこ料金)】7,860円【特チ】7,940P
【大休30割(はやぶさ料金)】8,150円
【トクだ値25(はやぶさ号)】8,730円 価格比較だけを考慮するならば、往路は「トクだ値(ね)35」で復路は特チという結論になる。しかし、往路の「トクだ値35」は大休30割(やまびこ料金)との差がわずか570円であり、乗り遅れた場合の後続列車の自由席利用が不可であることに悩んでいたら発売2日目で売り切れてしまった。復路の特チは大休30割(はやぶさ料金)との差がわずか210円であり、特チを利用せずにJREポイントを他の用途で利用したほうがよいように感じられる。
したがって、往復いずれも大休30割の電子きっぷとした。
(1) スターバックスコーヒー
まずは、いつもどおり大宮駅で朝食である。ここは、すいていてトイレも近い。
チキンアラビアータ石窯フィローネ
ヴィーナソーセージ石窯フィローネ
シュガードーナツ
(コーヒーサイズアップ無料)
(2) 新幹線やまびこ
電子きっぷは、旅情に欠けるのが残念である。
「やまびこ357号」は、E6系(前方)とE5系(後方)の合体編成であるが、普通車指定席はE5系のみである。
(3) 駅レンタカー 大休割&券割
基本料金は一般16,500円であるが、次なる割引で3,420円引きである。
① 大休(おときゅう)割で4,970円引き
(しかも大休割は免責補償込み&NOC込み)
② JREポイント2,550Pを3,000円利用券に交換したので450円引き(1P=1円で換算)
なお、②の3,000円利用券(2,550Pと交換)の他に、電子チケット(5,000円分)(4,600Pで購入)というクーポンもあるが、3,000円利用券のほうが換金率が良い。また、利用券と電子チケットは、1件の契約についていずれか1枚しか使えない。
【利用券】
3,000円/2,550P=1.17
【電子チケット】
5,000円/4,600P=1.09
なお、栗原市(くりはらし)ではレンタカーキャッシュバックキャンペーン開催中であり、指定された観光施設や飲食店を利用してスタンプを集めると、スタンプ数に応じてキャッシュバックがある。私たちは、返却時に1,000円を受け取った。粗品プレゼントではなくキャッシュバックというスタンプラリーは初めてである。
(4) コパン
(5) 伝統芸能伝承館森舞台 6施設共通観覧券&クラブオフ割
まず、1日目は「みやぎの明治村」の探訪(たんぼう)である。ここは、朝ドラ「おかえりモネ」において、森林組合の課長がこよなく愛した登米能(とよまのう)の舞台である。
(6) 教育資料館 6施設共通観覧券
(7) 高倉勝子(たかくらかつこ)美術館「桜小路(さくらこうじ)」 6施設共通観覧券
(8) 水沢県庁記念館 6施設共通観覧券
(9) 春蘭亭(しゅんらんてい) 無料
春蘭茶(しゅんらんちゃ)セット
(10) 登米(とよま)懐古館 6施設共通観覧券
(11) 警察資料館 6施設共通観覧券
(12) 玄昌石(げんしょうせき)の館 無料
(13) 宮城芸術文化館
(14) 山桜(やまざくら)桃の湯
【温泉名】一関温泉
【じゃらんクチコミ】こちら
ここは、部屋数は30室であるが、さまざまな種類の湯船が17種類も存在する。連れ合いは、その中の天空露天風呂とやらを体験した。天空露天風呂は女性専用であり男性用は無い。
客室露天風呂
夕食(前菜)
夕食は、和風創作コース料理である。前菜の次に出てきた「ズワイ蟹(がに)包み揚げ餅」は、生涯最高の料理であった。どの料理も、やや大きめの真っ白なお皿の中央にこじんまりと盛り付けるという高級感あふれるデザインである。結局、前菜以外の写真撮影を忘れてしまった。
朝食(1回目)
朝食は、バイキングである。部屋数30室という規模ながら、100人分くらいの料理バリエーションである。おかゆが最高であった。
(15) 御覧場橋(ごらんばばし)
(16) 厳美渓(げんびけい)
(17) 郭公屋(かっこうや)
この店舗と「かっこうだんご受取所」の間に、渓谷(けいこく)をまたいでロープが張られている。そのロープには竹籠(たけかご)がぶらさがっている。「かっこうだんご受取所」における注文手順は次のとおりである(動画はこちら)。
まず、代金を籠に入れる。
次に、木槌(きづち)で板をたたく。
そうすると、籠が店舗に引き寄せられる。店舗に到着するまで約20秒である。
籠が店舗に到着してから約1分後に籠が降りてくる。
