華流(ふぁーりゅう)・韓流(はんりゅう)時代劇を視聴する際に吹替版を視聴すると、セリフが棒読みであることが気になる。したがって、字幕版を視聴するようにした。字幕版のほうはセリフにメリハリがある。字幕版で華流・韓流時代劇を視聴していると、中国語・韓国語が身についてくる。
<中国語編>
宮廷を舞台にした作品が多いので、その関係の言葉が耳に残りやすい。「皇帝」は「ホァンシャン」であり、「皇后」は「ホァンホー」である。「ホァンシャン」を漢字で書けば「皇上」である。「皇帝」と書くと「ホワンディ」であるが、ドラマでは「ホァンシャン」のほうがよく使用される。なお、「陛下」は「ピーシャ」で、「殿下」は「デーシャ」である。
家臣や侍女が皇后に呼びかける場合の「皇后様」を中国語に翻訳すると、「ホァンホーニャンニャン」である。単に「ニャンニャン」ということもある。これらは、字幕版の華流時代劇を見ていて最初に覚える中国語である。「ニャンニャン」を漢字にすると「娘娘」である。「ホァンホーニャンニャン」を漢字にすると「皇后娘娘」である。単に「娘(ニャン)」であれば、「母さん」という意味である。更に、男性が女性に呼びかける場合の「お嬢さん」のことを「姑娘(コニャン)」という。ここまで覚えたら、小噺(こばなし)が浮かんできた。男の子が主役の、あの有名な日本アニメを見ている母親と息子の会話である。
母親「中国でこのアニメの番外編ができるらしいけど、主人公は女の子だって。」
息子「へぇー。タイトルはなに?。」
母親「兄(あん)ちゃんの名に掛けて。名探偵コニャン。」
<韓国語編>
「・・・です」の韓国語訳は「・・・スミダ」であり、「・・・ですか」は「・・・スミカ」である。日本語でも、「だ」は断定の助詞であり、「か」は疑問の助詞である。日韓で共通しているのがおもしろい。なお、「・・・スミカ」と似たことばで「・・・シミカ」というのもある。例えば、「アンニョンハセヨ」と同じ意味で「アンニョンハシミカ」という挨拶表現が存在する。いずれも「こんにちは」に相当する挨拶表現であるが、英語の「How are you?」に相当する「ごきげんいかが?」という疑問文である。
ここまで覚えたら、小噺(こばなし)が浮かんできた。イタリアンレストランにおいてメニューを見ている母親と息子の会話である。
息子「オモニ(母さん)、マックロパスタ、クロシミカ?。」
母親「アニョ(いいえ)、イカスミダ。」
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