郷愁の極み!SLの想い出

2020年6月16日(火)


    北九州市で生まれ育った私にとって、SL列車は想い出深い乗り物である。私が大学1年(1971年)の頃、北海道と九州では、国鉄の旅客路線でSL列車が営業運転されていたが、1975年に国鉄の定期運用のSL列車は完全に姿を消した。
    記憶に残るSL列車を想い出してみた。

(1)  室木
【所在地】福岡県遠賀町(おんがちょう)
【乗車日】1971年頃
    室木(むろき)線は、鹿児島本線の遠賀川(おんががわ)駅を起点とする支線である。当時、鹿児島本線は電化されていたが、その支線はほとんど非電化であった。遠賀川駅は母の実家の最寄り駅であったので、幼い頃によく利用した。その駅にいつもSLが停車していた。それが室木線のSLであった。当時、室木線を利用することはなかったが、私は大学1年の頃に、室木線を往復した。客車は2両程度であった。自動扉ではなく、手で取っ手を掴んで、手動で折り畳み式に開閉する扉であった。走行中でも開閉することができた。最後尾の末端は連結のための幌(ほろ)であり、扉はなく完全な解放状態であった。
    また、室木駅の近くを山陽新幹線が通ることになり、室木線は、その建設資材を輸送した。室木は、1985年4月1日に廃止された。

(2)  根室本線のC11
【所在地】北海道厚岸町(あっけしちょう)付近
【乗車日】1972年頃
    私が初めて北海道を訪れた際に、C11が牽引する列車に乗ったことがある。どこの駅か忘れたが、運転士はSLを転車台に乗せると、ひとりで人力で押して転車台を回転させた。

(3)  西武鉄道西武山口線
【所在地】埼玉県所沢(ところざわし)
【乗車日】1981年11月21日(土)
【愛称】おとぎ電車
    家族3人で西武園に行った際に、ユネスコ村からの帰路に乗車した。西武山口線は園内施設ではなく、れっきとした公共交通機関である。

(4)  むさしの村
【所在地】埼玉県加須(かぞし)
【乗車日】1984年8月25日(土)
【愛称】さきたま号
    このたぐいになると、「遊園地の乗り物」というイメージが強くなり、大のおとながひとりで乗車することはかなりの勇気が必要である。したがって、我が子をプールで遊ばせたいという理由で連れ合いに提案し、家族でプールを満喫した後に乗車した。

(5)  快速SLあそBOY(ボーイ)
【所在地】熊本県熊本市
【乗車日】1989年8月14日(月)
    2泊3日の家族旅行の際に乗車した。連れ合いは、車内で飲んだコーヒーが旨かったらしい。

指定席券

    当時の私たち家族は、兵庫県赤穂市(あこうし)で暮らしていた。その最寄り駅である播州赤穂(ばんしゅうあこう)駅においては、私が「快速SLあそBOY」の予約をしたことが珍しかったらしく、私は同駅における有名人になった。

(6)  愛知こどもの国
【所在地】愛知県西尾市(にしおし)
【乗車日】1984年9月23日(日)
【愛称】こども汽車
    連れ合いの親族同伴で計14名のグループ旅行の際に乗車した。14名のうち、4名は小児と幼児であり、このSL列車に乗車することについて、誰からも異論は出なかった。

(7)  大井川鉄道(現:大井川鐵道)
【所在地】静岡県島田市
【乗車日】1995年12月31日(日)
【愛称】かわね路(じ)号
    2泊3日の家族旅行を兼ねて大井川鉄道(おおいがわてつどう)を乗りつぶした。現在のSL列車は新金谷(しんかなや)駅発着であるが、当時は金谷(かなや)駅発着であった。
    寸又峡(すまたきょう)温泉の翠紅苑(すいこうえん)は大正ロマンをテーマにした宿であり、連れ合いがいたく感激した。
    行きつけの理髪店を利用していた際に、旅行好きの大女将(おおおかみ)から、「SL列車は土日祝日運転のところばかりで、月休の理髪店商売では乗車する機会が無い。」旨を聞いた。私は大井川鉄道のSL列車は平日でも運転している旨を伝えたら、後日夫婦で乗りに行ったらしく、感謝された。

(8)  博物館明治村
【所在地】愛知県犬山市(いぬやまし)
【乗車日】1996年1月1日(月)
    2泊3日の家族旅行の際に乗車した。

SL・京都市電一日乗車券

(9)  丸瀬布(まるせっぷ)森林公園いこいの森
【所在地】北海道遠軽町(えんがるちょう)
【乗車日】1998年頃
【愛称】雨宮(あめみや)21号
    鉄道全線完乗を目指して乗りつぶしていた際に乗車した。

(10)  やながわ希望の森公園
【所在地】福島県伊達(だてし)
【乗車日】1998年頃
【愛称】さくら1号
    鉄道全線完乗を目指して乗りつぶしていた際に乗車した。

(11)  グリーンピア二本松
【所在地】福島県二本松市(にほんまつし)
【乗車日】1998年頃
【愛称】あだたら号
    鉄道全線完乗を目指して乗りつぶしていた際に乗車した。

(12)  ウェスタン村
【所在地】栃木県日光市(にっこうし)
【乗車日】2000年頃
【愛称】ワイパウ号
    連れ合いとの鬼怒川散策の際に乗車した。

(13)  修善寺(しゅぜんじ)虹の郷(さと)
【所在地】静岡県伊豆市(いずし)
【乗車日】2010年7月19日(月)
【愛称】ロムニー鉄道
    連れ合いとの1泊2日のふたり旅の際に乗車した。

(14)  快速SL銀河
【所在地】岩手県花巻市(はなまきし)
【乗車日】2014年10月26日(日)
    連れ合いとの1泊2日のふたり旅の際に乗車した。客車の一部がプラネタリウムになっていて、宮沢賢治の世界を満喫した。

(15)  SLもおか
    詳細はこちら。⬇️

(16)  房総里山トロッコ列車
    詳細はこちら。⬇️

(17)  SL大樹(たいじゅ)撮影会
    詳細はこちら。⬇️

(18)  快速SLレトロ碓氷(うすい)
    詳細はこちら。⬇️

(19)  快速SLばんえつ物語
    詳細はこちら。⬇️

(20)  SLパレオエクスプレス
    詳細はこちら。⬇️

(21)  SLが牽引(けんいん)する車掌車
    詳細はこちら。⬇️

(22)  SL大樹(たいじゅ)
    詳細はこちら。⬇️


<番外エピソード>
    2012年、勤務先に鉄子が入社し、鉄道の同好会を設立した。私は入会しなかったのだが、会員から伝え聞いた話である。その行事で秩父(ちちぶ)鉄道のSLパレオエクスプレスの話題になった。その際に、22歳のある男子会員が放った一言(ひとこと)。「エスエルって何ですか。」