降りてきた籠の中には、団子と
お茶がはいっている。
お茶のはいった紙コップの上に団子を載せていたわけだが、団子の底面は濡れてはいなかった。お茶が揺れないように籠を降ろしているのである。
注文したのは一人前であるが、お茶はふたり分であった。注文者がふたり旅であることを目視確認したものと推察される。
かっこうだんご
【味付け】上から、みたらし、ごまあん、こしあん
(18) サハラガラスパーク 無料
(19) 一関市博物館
(20) 細倉(ほそくら)マインパーク
(21) 花音(かのん)
パンケーキ
ホットケーキとパンケーキの違いについてはネット情報に譲るとして、ここでは説明を容易にするために次のとおり定義する。
【ホットケーキ】スポンジケーキのような食感
【パンケーキ】スフレのようなふわふわ食感
この店ではパンケーキと称しているが、私の定義で言えばホットケーキである。
【ホットケーキ】スポンジケーキのような食感
【パンケーキ】スフレのようなふわふわ食感
この店ではパンケーキと称しているが、私の定義で言えばホットケーキである。
私も連れ合いも、パンケーキは苦手であるが、ホットケーキは好物である。
(22) くりはら田園鉄道公園
駅名標
(23) くりでんミュージアム
JAF会員証を提示すれば、缶バッジを貰える。
一般入館券
これは、硬券である。入館者が入館料を払うと、窓口嬢が日付印字機(ダッチングマシン)を使って入館券に日付を印字したのちに、入館者に入館券を渡す。入口には改札嬢が待機していて、改札鋏(ばさみ)を使って入館券を改鋏(かいきょう)する。
(24) 石ノ森章太郎ふるさと記念館
(25) 石ノ森章太郎生家(せいか)
(26) 登米市(とめし)歴史博物館 無料
ここは、有料でもいいくらい充実した博物館である。
(27) 栗駒風車
(28) 新幹線はやぶさ
電子きっぷは、旅情に欠けるのが残念である。
はやぶさ110号
「はやぶさ110号」は、E6系(後方)とE5系(前方)の合体編成である。両者の普通車は座席に相違がある。参考記事はこちら。
【E6系】2&2(ツーアンドツー)【E5系】3&2(スリーアンドツー)
普通車におけるふたり席の座席数は、次のとおりである。
【E6系】150組
【E5系】105組
すなわち、E6系には次なる利点がある。
①ふたり席の座席数が多い
②空席が多い(理由不明)
③フットレストがある。④午後便の場合に東側(AB席)に座れば直射日光を避けられる
車中において、懸案のポイント稼ぎに挑戦した。JREポイントアプリを使って特定の駅でチェックイン操作すると福引を引くことができる。当る確率は5割くらいであり当れば1P付与される(詳細はこちら)。
そのチェックイン操作については、列車内に居て操作してもチェックインOKとなり、普通列車であれば通過中でも可能である。しかし、高速で移動する新幹線でも可能か否か、確認したことがなかったので試してみた。「くりこま高原」から大宮までの間の通過駅は6駅である。窓外を見ていて駅に進入したことを確認してからチェックイン操作するということでは間に合わない。Google Map(グーグルマップ)で列車の現在地を確認しながら、駅に進入すると予想されるタイミングから通過したと予想されるタイミングまでチェックイン操作を繰り返すのである。なかなかチェックインOKにならない。しかし、6駅目の小山(おやま)では、(少し慣れたせいか)どうにかチェックインすることができた。その際のアプリの動きは非常にぎこちない動きであった。
なお、新幹線列車が通過する新幹線の駅は6駅であるが、その他に長町(ながまち)でもチェックインすることができた。長町(ながまち)は在来線の駅であるが、新幹線と在来線が同一敷地内に共存する部分にある。下りは仙台停車直前で上りは仙台発車直後ということにより比較的遅い速度で走行しているので、往路でも復路でも容易にチェックインすることができたのである。
(29) 大増(だいます)
本日の夕食は、ひさしぶりに大宮駅の駅弁である。エキュートにおいてポイントバーコードを提示してSuica(スイカ)決済すると、後日のSuica(スイカ)へのチャージ時のビューカード由来ポイントも含めて、次なるポイントが付与される。結局、ポイントの三重取り(さんじゅうどり)である。
【ポイントバーコード提示】1%
【Suica(スイカ)決済】0.5%
【チャージ】0.5%